見出し画像

建築設計事務所の敷居の高さ問題(3/3)

「建築設計事務所の敷居の高さ問題」
いよいよ最終回です。最後は設計監理料のお話をします。

建築設計事務所に住まいづくりの依頼をすると、設計監理料が必要になります。実をいうと、工務店やハウスメーカーでも設計監理料は必要になるのですが、金額の大小について表現が違うことがあります。これはよく話題にされていることなので、ぜひインターネットにて検索してみてください。

土地にお金を払い、建物にお金を払い、そして設計監理にお金を払う。
人によっては、とてもハードルを感じてしまう声を実際によくいただきます。設計監理料ってそもそも何なんだろう、という点から説明させてください。設計監理料の本来の意味とは。

この記事を通して、設計監理料というものが、お客様に建築設計事務所という”住まいづくりの伴走者”ができ、納得度と満足度が高い、自分たちの未来に期待したくなるような住まいづくりに繋がっていくことを、知っていただけますと嬉しいです。

前回のものはこちらから。
建築設計事務所の敷居の高さ問題(1/3)|八木 健吾|note
建築設計事務所の敷居の高さ問題(2/3)|八木 健吾|note

この記事がオススメな人

〇建築設計事務所に依頼しようかと悩んでいる人
〇設計料ってなんだろう・・・と悩んでいる人
〇自分らしく生きる暮らしを作っていきたい人


では最後の3つ目…

③設計監理料とは何だろう?

設計監理料の説明するにあたり、そもそも設計監理の仕事とは?というところから説明しますね。

設計監理とは、お客様やご家族が自分らしく幸せになれる暮らしをつくるために、その想いを丁寧にお伺いすることや不安要素を取り除いていくことです。そして想いを設計図面に載せていきながら、機能性や見た目、費用面を良いバランスで調整し、それを工務店さんに説明しながら、その想いが図面通りに作られているかを1つ1つ確認することです。

その仕事に対して発生するお金が設計監理料です。
いわば、自分たちの想いがその通りにカタチになっていくのだろうかという気持ちを代弁し、それを工務店さんや職人さんへ伝えていく立場です。

【お客様と伴走するのが建築設計事務所】

住まいづくりは、自分たちの想いが頭の中を常に駆け巡ります。あれもしたい、これもしたい、あぁこんなことも!というように。でもこれがしたいけど、そしたらこっちがうまくいかない。そんな事も非常によく起きます。

まとまるようでまとまらない、あぁ仕事、家事、身支度もしないといけないのに!という忙しい日常とともに住まいづくりも進むというもどかしい気持ちと一緒に伴走できるのが、建築設計事務所という存在なんです。

建築設計事務所は、ノウハウや引き出しを多く持っているので、あらゆる手段で、お客様の声に寄り添っていきます。

悩み事をため込まずに1つ1つ丁寧に向き合い解消していくことで、普段の日常生活をリラックスして過ごすことができますし、そんな状態が、さらに素敵なアイデアを創造させてくれたりもします。気付いてなかったけど、こんなこともしたかったんだよね、等々。そんな想像の好循環が生まれ、より豊かな設計がうまれていきます。


【工事が始まると生まれる不安】

しかし。
設計をするだけでは住まいづくりは完成しません。
建築設計事務所は設計をする立場。実際に住まいを作っていくのは、工務店さんや職人さんです。

工事が始まると、最初に思う事があります。
それは、「結構なスピードで工事が進んでいくんだ」ということです。
そうすると、「あれ?OKを出して進めていたことが本当にこれでよかったのだろうか?」という不安が生まれてきます。なんだかモヤモヤした気持ちです。でも、工事は着々と前へ進んでいきます。

【1つ1つ納得しながら進めましょう】

そこでまたまた登場するのが、建築設計事務所です。
私たちの仕事は、設計だけではなく、監理もおこないます。

いわば、設計した通りに、工事が進んでいるのかを1つ1つ確認する仕事です。その際に、設計で想いを込めた部分が本当に納得したものに出来上がるのかをお客様と一緒に確認していきます。

時には、現場の動きを止めてでもそれを行うようにしています。そうしないと、お客様の不安が解消されないままだからです。解消されないまま進んでしまうことは、日常にもその不安が介入し、ささいな支障をきたしてしまうことがあります。

カウンターの高さはどうなのか?変更するとどんな問題が起きるのか?棚はこう言ってましたけど、これで本当に良いのか?等。空間ができてくると、設計図という紙面だけでは読み取れなかったことがどんどん見えてきます。

もちろん設計の段階でお客様と詰めて考えていくので、大きな変更は生みにくいものの、そんな小さな不安を、1つ1つ私たちとともに決定していくことで、これでいこう!という納得を生み出していきます。その納得の連続が住まいの満足度に結びついていきます。このプロセスを大切にしています。

【納得と満足がお客様が期待する未来へ繋がる】

日常を過ごす住まいという環境は、自分たちの想いや行動に大きく影響を与えます。だからこそ、その1つ1つの納得が、豊かな未来を生み出していくことに繋がっていくと私たちは信じています。

そのためにお客様とともに伴走すること。
それが、私たち建築設計事務所の仕事です。

"良質でコンパクトな暮らしづくり"
八木健吾建築設計事務所

住宅•店舗•設計•リノベーション|加古川/高砂/稲美 - 八木健吾建築設計事務所 (yagi-architect.com)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?