見出し画像

毎日読書メモ(122)『パブロ・カザルス 鳥の歌』(ジュリアン・ロイド・ウェッバー)もう1回

既に毎日読書メモでカザルスの発言集『鳥の歌』(ちくま文庫)の感想書いていたのだが(ここ)、別バージョンの感想が出てきたので、あげておきます。

スペインから帰ってきてから、本棚を見ていて、なんでカタロニアに行く前にこの本再読しておかなかっただろう、と思いつつ、『パブロ・カザルス 鳥の歌』(ジュリアン・ロイド・ウェッバー編、池田香代子訳、筑摩書房)を21年ぶりに読む。
なんで21年ぶり、とわかるかというと、パソコン通信を始めた直後に、FCLAで知り合ったAさんにこの本を勧められて読んだから。
カタロニアの生んだ、不世出のチェリスト、カザルスのことばや逸話を、テーマごとになぞる。
間断ない努力、強い意志。そしてあふれ出る音楽。97歳まで生きた天才は、ヴィクトリア女王の前で弾き、ホワイトハウスではJFKの前で弾く。その前にホワイトハウスで弾いた時の大統領はセオドア・ルーズヴェルトだったと語る。
「この歳になるまでいくつもの国を訪れ、たくさんの美しい土地に出会った。でも私の心に刻まれたもっとも純粋に美しいところはカタロニアだ。目を閉じれば、サン・サルバドルの美しい海岸沿いの海が浮かぶ。小さな釣り舟が浜に引きあげられているシトゥゲの小さな町。牛や馬、ぶどう畑、オリーブの林を転々と散りばめたタラゴナ地方、リョブレガート川の土手、モンシェラトの頂。カタロニアは私の生まれ故郷だ。カタロニアは母のように慕わしい...」(p.200)

(2015年9月)



#読書 #読書感想文 #カザルス #パブロカザルス #鳥の歌 #ジュリアンロイドウェッバー #カザルスホール #安野光雅 #筑摩書房   #チェロ #ホワイトハウス #カタロニア


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?