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事業者紹介 【上士幌町】須田農場 須田侑希さん 和雅さん

十勝でも珍しい兄弟農家の須田農場。
上士幌町内でも須田農場の野菜はとっても美味しいと評判です。ミニトマトは水に沈むくらい味が濃く、 ホワイトコーンは極甘の汁が飛び散るくらいにジューシー。美味しさの理由は、科学的な農業理論を取り入れた研究する農業です。 小さなころから畑で遊んで育った二人が農業にのめり込んだのは、農業高校に進学してから。 今まで畑の中で感覚的に知っていたことが、学校で学んだ農業理論の中で体系化されていると知ってから、 仮説を立てて検証する科学的な農業にのめり込んでいきました。 今、2人のその研究の情熱はとことん美味しい野菜をつくることに向かっています。 そして、自慢の野菜を食べてくれる人ともっと仲良くなりたい。
土の中のことは、まだまだわからないことだらけという須田兄弟。 今日も究極に美味しい野菜を作るために、よりよい農業技術にチャレンジし続けます。

とことん美味しい野菜の追求

侑希さん 
僕らが目指しているのは、最上級に美味しい野菜です。
実は、野菜はもっともっと美味しく作ることができます。しかし、多く流通させて、手頃な価格で食べてもらうためには、育てやすさ、運びやすさ、収穫量など美味しさ以外を優先しなければならないこともあります。

農家のいちばん大切な役割は、食べ物を作ってこの国の皆さんの命を守ること。
僕らも他の農家と同じく誇りをもって、じゃがいもや豆などをたくさん作っています。
プロだからその中で美味しさにも収穫量にもベストを尽くしています。

でも、僕らはとことん美味しいものも作りたい。せっかく農家をやっているんだから、僕らの畑で取れた野菜で食べてくれる皆さんをあっと言わせたいと思うんです。

十勝でも珍しい兄弟農家


侑希さん
十勝では兄弟で農業やっている農家って珍しいんです。長男だけが継ぐことが多いです。でも、うちは弟も一緒にやっていて、身近に仕事の話ができる相手がいて良かったなと思っています。

和雅さん
兄ちゃんは、家の跡継ぎとして農業高校に進学していたんですが、僕もなんとなく農業高校に進学しました。そのときは、実家を継ごうというつもりもそんなに強くなくて、むしろ農業以外にも就職できる農業高校ということで学校を選びました。でも、やっているうちに農業が楽しくなってきてしまったんです。 農業を仕事にしたい、でも家を継ぐのはお兄ちゃんだからと思っていたのですが、両親が兄弟で一緒にやればと言って背中を押してくれました。
親戚や農協の人たちも心配してくれました。一家で二人が農業で食べていくということは、一人あたりの畑の面積が減ることになります。だから、もっと高く売れる作物を増やさないといけないとアドバイスをしてくれました。
兄ちゃんは、僕が農業をやるということをとても喜んでくれて、高く売れる野菜のことをもっと勉強しようと、農業大学校を卒業した後に、さらに花・野菜技術センターに研修に行って、ミニトマトとか今までやったことのない作物の作り方を学んできてくれました。

侑希さん
別に、反対する理由はなかったしね。弟とは仲がよかったから一緒にやれるのが嬉しかったし。でも、学校と研修で学んだことが今の仕事でとても役に立っています。
僕たちは小さい頃から親の畑についていってそこで遊んで、大きくなってからは家の農業の手伝いをしてきたから、なんとなく、どんな作物には何をしないといけないのか感覚的に知っていたんです。
でも、学校で農業理論に出会って、今まで感覚的に知っていたことが全部理屈でつながった感じがしたんです。そうすると、何をしたらどうなるかが予測できるようになりました。試しにこれまで上士幌町で作っている人のいなかったメロンを初めて作ってみたら結構美味しくつくれたんですよ。
ますます、農業っておもしろいなーと思うようになりました。

和雅さん
僕も農業にのめり込んだのは農業高校に行ってからで、お兄ちゃんと同じように理論を学んでからなんですよね。それまで、自分の家の農業しか知らなかったけど、農業ってもっともっと広くて深いものなんだということを教えてもらって、理論を学んでから畑に行けば、自分の知っていることと、自分の知らないことをつなげてもっといろいろなことができると思って、楽しくなってしまいました。

僕らが取り組むまじめな野菜づくり

侑希さん 
僕らが取り組むまじめな野菜づくりとは、野菜の美味しさにこだわり、美味しくするためには、どんなに手間暇がかかっても妥協しない、常に研究をつづける農業です。

和雅さん 
野菜は、美味しさに全振りして作ると、信じられないくらい美味しく作れるんです。
野菜は皆さんの命を支える大切な食べ物。だから、普通の農業では、安定的に生産して、お手頃な価格で届けられるように作らないといけません。農家は美味しさだけではなく、生育のしやすさ、収穫量、輸送効率にも向き合わないといけないのです。
もちろん、僕ら農家はその仕事に誇りをもって真剣に向き合っています。しかし、農家であるからには、食べた人を驚かせるくらいの美味しさにも挑戦したい。

だから、僕たちは100%美味しさだけに振り切った野菜づくりができる畑を用意しました。
たくさん作る畑とは別にサッカーコートより少し小さいくらいの専用の畑で十勝ではあまり作られていないいろいろな野菜を作っています。手間がかかったり育成が難しい野菜、あまり流通していないけれど抜群に美味しい野菜にもチャレンジしています。

侑希さん 
農業科学の結晶である新品種にもチャレンジしています。品種改良は日進月歩で進んでおり、糖度や食味のよい品種も次々と生み出されています。品種選びは野菜の味に大きく影響します。しかし、大規模農業では品種を産地で統一していく必要があるので、新品種をなかなか取り入れることはできません。
だから、僕らはこの専用の畑で新品種もいち早く取り入れ、常に今一番美味しい品種を作れるようにしています。

和雅さん 
僕らは、科学的な手法に基づいて仮設を立て検証する農業を行っています。
農業はまだ進歩の途中で、今の主流の方法がベストとは限りません。だから、もっと美味しい野菜を作るためには、僕らは新しい生産方法を考えていかなければなりません。
作物の特性を理解し、どのような環境で育てればよいか仮説を立てて検証することで、毎年毎年美味しさを進化させています。
例えば、僕らのミニトマトは品種ごとに全部違う味がしますし、水に沈むくらい糖度が高い、トマトの潜在能力を可能な限り発揮した美味しいミニトマトです。トマトの原産地の環境を知りし、最も美味しく育つように同じ環境を再現して育てているからです。
僕らは理論に加えて、科学でもまだ説明できないけれど、確実に美味しくなる祖父や地域からの伝承の秘訣を混ぜなから、美味しさを追求しています。

侑希さん 
試行錯誤する農業は祖父の代から受け継いできたものです。祖父は60年近く前から。あえて作物を育てずに肥料となる植物を育てて、土壌を休ませる「休閑緑肥」を取り入れてきました。
僕らの祖父は、三男に生まれたため、土地を相続できなかったから自分で畑を買って農家になりました。祖父は、生まれたばかりの僕らの父を育てるために、必死で勉強し、よい作物を育てるためには土作りがなにより大事と考え、休閑緑肥を導入し、土壌を改良していきました。

野菜の美味しさは食べるまで分からない。それをどうやって伝えて売るかが課題

侑希さん 
美味しさに全振りすると、手間のかかる作業や品種選びなどもしなければなりません。僕らがこういう野菜を作れるのはまだ畑のほんの一部分だけでのことです。
やはり、その手間隙に見合う適正な価格で売ることができないと、もっと挑戦していくことができなくなってきます。だから、僕らはそこに見合った価格で本当に美味しい野菜を販売することにもこだわりたいと思っています。

和雅さん 
今ネット販売を始めたり、道の駅などでも販売をすることで、徐々にコストに見合った値段で売れるようになってきています。
しかし、野菜は食べてから美味しさが分かるものなので、食べる前にその価値を認めて高いお値段に納得してもらうのはとてもむずかしいです。味が美味しいことはもちろんですが、僕らには十分にできないデザインやWEBでのコミュニケーションが得意な方がいらしたらもっと多くの人に僕らの野菜の魅力を伝えられると思っています。
そんな方と一緒にお仕事できたら嬉しいと思っています。

縁ハンスプロジェクトで出会いたい方

SNS、WEBサイトでの商品説明、パッケージングなどのクリエイティブに関する部分を担当してくださる方を募集しています。
野菜の美味しさは食べていただくまでなかなか伝わりづらいので、クリエイティブの面で美味しさを演出することができるノウハウを持っている方とご一緒したいと思っています。

<須田農場と一緒にお仕事したい方は、下記からお申し込みください>


サイトURL

公式:https://sudanoujyou.myshopify.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/sudanoujyou/
Twitter:https://twitter.com/sudanoujyou

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