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ルージュブリックとエトゥープ。

前回記事、ジーンブルーとエタン。に引き続き、フランスの名タンナーで作られている"型押しカーフ"の革を使ってのマネークリップ財布製作。

今回使った色は、Rouge Brick(ルージュブリック)とÉtoupe(エトゥープ)。
エトゥープ… 日本ではエトープと呼ばれてますね。
エトゥープはフランス語で、麻、亜麻などの繊維で作った粗布や麻袋などのことを言う…らしい。
"グレージュ系"と言えば良いだろうか、少し"くすみ"も感じさせ、"エレガントでありながら、時にカジュアルさも見せる" 様々なシーンにも使いやすい色ですかね。

前回使ったエタン(Étain)は、錫(すず)色。ベージュよりも銀色、グレーに近く、シャープ、りりしさを感じさせるイメージがあります。エトゥープ、エタンどちらも人気のある色、甲乙付け難い…


カードポケットパーツなどのオモテ、ウラの革を接着した後、斜め包丁を使って手裁ち。カットミスをした場合はゴミ箱行き… "作り直し"です。そろそろ抜き型を作ろうか…


様々な作業、最終のパーツを組み立て接着後の"本裁ち"。いつも緊張… 集中して革包丁でカットします。


本体を手縫いした後、裁断した革の端をイタリアのFENICHE(フェニーチェ)のエッジペイントで仕上げ。裁断した断面がいかに綺麗かが重要で、綺麗に仕上げるために少々、テクニックと時間も必要です。


-enfoque(エンフォケ)デザインの手縫い仕立てのマネークリップ財布-

表の革、内側の差し色には、個人的に好きな色、Rouge Brick(ルージュブリック)を合わせて製作。手縫い糸はワックスリネン糸、色は"Brique(ブリック)"=レンガ色で縫いました。

基本的に製作に使用しているタンニン鞣しの染料仕上げ、それとは全く違うタイプのフランスの名タンナーの"型押しカーフ"の革。鮮やかな発色、豊富なカラーも魅力的。また違う色を使って製作したいなと思わされました。

さて、また何かしらのアップデートは出来るか… Hasta la próxima…


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