最初の就職した会社で学生時代の栄光から鬱へ2005/04〜

金賞を取ったり先生が登校拒否したり
ボタンを売ったりと色々あった専門学校を卒業して、
4月より再び社会に出ました。
学校の就職推薦で入社した会社は、紙媒体のデザイン会社。

・・・が、ここからみるみる転落していきます。
絵日記も、この時代書けなくなっていました。


少人数の会社でしたが、
1人一台のPCに、席は全員背中合わせ。そして無言。
「おはようございます」の次に初めて口にする言葉は、
「お先に失礼します」でした。

でも、生まれたてのヒナではないですが、
デザイン事務所ってこういうものなのかな?と、
その状況を受け入れて、自分も合わせようとします。

とはいえ、学校上がりたてのド素人です。
パソコン業務のスキルを何も知らず、全く使えない。
でも話しかけてはいけない雰囲気に、
誰ともコミュニケーションが取れず、
わからないまま聞けず孤立していきます。。

上司はいましたが、
「このデザイン、どう直したらいいでしょうか?」
と聞いても、「頑張れ。」
と一言だけ返されて終わりだったので、
「それ以上聞いてはいけないものなんだな」
とこちらも勝手に察して、
何も解決していないまま席に戻り、
もう二度と聞けず。

学生時代も一匹狼だったので、
人と打ち解けるのは得意ではありませんでした。
ここで
「えー!課長そんなこと言わずに教えてくださいよぉ!笑」
って一言が言えていたら、
きっと今、全然違う未来になっていたでしょうね。


孤立し、分からなくても聞けず、わからないから進まず、
毎日終電まで残業していました。
他の社員の人たちも無言なので、
これが会社の「普通」なんだなと思ったんです。
きっと、おかしいのは私の方なのだと。

実家を出て一人暮らしをしていたのですが、
家に帰ると布団のしまわれた押し入れに顔を突っ込んで、
隣の住人に迷惑がかからないようにして
声を上げて泣いていました。


ブラック企業に働いてる人なんかも
「なぜ辞めないのか」と周りから言われますが、
そもそも正気で判断ができなくなります。

無気力無感情でただただ辛く、
「できない自分が悪い」というところで思考停止し、
麻痺している状態です。
こうなると、抜け出そうともしなくなります。


そんな状態で1年半勤めましたが、
先に身体が限界のサインを出しました。
盲腸になり、胃潰瘍になり、毛穴が化膿し、
鼻から蛍光色の謎の液体が止まらなくなり。笑

そこまでなってようやく
「さすがにもうヤバい」と思えたので、
自分の身体に強制終了された感じです。

そしてとうとう、会社を辞めました。

今なら良い判断だったと思えますが、
自分の中では「デザインの道から逃げてしまった」
というレッテルの方が強かったです。


ところでその頃の私の姿はというと、
かなりダサくなっていました。笑
「パソコン画面以外どうせ誰も見てくれないし、
化粧しなくていいや」と女を棄てていました。

会社を辞めて、
チラシと一緒にポストに入っていたホットペッパーを
なんとなくパラパラ読んでいて、
「せっかく辞めたんだし、
気晴らしに体験エステでも行ってみるか」
と思い立ちます。

(つづきます)

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