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雑記

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#記憶

その輝きは

その輝きは

 僕の曾祖母はとても長生きで、100歳以上生きていた(厳密な歳はよくわからない)

 アルツハイマー病を患ったらしく、それがきっかけで、介護施設に入所することになった。

 この介護施設が衛生管理、介護共にしっかりしていた施設だったのはよく覚えている。

 だが、僕は曾祖母に会う度にいつもこう思っていた。

「これが生きていると言えるのだろうか?」

 僕らが会う時、いつも曾祖母は鼻チューブを通し

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改心した友人

改心した友人

小学生の時、印象的な友人がいた。

彼は少々自己中心的で、
その性格が災いし、
六年生になるころには
僕以外友人がいなかった覚えがある。

さて、これから彼の話になるのだが、
彼の家庭は今思えば
少々特殊だったと言える。

フィリピン人の母親と
日本人の父親をもつ、
つまりハーフで、兄、弟、妹がいた。

ここまでは問題ない。

しかし、彼から聞く父親の話は
なかなか過激だった。

確か小学四年生の

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小説を書き始めた経緯

小説を書き始めた経緯

 今さらながら、小説を書き始めた経緯に関して語ろうと思う。

 私がもともと小説を書こうと思ったのは「自分が早く自立するにはどう手を打てば良いのだろうか?」と中学生の頃考え、いつものように過ごし、家で角川文庫の小説を読んでいたところ、

 巻末だったかしおりに『電撃文庫大賞』の文字があり、読んでみれば『小説作品募集』のようなことが書いてあるではないか。……しかも賞金もはずむ。

「これだ!」

 

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