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【Digression】分かりやすさと厳密さとかのまえに_Status: Draft_

分かりやすさと厳密さとかのまえに

何らかの用語などの説明で難解な概念をどう理解させるかはよく問題となるところ

その際、「分かりやすさ、伝わりやすさ
を重視するか、「厳密さ正確さ」を重視するかは、これもまた議論がさかんなところだろう

何が「分かりやすさ」で何が「正確さ」なのかについて、私には手に余るものなので、ここでは踏み込まない

しかしながら、その話題の中でそもそもの「何を」扱っているのかについてをしっかりすり合わせておくことは(まあ、それ自体が難しい、のではあるが)肝要でしょう

特に開発などに際して、上司やクライアントとのやりとりのなかで、私が感じたのが、当たり前ではあるが、「今の用語、語句は何を指しているのか」(が分かりづらいので、それ)を確認し合うことの大切さである。

これは単純にその用語、語句が示す概念が「曖昧である」ために、必要なだけではない

それは、曖昧、と言わずとも「多義的」である、「粒度が噛み合ってない」、など色々言いようがあるが、そもそも異なるものについて話している可能性すら秘めているのだ

私は、論理学や集合論の素養もなく、習学した覚えもましてや独学するほどの気概もない。

加えて、概念工学やソフトウェア工学、開発の方法論などにも聡くない大変に怠惰な底辺エンジニアである(エンジニアと言うことすら怒られるかもしれない)わたしが言うのは大変憚られるのだが、

当該の語句が指しているのが、或る概念か、はたまた他の類似概念かあるいはそれらの(概念を抽象化した、より一般的な)上位概念かが噛み合わないことについて、危機感を覚えるし、もう少し配慮すべきではなかろうか

たとえば、エンドポイントやインターフェース、ノード、モデル、など、こうした例は意外と(ではないかもしれないが)少なくない

もちろん、専門家や高度な技能・知識を有する方からしたら、そんなのは「正しく」「理解」してないだけかもしれないし、そうした方々には、共通理解や暗黙の了解、前提などがあるのかもしれない

しかしながら、世の中異なるバックボーンや前提知識をもつ人間同士のやりとりでなんらかモノゴトを進めることもあるはずである

そうした際に、このズレがすでに滑り込んでいないかを、互いに注意深く見つめて、互いに歩み寄り確かめ合うプロセスは、「スキル」や「レベル」に関わらずに怠るべきではないだろう
また、そうした関係性を築き上げることは、当事者、関係者にとって決して、(あるいは恐らく)不利益を被るものではないはずである

また、こうしたことは、圧倒的に、練度や専門性の低い、知識・技能が少ない(と自分で思っている)側からは、切り出しにくいものである。
こんなことに一抹の不安を抱いたこともない立派な方は、(むしろそんな方々だからこそ)このことを常に頭の隅におきつつ、
分かりやすさとか厳密さ、正確さをどうぞ議論して欲しい

怠惰な未熟ものの自戒を込めた切なる願いである

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