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学生トップの称号の無意味を知る 2002/02〜

(前回のあらすじ)

専門学校に入学し、
周りとのレベルの差に焦り必死の努力から、
逆にストイックにやりすぎて
成績がトップになってしまったわけですが、
トップでいることになんの意味もないと
今回の件で思い知ることになります。


1年生の最後に、
全ての成績が決まる評価課題があると同時に、

1位を決めるコンテストも兼ねていました。

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いつも上位とはいえ、
他の人の作品って自分より良く見えるもので、
選ばれるかはドキドキでした。

結果、人生で初めての金賞。

「あぁーーーー、よかった!」

金色のインクで縁取られた賞状を両手で受け取り
この日はハンズにも寄らず(笑)
母に見せたくてまっすぐ帰りました。


仕事から帰ってきた母に金賞を取ったと報告した時、
「あんなバカ学校で一位取ってもね」
という思いもよらない返答が返ってきました。

あまりのショックに、
当時の私もそこだけ絵日記に書いています。笑

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その前後に労いの言葉があってのこのセリフか
と思うかもしれませんが、
本当に、この一言だけでした。笑

「あぁ、やった、金賞だ!
自分でもけっこう頑張ったもんなぁこの絵!
これだけの結果を出せたならおかんも喜んで、
少しはこの道選んだこと認めてくれるかも!」
という、娘の淡い期待は粉々に砕け散ります。笑

(この一件により、
「認めてもらう為には、
もっともっと頑張らなくては・・・」

と私もこじれていきますが、
それはまた別の機会にでも書きます。)

「お母さんひどい!!」
と怒るなんて発想が全くなかった私。笑


でも、そんな心ない母の言葉でも、
一理あるのも確かです。

この学校で1位でしたという実績は、
卒業後、一歩社会に出たら
「で、だから何?」
で終わってしまうよなぁと。

1位を取れたことに、
ちょっと舞い上がっていたかもしれない。
この学校内で1位でも、
たしかに意味ないなと思ったんです。

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正直、最近は高評価の取り方が
なんとなくわかってきたのもありました。
丁寧に時間をかけて作り込まれていて、
コンセプトがしっかりしていて、
工夫とセンスが感じられるものさえ作っていれば、
もう高評価が取れてしまう。

そんな「高評価の条件」に気付き
それらを全部押さえれば取れるとわかってしまい
正直ちょっと惰性の気持ちもありました。


この学校で1位にあぐらかいていても、
結局何にもならない。
学校内でなく学校の外の世界で通用するよう
自分自身を、
「しょせん学生レベル」の外で勝負させなきゃ!

そう思い始めた数ヶ月後、
担任の先生が突如学校に来なくなります。

(つづきます)

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