タイプ6の求めるものを意の人に話した話
前々回から続く話のようなことを書きます。
今回は、相手の求めるように対応するなんて難しい。という話です。
前々回は、タイプ6は早めの返事が欲しい、といったことを書き、
前回は、タイプ6は要望を遠回しに言う、といったことを書きました。
ちなみに、タイプ6は『忠実な人(ドン・リチャード・リソ)』『疑念者(ヘレン・パーマー)』『慎重な人(レニー・バロン&エリザベス・ウエイゲル)』などとも呼ばれている性格タイプです。
これらが前提の上で、今回の話は始まります。
知ってるかた・・・、ここではAさんと呼びます。
このかたはエニアグラムをしていないかたです。
それで、そのAさんが近所の人に果物のお裾分けをしたそうで、
ちょっとして、相手のかたからお礼のメールが来ていたそうです。
それで、「ああ、お礼のメールが来たな」と思っていたら(放っておいたら)、
その内、電話が来たので少し話したと、
そんな話を聞いていて、「ん?相手はタイプ6?」と思ったので、
「メールが届いたか心配する人もいますしね」「ちょっと返信が欲しかったのかもしれませんね」
と言ったのですが、
Aさんは「(タイプ8・9・1が所属する)意の人」です。
Aさんは、
「メールなんて確実に届くだろう」「返信が欲しければそう言えばいい」
という意味のことを返してきます。
そこで、私は、
「たいていの人は、自分がして欲しいことを相手にもします。でも、本当に相手のことを思っているのならば、相手のして欲しいようにしてあげなくてはいけません。
今回の近所の人が本当に返事が欲しかったかは分からないけども、
世の中には今説明したような人たちがいるってことも分かっておいたほうが良いです」
という意味のことを言いました。
すると、
そこは(知情意の中の)意の人ですから、
「要望があれば聞く、言ってもらえたら応える」
「そもそも常識として、要望があるのに言わないのはおかしい。それは人の常識としてありえない」
なんて言うわけです。
なんだか話がこじれています。
そうなんですよね。
以前に説明した通り、
意の人は単刀直入で、それが意の人が持つ「強さ」の源(みなもと)でもあるのですよね。
そしてまた、この会話からは、
意から見た、ほかのセンター・・・、この場合は知のセンターが行なう、相手の言動の裏にある思惑を感じるやりとりが、意の人にとってはストレスになるということも示していて、
相手のセンターに合わせて、動きを変えることなんて面倒だし難し過ぎてできやしない。ということが見て取れるんです。
つまり・・・、
違うセンターとの間のやりとりは意識してみると実はかなり難しい
ということです。
今回の場合、相手が本当にタイプ6であった場合、
相手のかたに、
「Aさんにはストレートに言いたいことを言ってください」なんて言ったとしても、
そこはタイプ6ですから、攻撃型のタイプ6でもないかぎり、やはり躊躇(ちゅうちょ)すると思います。もしくは、そのつもりであっても気を抜くと、いつもの自分らしさで単刀直入とは正反対の態度で対応すると思います。それが通常のタイプ6というものです。
*
多くの人はエニアグラムも分かっていないので(自分の傾向すら分かっていないので)、
これは難しい話です。
参考
『【エニアグラム用語】センターとは?』
『「するほう」と「されるほう」の問題』
『文化圏によるおもてなしの違い・・・』外国では日本流に対応してくれないので・・・、という話です。でも向こうは自分のして欲しいようにもてなしている訳です。
※ 知情意という言葉を使った場合、「知情意のエニアグラム」でまとめていきます。
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