見出し画像

諦める前に全力で頑張ってみる大切さ

日記って、毎回書こう書こうと思って面倒でやめてまう笑

文章書くのは好きなのになあ。
面倒になるんよなあ…。
毎日書いてる人はすごい。


F1ビザの学生で、その大学がオンライン授業しか行わなかった場合、
国外に退去しなければならない。ってICEが発表したって話

今、アメリカに留学してる人たちはすごい辛い状況やと思うけど、
ICEは大学の痛いところをしっかり突いてきたなって思う。

特に田舎の大学にとって、留学生は学校維持の収入源にもなるから、めちゃくちゃ大切で、
オンラインじゃなくて普通に学校再開してほしい、且つ留学生とか特に気にしないトランプとしては、1番効果的な方法を選んだんやと思う。

特に田舎の大学で中国系の留学生の発言力の高さは尋常じゃなく、今回はそれを目の当たりにした授業の話をしたい。

結局、この政策は撤回されて今アメリカ留学している学生はアメリカ滞在を認められる事になったけど、

この日記は国外退去の話が出てすぐに書いて、書いてる間に撤回になって、
国外退去って話を元に書いてるけど内容とはほぼ関係ないので、あんま気にしないでください。笑


私の大学はfine art を専攻してる学生は、アートヒストリーが必修教科になるんやけど、

私が入学した時に!2人いた教授のうち1人が定年退職して…
その教授はおばあちゃん教授で、”授業の採点がめちゃくちゃ優しい”で有名で
アメリカ人の間でも、留学生の間でも取るなら絶対そっちの教授って言われる人。

で、残った教授は、アメリカ人でも何回もドロップ(もう明らかに単位取れないから単位を落とす前に履修を取り消す制度)したり、単位落とす羽目になるって言う、めちゃくちゃ厳しい教授。

実際この教授の授業2回ドロップして、3回目みたいなアメリカ人もいた。笑
だから留学生にはまじでオススメされない教授で、
私のサウジの友達が、
この教授の授業は3回受けて3回目は課題のペーパーを自分で書かず、
頭の良いアメリカ人にお金払って書いてもらったけど、落ちたからあの教授は絶対留学生を通す気ない!
まじであの教授しかいなくなるなんて悪夢、夏休みにどっかの大学で夏季講習でアートヒストリー受講して単位移行しないといけないなんて最悪
(その教授じゃ単位取れないから)
ってずっと文句言ってた。笑

まあ、後からなんでその子が落ちたかは想像がついたし、
結局その子が夏休みに他の大学でアートヒストリーをとる必要は無くなったんやけど…。

で、私が入学した年に優しいおばあちゃん教授が退職したから
私の選択肢はその厳しい教授しかなかったわけで…。

アメリカ人の友達にも、留学生の友達にも新しく他の教授が来るまで待った方が良い!って言われたけど、

とりあえず早く卒業したかった私は、そんな事をしてる暇なんてもちろんなくて(アートヒストリーは全部で最低3種類取る必要があるから、毎セメ取ってないと卒業が延びる)

アメリカ人の中にはたまに、あの教授は厳しいけどきちんとやっていればちゃんと評価してくれる。
って言う人もいたし、アドバイザーもそう言うから、とりあえず受講してみた。

まあ、平たく言えばアドバイザーの君ならできるよ。って言葉が嬉しくて踊らされて受講した。笑

(アドバイザーが何かはまた違う日記で機会があれば話します。)


授業初日、早めに教室に行って、教授に授業を録音して良いか聞く。

これは私が留学した最初の頃、どの授業でもやってた事なんやけど、
英語力のない私は絶対聞き漏らすから、
聞き漏らしても、授業終わってから何回でも聞けるように録音機を日本で買って持って行ってた。
私は録音機わざわざ買ったけど、もし同じような事をしようと考えてる人がいれば、5000円かそこらの録音機買うくらいなら、iPhoneのボイスメモ機能使った方が綺麗に音拾ってくれる!
私はケッチて5000円の買って持って行ったけど結局最初の何回かしか使わずに、後はiPhoneで録音してた。

話戻りまして、アートの教授は皆、本当留学生に優しくて協力的で
録音して良いか聞いて、嫌な顔する人なんて今まで1度もなかったから、その教授も大丈夫と思ってたのに…

まさかの……

めちゃくちゃ嫌そうな返答された🤣🤣🤣

授業初日にして雲行きが怪しい…笑 

めちゃくちゃ嫌そうに
本当に必要?
みたいなこと言われたけど、必要です!って頼んで無理やり承諾を得る。笑

で、席はもちろん1番前に座る。
これはどの授業でもやってた。

日本だとなるべく教授から見えない後ろの方に友達と座ってたけど…😂

こんな単位取りづらいって言われてる授業で1番前以外のどこに座るんだと思って笑

で、授業が始まり
初日更に雲行きが怪しくなる事件が発生……笑

何やらその教授ハーバード大学を卒業しためちゃくちゃ偉い人で、
夫の転勤で、このド田舎カンザスに来ることになったらしい。

この教授、明らかに今の自分の境遇に満足してない😂😂

そんで、ど田舎のカンザスをめちゃくちゃバカにしてる…😅笑

授業中、古代のどっかの国(すみません何年も前の授業の話でどこの国か忘れしました)の発展した北の地域と、発展せず原始的な生活を送ってた南の地域をまさかのニューヨークとカンザスに例え出す……。

うわー…、生まれも育ちもカンザスのアメリカ人多いのに、これ絶対気悪いって思う子多いやろ……。

って思ってたら、私の隣の席に座ってた
気が荒い生まれも育ちもカンザスの友達……

怒って退席😂😂😂


初日からめちゃくちゃ不安な授業になった…。

その日の次のクラスもその子と一緒やったんやけど、まあキレてた。
しかもあの教授の言ってる事は間違いなく失礼で、フォローのしようがなかったから
もう友達の怒りが収まるのを待つしかない…笑

でも、授業を受けていくうちに、この教授は本当に博識で
授業の内容も面白いし、授業の合間に入る雑学がすごい面白いって言うのが分かった。

英語が苦手な私でも面白いと思うから、多分母国語で聞いてる人たちはもっと面白いはず。

教授自身も、世界各国の遺跡巡りをしてるから、
実際に自分で撮影した写真を、雑学交えて話してくれて、すんなり内容が入ってくる。

たまにこだわり強すぎて、
この角度からとったこの遺跡の美しさがわかりますか!!!?
とか引くくらいの力説交えてて、
生徒がついて行けてなかった…。笑


教授の雑学の中で、
古代ローマとかギリシャの時代は男性の同性愛が普通で、女性とのSEXはむしろ子孫を残す為の手段でしかなかったから、
次またいつ、同性愛の方が普通って言う文化が来てもおかしくない。
って言う話は今でも印象に残ってる。


で、この授業の採点方法なんやけど

基本は3回に1回くらい授業中に書いてるノートを提出して、それを採点してもらう仕組みで

ここら辺が昔すぎて、ちょっと内容おぼろげなんやけど、
ノートのページを三等分にして、
授業中出てきた重要な単語を1番左に書いて(遺跡の名前とか生活形式とか)

教授がそれについて詳しく解説してくれるから、それを真ん中に書き留めて

右にその事についての自分の解釈を書く

みたいな感じやったはず

で、教授が一人ひとりノート見て、解釈間違ってたりしたら指摘してくれるし、コメントもくれる

この時点でわかる通り、この教授めっちゃマメ👩‍🏫
授業真面目に聞いてないと、このクラスはパスできない理由も納得できると思う。
聞いてないと提出用のノートが書けないから。

幸い私は、昔からテスト一発より、
こう言う日頃の努力でどうにかなるマメな感じとか、レポート形式の課題の方が得意分野だった上に、録音もできてたからこれは何の問題もなかった。


けど、この時点で授業受けてた中国人の留学生何人か脱落気味…


で、中間試験
この教授が課した課題は、
本当に難しかったし、やり遂げた自分を今思い返しても褒めてあげたい。

自己肯定感すごい低い私が、留学中自分は頑張ったって思えたことの一つ。

“The Ancient Temple on The Acropolis at Athens”って言う論文のサマリーとその論文に対する考察のペーパー提出
が課題内容で

ペーパーっていうのはまあ、日本で言うレポートって感じ。
論文ほど長くはない。けど、日本のレポートみたいに自分の感想をつらつら書くものでもない。

もちろん考察だから、ただの感想じゃ駄目で事実に基づいて自分なりの考察をしなきゃいけないんだけど

何が難しかったかと言うと…

その教授が中間試験の課題について言い放ったセリフ

“私はハーバード基準のペーパーを求めます”

つまり、書いている内容はもちろんの事、大事なのは言葉のチョイス•センス•美しさもで
このレベルの低い人は点数も低くなる。

文法ミスなんてもってのほか。

まあ、留学生には不利なわけで…
しかも、課題の論文自体がそんなさらっと読めるような簡単な代物でもない😂😂
歴史的背景を理解してないとちんぷんかんぷん…😂

もうね、必死だった。
どうしてもパスしたいし、何より好成績を取りたいから最低でもB+は取りたかった。

しかも日本では有名じゃないからか重要視されてないからか、
奥の手、日本語で遺跡について検索‼︎って言う技が何の役にも立たなくて…
全く検索結果ヒットしなかった笑

しかもサマリーって簡単に思えるかもしれんけど、実は難しいんよなあ。
コピペにならないよう且つ、言ってる意味は同じになるように、内容を凝縮させて人の論文を要約するって難しい。言葉選びが大切。

めちゃくちゃ論文読み込んだし、
アメリカにはライティングセンターって言う、学生で文章書くのが得意じゃない人の為に文法をチェックしてくれる場所があって、

基本は、文学系の専攻取ってる人とか文章得意な学生が、バイトでやるんやけど、

私はもっとしっかりした人に見てもらいたかったから、
そのライティングセンターで唯一予約しないと見てもらえないし、決まった時間しかいない先生のところに足繁く通って(1回30分までとかの時間制限があるから)

自分で書いたペーパーをチェックしてもらった。

アートの授業って1科目につき週6時間の授業やから、フルで授業取ってた私は正直カツカツやったけど、

どうにか時間見つけて、これ以上私にはどうしようもない。
って言う出来で提出した結果がこちら



画像1


もう、本当にめちゃくちゃ嬉しかった。

だってハーバードを基準に成績つけるって言った教授からVery goodをもらえて、アメリカ人でもA貰ってる人少なくて、
厳しい人だけど、自分の努力を正当に評価してくれる教授で、
今までもらったA で1番嬉しいAやった。


授業も面白いし、大変やけどアートヒストリーの授業は全部この教授で受けたいって思えた。


けど、事件が起きたのがこの後…

中国人の留学生の子で、そもそも明らかに、授業を受けれるレベルの英語力がないのに、参加してる子がいて、

それならそれで、教授に相談してみるとか、他の子に聞いてみるとかの努力をすればいいのに
一切する事なく
その子はだんだん授業に来なくなった。

他の中国人のクラスメイトから聞いたけど、中間のペーパーの成績も悪かったらしい。

そらあ、あのペーパーは授業もまともに受けてない人が良い点取れるほど簡単なもんじゃないから当たり前っちゃ当たり前。

で、教授がまた厳しくて、このペーパーでC以下の人は今後授業を受けてもパスする可能性はない。的なことを授業中言い放つんですよ…。
まあ、それも普段授業ちゃんと受けてる子からしたら納得な事ではあるんやけど…

全く納得のいかなかった中国人留学生の子が
ある日、インターナショナルオフィスに文句を言いに行ってしまって…。


このままじゃ単位が取れない。あの教授だと何回受けても、絶対に取れない。
もっと簡単な人に変えてくれ。
的なことを言ったらしい。

それで結論どうなったかと言うと、その教授は辞めさせられた。

過去にも違う授業で、中国人の子が文句を言って教授が変わった事があったらしくて、多分その子はそれを知ってたんやと思う。


田舎の大学にとって収入源となる留学生が、特に中国人がいかに大事か。


教授は、簡単な授業に変えてほしいって頼まれたらしく、けどそれだと自分の信念にもプライドにも反するから辞めたんやって。

私の通ってた大学は田舎やけど真面目な生徒が多いって聞いて、それでこの大学を選んで教えてくれてて、そのついでみたいな感じで近くの大学でも教えてだけど、
ここで教えれないならこの周りの大学に通う意味もないからって全部やめてしまったらしい。


その教授は常勤じゃないから、教鞭取る日だけ学校に来るんやけど、
その中国人がちくった後、教授に学長が通告したであろう日

授業があって、
明らかに泣きはらした後の感じの教授が

“私はこのクラスに成績はつけない事になりました
皆パスさせなければならないそうです。
お金には勝てません。”

って言ってたのがすごい辛かった。


私は教室出た後だったから聞いてないんやけど、

授業終わった後ノート提出する時、インターナショナルオフィスにちくった中国人に対して

“あなたのおかげで私は職を失ったわ‼︎どうもありがとう!”

的な事を言ったらしい。
でも多分、その中国人はそれをなんて言われてるかすら、たいして理解できてないと思う…。
それくらい英語ができてなかった。

結局、真面目に勉強してたアメリカ人からの反感もあって、(初日に怒って教室を出た私の友達すら、これは理不尽だし教授の授業は面白かったって言ってた)

本当は、もう期末テストも無しで、皆パス予定だったのが、

選択肢1:期末テストを受けない人→今までの成績がどんなに悪くても単位もらえる

選択肢2:期末テストを受けた人→今までの成績+期末テストの成績で評価する

って言う謎の成績の付け方になった。

もちろん期末テストは難しいし、期末もハーバードレベルの文法を求めるもので、しかも期末はペーパーじゃなくてテストやけど、単語埋めとかじゃなくて文章で回答の問題ばっかやからぶっつけ本番で

私みたいな文法できない留学生は不利で絶対単位を取りたいなら選択肢1を選ぶべきやったんやけど、私は選択肢2を選んだ。

教授に、努力しない留学生ばかりじゃないってわかって欲しかったし、こんな理不尽な辞め方はおかしいって私も思ってたし、
教授は、努力してる人を正当に評価してくれる人だって知ってたから。
何よりここでもし簡単な道を選んだら、今まで努力してきたのにこれだけ手を抜いて、後から絶対後悔するだろうと思ったから。


授業初日、録音すら渋ってた教授が、テストの時私に電子辞書の使用を許可してくれた。
文法とか単語の綴りの間違いがテストの点にかなりひびくから、
それだと留学生は不利だから辞書使って良いって言ってくれて、
毎回授業に電子辞書持ってきて私には、電子辞書使っていいよって言ってくれた。

努力してる生徒にはちゃんと優しい教授だった。


結局このアートヒストリーはAで単位を取れて(私の学校はAが1番上)

この教授が辞めた後に来た後任の教授は、すごく優しいけど教科書を読むだけ、
教科書に書いてある問題を出すだけの毒にも薬にもならない、
ただただ眠たくて簡単なつまらない授業をする人だった…。

結局こんなに長くたらたら書いて何が言いたかったかと言うと、

田舎の大学にとっての留学生(特に中国系)の発言力の大きさ

それを十分に分かった上でのICEの発表
(留学生の流失を防ぐには対面授業にするしかないから)

どんなに難しいって言われてる授業でも、きちんと真面目に努力してれば、まともな教授なら正当に評価してくれる。

冒頭に出てた、めちゃくちゃ頭いいアメリカ人にペーパー書いてもらったサウジの友達は、
普段ノートに書いてる文章とペーパーの時の文章が違いすぎてバレたんやと思う。

そんな子供騙しな手は簡単に見抜ける教授だったから。

あの教授が今どこで何をしてるかは分からないけど、
この件のせいで、留学生に愛想尽かさず、まだ教鞭を取ってる事を願う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?