毎日読書メモ(86)『探偵ガリレオ』『予知夢』(東野圭吾)
2006年5月の日記より。東野圭吾は、当たり外れなく面白いので、時々誘惑に負けて本屋で買うけれど、どうしても消耗品っぽさがあり、でも、図書館で新刊を待っていると、他の本の予約が入れられず(なかなか順番が回ってこないので)、結果的にあまり新刊を追って読むことがなくなってしまった。福山雅治のドラマ「ガリレオ」は、ファーストシーズンが2007年10月~12月だったので、この日記を書いていた時点では、ガリレオのイメージはましゃではなかった。映像化が決まる前に読むのは大事。
東野圭吾『探偵ガリレオ』(文春文庫)読みながら帰る。人を食ったような、一人で頭よすぎの名探偵、って、えーと、他にどんなキャラがいたっけ? どうもその突き抜けてる感じが何か類似するものを感じさせ、そこがちょっと不満。物理学アプローチのミステリ、は何を説明されてもふんふん読んでいるだけで、整合性もわからず受け止めるだけなんですが。
ようやく『探偵ガリレオ』読み終わったので、続けて『予知夢』(共に文春文庫)を読む。両方とも、物理学者湯川学を主人公とした5つの短編が入っている。ミステリーというよりは、超常現象にまどわされかけた殺人事件を、科学的根拠で解き明かす、という趣向の小説。『探偵ガリレオ』の解説によると、作者は佐野史郎をイメージしてこの小説を書いたらしいが、うーん、わたしのイメージはちょっと違うなぁ。今ぱっとこれだって人は思いつかないけれど。
今日もひたすら『予知夢』読む。短編集なので、殺す人殺される人の心理描写は割と短く凝縮されているが、それをシニックに解いていく湯川のスタイルに「型」みたいなものがあって、いい。まぁ、先日も書いたように、悟りすました名探偵と、脇で歯がみするワトソン的草薙刑事、の構図は、何かの焼き直しみたいでそんなに新鮮味はないが...。でも、素人が見ると、こんな超常現象あり?、と思うような現象に理由を与えてくれるので、最後は夢中になってページを繰ってしまった。
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