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体験学習からの学び〜大人編〜前編

こんにちは、エンカレッジ広報担当のシロです。
今回は、7月末のライブ配信「体験学習からの学び〜大人編〜」の様子をお届けします。
現在実施中の、「食の循環プログラム」と「こども農園を作ろう!」の2つの体験学習にスポットをあて、大人(スタッフ)としての気づきなどを先生方に伺いました。
前編は、「食の循環プログラム」について。
写真と一緒にぜひご覧ください。

*「食の循環プログラム」は、下記の記事でも詳しくご覧いただけます。


MORIUMIUSとの「食の循環プログラム」

シロ:「体験学習からの学び〜大人編〜」ということで、エンカレッジは様々なイベントや体験学習を行っているんですけども、そこに子どもたちが参加することでどういう発見や成長があったのか、というところを中心に話していきたいと思います。
まず本日司会といいますか、を努めます。
広報のシロと申します。よろしくお願いします。
では、順番に自己紹介お願いします。


ヤマシロ:北中城学習支援教室を担当しております、ヤマシロと申します。
本日はよろしくお願いします。


キクヤマ:美里学習支援教室・教室長のキクヤマです、よろしくお願いします。


アシミネ:読谷第2学習支援教室からきました、アシミネです。
よろしくお願いします。


シロ:では今日はこの4人で、ラジオではないですけど、いろいろと今までの発見とか、ちょっと写真見ながらお話ししていければなと思います。
2つの体験学習をご紹介させていただいて、この体験学習には今日参加している先生方の教室の生徒も参加しているので、その様子もお聞きしていきたいと思います。
まず1つ目の体験学習について、宮城県石巻のモリウミアスというところと「食の循環プログラム」というのを昨年の9月から実施していまして、その様子を紹介したいと思います。
その前にどういうプログラムか、口頭で少し説明できればと。
ヤマシロ先生お願いできますか?


ヤマシロ:はい。この体験学習は宮城県にあるモリウミアスっていうところと食の循環を。
本来は現地に子どもたちが泊まって1週間くらいですかね、期間を通して、現地の食材であるとか、その食材をとる様子だったりとかを体験しながら、その食材を施設で皆で料理したり、ご飯を食べたりっていうことで、自分たちが普段食べている、食卓に並ぶものが一体どこから来ているのか、、
<カナブン乱入>
リスナーが入ってきましたね(笑)、失礼しました。
そういった体験を通して自分たちの食、ご飯っていうものがどこから来てそしてどういう風にまた自然に帰っていくのかっていう食の循環ていうものを学ぶ、っていうものです。
今そういった活動がですね、ちょっとコロナ禍っていうのもあって制限されていて。で、そういったものをオンラインで今できるんじゃないかっていうことで始まったのがこのエンカレッジとモリウミアスとでのコラボレートではないですけども、そういった形で子どもたちに体験をしてもらおうということで始まったものになります。


シロ:ありがとうございます。
コロナでなかなか現地に行けないとか、各教室イベントとかもおそらくできていないっていうちょっと苦しい、あんまり楽しみをね、ちょっと子どもたちに見せてあげられてないなっていう中で。
その中でも、リアルと兼ね合わせた体験学習ができるんじゃないかっていうところで、このモリウミアスの「食の循環プログラム」が始まっているっていうところですよね。
ちょっと写真を見ていきましょう。

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シロ:
パソコンを1人1台設置して、宮城県のモリウミアスのスタッフさんたちとつないで、いろいろ学んでいっていると。
このような形で、今は月1ペースでしたっけ、大体12〜3名の子かな、が学んでいるという感じです。

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ヤマシロ:
さっきのと今の写真は、確か醤油麹と塩麹っていうものを。
プログラムの1番最初に麹っていうものを学んで、で、その麹でいろいろな調味料が作れるんだよっていうお話しから、じゃあまずは醤油と塩にこの麹を混ぜ込んで、麹づくりをスタートして。
これは多分1ヶ月ないし2ヶ月くらい経ったあとに、実際できた麹っていうのがどういう味かって皆で味見をしている。
すごい子どもたちの感性が豊かで。やっぱり麹菌ってお酒の原料にもなっているものなんで、すごい泡盛の匂いがするとか。


シロ:泡盛の匂いがわかるっていうのが面白い。


ヤマシロ:お父さんが飲んでるんです(笑)。
そういったものがあったりとか、やっぱりしょっぱいとか、醤油の匂いがするとか、中にはコーヒーの匂いがするっていってた子がいて、本当に?ってちょっと思ったりもしたんですけど。
そういった様々な感性で子どもたちが(麹を)見ている様子とかが見れてすごい面白かったですね。
実際にその麹を使って料理を作ったりとかして。


シロ:教室にいるときは基本的に宿題だったりとか、受験にむけた学習っていうのが目的で、机の上での勉強というか。
これはまさに五感を使った体験、学びですよね。
実際お料理するときも、パソコンの前でこういう感じで切り方だったりとかを習っていると。

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ヤマシロ:
子どもたちやっぱり包丁触るのが初めてなので、包丁をまずまな板の上に置いて、そこから始めるんだよ、と。まずは作法みたいなところ。
子どもたち楽しくなっちゃって、包丁をこう振り回してしまったりとか、掲げてしまったりとかして、すごい危なっかしいところとかもあったんですけど、プログラムでそういった作法を何回も何回も繰り返しすることで、ここからスタートっていうのが身についていって、そういった危ない動作とかっていうのが無くなったっていうのは非常に面白いことだなと思います。


シロ:面白いですね。最初は多分ワクワクして振り回すというか、あんまりちょっと危ないっていう認識もない中で。
回数をこなしていくうちにそういった学びもついてくるっていうことですよね。
私このプログラムを聞いて面白いなって思ったのが、食が循環するっていうところで、実際に生ゴミとかを集めて、コンポスト、堆肥にしていくということをしている。これはその様子です。

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シロ:
近くの喫茶店とかから生ゴミを分けてもらったりとか、こっちででた生ゴミも活用されているって聞きました。

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ヤマシロ:
子どもたちはやっぱ最初のうちはコンポストすごい臭いとか、触って気持ち悪いっていう反応とか多かったんですけど。参加していくうちに、生ゴミが出たらそれを普通に捨てるんじゃなくてコンポストバッグに入れるために集めるみたいな、そういう意識が子どもたちにどんどん出てきたみたいで。
なので今ではプログラムの度に「これ集めるんでしょ、どこに入れればいい?」って自発的に声をかけてくれるようになったみたいです。


シロ:なんか結構その、今回のモリウミアスの体験プログラムの中でもこれって結構一番レアな体験なのかなとちょっと感じた部分でもあったんですけど。


ヤマシロ:なかなかやらないですよね、普通に自宅にいても、それこそおうちでやってたりとか、そういった経験がない限り。
多分沖縄って結構、なんていうんですかね、昔からおじいちゃんたちがずっと住んでるところにいるっていう子たちは、庭がついてるっていうにはあるかもしれないんですけど、多分ほとんどの子たちは、母子家庭だったりとか、共働きとかで、やっぱりアパートに住んでいる子たちが多いと思うので、そういった意味ではこういう体験って滅多にしないんじゃないかなと思います。


アシミネ:あとあれですよね、このコンポスト、1番アイデアだなと思ったのは、単純にエコバックの袋と油紙の袋でやってるよね。あの、コンポストボックスっていうのを買ってきてやってるんじゃなくて、本当に身近なものというか、それがいいのかなってはじめ見た時に思ったんですけど。
ボックスやあるいは機械を買ってきているわけではないので。


シロ:いつでも始められるじゃないですけど、身近なもので子どもたちも始められる。


ヤマシロ:ただ今回はちょっと技術的にできる限り成功しやすいように。
コンポストバックっていうそれ用に作られたものではあるので、上ジッパーで閉めれるようになっていて、密閉して発酵させるっていう風になります。


シロ:ふふふ、コンポストがすごい珍しいからいっぱい聴きたくなっちゃいますね(笑)。
次の写真いきたいと思います。

食の循環プログラムを実際行っている場所が北中城の「若葉こうさく室」というエンカレッジの運営するシェアオフィスの一角なんですけど、そこの庭を畑にするっていうこともやっているそうで。
これはおそらく最初の方?

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ヤマシロ:
そうですね、タネとかを植える前にまずは自分たちが畑を作るところから始まって。囲いとかは大人の手を借りて作ってもらっているんですけど、そこに土とかを入れる時に、実際子どもたちにも来てもらって。軽石を敷いて水捌けを良くしたりだとか、そこに土入れてっていうのを実際に体験してもらって。自分たちの手で畑を作ってもらったんです。

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ヤマシロ:
これはもう収穫になっているんですかね。収穫してますよね。

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シロ:
あとは宮城県から立派な鮭が届いたり、実際にそういった海産物を捌くっていうのも体験の中に入っていると。
この時って子どもたちの反応もしかしたら一番凄かったのかもと思うんですけど。


ヤマシロ:大抵はね、あの、スーパーマーケットで刺身の状態で置いてあるものしか見ないと思うので、切り身ってこんな大きいんだっていうのを初めて見たと思いますし。




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ヤマシロ:
でまたこの盛り付けとかも一人一人すごい個性があって。お花みたいにうまく巻いて盛り付けようとした子がいたりとか、あとはハート型に盛り付けたりとか。子どもたち一人一人の個性っていうのがよく出てたと思います。

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シロ:
感想とかってあったりしました?子どもたちから。
先生方もプログラムに参加できる時はしたりとか、授業とか業務の関係で参加はしていなくてもここまで(若葉こうさく室)の送迎だったり行っているので、その時に結構参加した子たちと会話があると思うんですけど。


ヤマシロ:送迎のタイミングで、自分の教室の子どもたちだけじゃなくって、キクヤマ先生のところの、美里教室の子どもたちともお話ししたりするんですけど、その時(鮭を捌いた時)とかは特に、本当に自分たちの手柄っていう意識が強かったのかな。
「こんなおっきい魚を、自分たちで捌いた!」っていうのを、すごく主張してきて。こんな経験私もしたことないので、子どもたちの方が魚を捌くっていうことに関しては、1日の長があるというか。なのですごい大興奮で、こんなでこんなで、おっきくて重かったよって話を車の中で話してましたね。


シロ:丸々捌くってなかなかないから。
ごめんなさいちょっと画像が悪いんですけど、これはワカメだそうです。

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シロ:なかなかその沖縄と宮城県ってこうなんていうんですか、全く正反対っていうか、性質を持った地域でもあると思うので、本当に普段私たちも見たことすらないようなものとかことを、子どもたちすごい体験しているなと感じます。
これは味噌作りですね。

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ヤマシロ:味噌作りは結構最近、2〜3ヶ月くらい前に作ってたんじゃなかったかな、確か。


シロ:ちょっと暖かくなり出してからですかね。
1番最後に皆でご飯を食べておしまいって聞いてるんですけど、なんかどれ見ても美味しそうだなと。もっとはっきり見せたいですね(笑)。

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シロ:食卓を囲むっていうことも、なかなかこのコロナ渦で、学校の給食も今1方向ですよね、もうグループとかでやんないですよね、黙食とかって言われている中ではあるんですけど。
ちゃんと気をつけて、そういう機会が月1で持ててるってすごい良いことだなと思います。

ちょっと写真でのご紹介、一通りこのような感じなんですけど、実際に参加している子どもたちを先生たち間近で見てみて、ちょっと発見というか、逆に気づかせてもらったことだったりだとか、そういうこともあれば伺いたいなと思うんですが。


ヤマシロ:1番印象に残るのは、学習で教室にきている時とこの食の循環プログラムに参加している時だと、やっぱその子どもたちの意識ではないですけど、ちょっと気持ちが違くて。
食の循環プログラムについては、月1回ということで、ちょっと非日常感みたいなのが子どもたちにもある。だから言ってしまえば学校でいうところの遠足だったりとかみたいに、すごくこの日を楽しみにして来てくれてるような、それも行き帰りの送迎の時に如実に表れていますし。
回を増せば増すごとに、子どもたちにもその自分たちのやれること、できること、やりたいことっていうのが少しずつ明確になっていってるのかな。
来た時に率先して手伝いしたり、「何できる何したい」っていうのを、伝えてくれるようになったってスタッフの方から伺っております。


シロ:会を重ねるごとに、なんていうのかな積極的になっているのかなと。やっててよかったなって瞬間でもありますよね。
キクヤマ先生いかがですか。


キクヤマ:うちの教室からは4名参加しているんですけど、1名中学生で、その子に関しては高校で調理を学びたいっていうことで、ここに参加してるんですけども。
教室でも割と結構静かな子なんですけど、こっち(若葉こうさく室)にくるとテンションが上がって、めちゃめちゃ楽しいって感想毎回聞くので。
そういうその子の変わった側面というか、本来あるべき側面でもないですけど、そういうのを見れるのは教室としても嬉しいですし、お母さんとしてもそういうことがあったんだっていう。保護者からもいろいろ(成長の)話を聞いてるんで。
1ヶ月に1回なんですけども、やっぱり日常的にその子たちの変化が現れているっていうのを聴けるのでとってもいい機会だなって思ってます。


シロ:今日はいらっしゃらないんですけども、実際にそのプログラムを担当しているスタッフの方から話を聞いたときに、子どもたちから思いやりを感じるってことも感想としてはあって。そうしたことも発見の1つだなと思いますし。
なんかそういったことを感じられるような時とかって、体験学習じゃなくても、教室の日々のこととかでももしあれば後ほど伺いたいと思ってます。
例えば鮭を調理してっていうのがあったんですけど、ある子はお母さんに食べさせてあげたいとか、兄弟に持って帰りたいとかって声も中にもあるっていうふうに聞いてて。
あとは小さい子たちへの気遣いが、上の子たちにあるっていうのを聞いていたので、成長だけではなくって、彼ら彼女らが持つ本来の思いやりとかそういったものも改めて目にする機会なのかなとはちょっと思ったりしました。

                             <つづく>

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