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リアルな、出産にかかるお金の話。

出産にはお金がかかる。

それは、前々から覚悟していたことではあった。ただ、実際にはいくつかの想定外の出費が重なり、「あわわわわ…」となってしまうこともあった。

そもそも病院選びは重要だ。出産にかかる費用は病院によってもまちまち。ウチの場合、なるべく快適かつ安心できる環境で産んでほしかったので、出産手当一時金におさまらなくても出産時に問題が起きても対処してもらえる総合病院を探した。そんな中、妻が選んだのはとある公立病院だった。

出産費用は50万円弱くらい。まぁ、自己負担が10万円以内ならいいか…とそのときは思ってた。しかし、病院を決めなくてはいけない時期に差し掛かると、世の中は2回めの緊急事態宣言に突入。なんと出産を検討していた病院が、コロナ患者受入病院に認定されてしまい、お産ができなくなった。

慌てて別の病院を探し、なんとか妻の実家近くでお産を受け入れてもらえる病院が見つかった。しかし、その病院の出産費用は62万円…!自己負担20万円!?さすがに少し躊躇したものの、里帰りでない出産も不安だよな…と思い直し、腹をくくった。

そして、妻が実家に帰省し、予定日までの期間を悠々と過ごしていた頃、事件は起こる。そう、前期破水だ。有無を言わさず緊急入院となった。

入院費用は1日あたり1万円ちょっと。以前の日記も書いたが、当初は破水からせいぜい2~3日で産まれてきてくれるものだと思っていた。しかし、1週間経っても陣痛が来ない。日に日に、1万円ちょっとが加算されていく…。

そして前期破水による入院からおよそ2週間。ようやく息子が産声をあげた。そこからさらに1週間ほどの入院期間を経て、妻と子どもが退院。それに伴い、僕の(地獄のような)マスオさん生活も終わりを告げた。

自宅に戻って数日が経ちポストを見てみると、やけに分厚い封筒が届いている。…嫌な予感しかしない…。そう、出産費用の請求書だ。確認すると、総額77万円。出産手当一時金を差し引いた請求額は35万円…!このとき、めまいを起こしそうになったのは、暑さのせいばかりではなかったはずだ。

ちなみに、妊娠が発覚したとき妻は転職して5ヶ月ほど。その前も3ヶ月ほどプー太郎期間を含んでおり、産休前は体調不良のために欠勤が続いた。つまり、育休手当の計算元になる収入がべらぼうに低く、育休明けまではしばらく僕の給与だけで生活していく必要があった。だからなおのこと痛い…。

これは、「産まれて嬉しい!」だけでない、リアルな家計との戦いの始まりでしかない。とりあえず、サマージャンボ宝くじを買うことに決めた。

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