コロナウイルスにおびえ、麻疹(はしか)や風疹に無頓着な日本人について

追記により文が長くなってきたので、おおまかに、しおりを入れ、目次としました。

本文

日本がエニアグラム・タイプ6の国だということで説明ができそうなので書きます。

今回のコロナウイルスについて、
2009年の新型インフルエンザ発生時に、国の対策を検討する委員会の副委員長も務めた川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦氏へのインタビュー記事がありましたので、
それを読んでの感想を書いてみます。

『新型コロナウイルス どれぐらい警戒したらいいの? 感染症のスペシャリストに聞きました』

――そもそもコロナウイルスというのはどんなウイルスなのでしょう?

人に感染するコロナウイルスはこれまで6種類あることが知られていて、そのうち4つは軽い鼻風邪の原因となります。風邪の10〜15%はこのコロナウイルス が原因とされています。

あとの2つが2002年から03年にかけて中国・広東省から発生して流行がアジアを中心にして世界に拡大した「SARS(重症急性呼吸器症候群)」と2012年以降中東を中心に流行が続いている「MERS(中東呼吸器症候群)」 です。

この2つと常に比較されて、今回の新型コロナウイルスも恐れられていますね。
致死率は現段階で、2〜3%です。まだわかったばかりのウイルスで、軽い人も全て把握することはできませんから、重症度についてはもう少し疫学調査が進むのを待たなくてはいけません。
致死率から言えば、自然に放っておいたら麻疹(はしか)も数パーセントの致死率です。でも麻疹はワクチンがあるからほとんど感染しないですむようになっています。インフルエンザは毎シーズン1万人程度の死亡があると言われています。
新型コロナウイルスをこれほど怖がっているにもかかわらず、いまだに麻疹や風疹のワクチンをうたない人がいるのは不思議なことです。防ぐ手段があるのに...です。

今、日本で問題となっている風疹の予防接種も強くお勧めしていますが、多くの大人の男性にあまり関心をもたれてないようです。妊婦に感染したら、おなかの赤ちゃんに重大な影響を及ぼすにもかかわらず、です。

日本では、2012〜13年の流行で目や耳や心臓に障害をもたらす先天性風しん症候群の赤ちゃんが45人も生まれました。その流行のもとになっているおじさんたち(注:お父さん以外の人々を含む)が、MR(麻疹・風疹)ワクチンをうたずに「コロナウイルス大変だ!ワクチンはないのか!」と言っているわけです。おかしな話です。

――怖がり方がいびつな印象を受けるのですね。

新興感染症の報道は常にセンセーショナルですからね。毎日報道されるのは、SARSやMERSの時と同じですが、それに惑わされて、足元にあるリスクを忘れてはいけません。

今、日本で普通に歩いている人は、新型コロナウイルスにかかる心配よりも、インフルエンザにかかって会社を休む可能性の方がずっと高いわけです。それでもワクチンをうたない人はいます。

これを読んで思ったのは、まあ、日本はエニアグラム・タイプ6の国で、
タイプ6は安心・安全・安定が大切で、それが崩れる可能性を大変恐れますからね。
タイプ6は、分からないこと、未知を恐れます。特に、急に出てきた未知や混沌に慌てふためきます。
その一方で、既知に対しては相対的に見ると恐れは弱くなります。
それがどんなに恐いものでも、既知であれば感覚が鈍ってしまいます。
そういうところがタイプ6にはあるのです。

MR(麻疹・風疹)は、私も確認したいと思います。ワクチンを打ったつもりではいるのですが。妊婦さんにうつしたら大変ですしね。


追記・状況が変わってきました

2020/02/16コロナウイルスに関しては、状況が変わってきましたので、今日か明日あたりに追記したいと思っています。

2020/02/17追記
新型コロナウイルス問題が次の段階に入ったようです。
2020/2/13日に都内の70歳代の男性タクシー運転手の感染が確認され、
同じ日に、 神奈川の80代女性死亡がニュースになりました。
ただ、このときまでは、
「高齢者」「体が弱い」というような意見もウェブでは見られました。つまり健常な人なら影響は無いという考え方です。
日本の国民性であるタイプ6は、安心・安全・安定を求める性格タイプです。
それで、安心・安全・安定が崩れ始めると騒ぎ出すのですが、
本当に大きく崩れ出したときには、それを無視し始め、臭いものに蓋をし、「大丈夫」「大丈夫」と楽観視し始めます。
先ほどの、ウェブで見かけた意見は、そのような「大丈夫」行動に見えたので、そのことを書こうかな、と思っていたら、
翌14日、北海道で50代男性が感染して人工呼吸器をつけている状態だとのニュースが入って、体力があるだろう男性でも楽観視できなくなってきて、
同日、千葉県の20代男性の感染も確認されて、
医療関係者でも感染している人が出てきていて、
感染力も強そうなので、
今後、感染者は増えていきそうで、かつ、場合によっては重症にもなりそうで、本当に楽観視もできなくなってきています。

タイプ6は、未知や混沌に弱い性格タイプです。

※『平時において、力を発揮するのがタイプ6、つまりは日本人
 
今後は、後手後手に対応が進んでいくものと予想されます。
火事においての初期消火の段階は過ぎたので、もう手に負えず、自然鎮火を待っているような状況だと見ています。

『新型肺炎、警戒レベル上げ見送り』というニュースも入っていきました。

『新型肺炎、警戒レベル上げ見送り 政府専門家会議 (写真=共同) :日本経済新聞』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55705000W0A210C2NN1000/

タイプ6は(今ある状況を変える)判断が苦手なんですよ。それは危険と思いながらも満員電車に乗っている我々も含めてです。


日本はヒアリ(火蟻)を止められるのか? 日本は『混沌』に対応できるのか?』今回のコロナウイルスのように分かり難い混沌にはタイプ6日本人は本当に対応できません。
「金メダル、いけますよ」「日本、勝ちますよ」と「北方領土返還」と「井沢元彦」
大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号問題 岩田健太郎医師で思ったこと


初動から違っていた台湾

蛇足

それで、もしくかすると、日本は(私も含めて)初動から見誤っていた可能性があります。
以下の文章を読んだらそう思ってしまいました。

https://www.facebook.com/groups/japantaiwan/permalink/2923208454384503/

黃晨瑋
2月2日 8:05

友人がこの投稿を見て面白いと思ったので日本語に訳しました。
友人はまだこのグループに参加していないから私がかわりに投稿します。————————————————
中国:ヒトからヒトに感染しないよー。
世界:へぇー(無感覚)
台灣:いやするでしょ!
 
中国:まぁまぁ、ヒトからヒトに感染しますけど、制御可能な範囲です。
世界:へぇー(安心)
台灣:いや制御できないでしょ!
 
中国:感染例は少ない。
世界:へぇー(少し注意を払う)
台灣:いやそれ嘘でしょ!少なくとも十倍以上だろう!
 
中国:感染例は増えた……(武漢を封鎖)
世界:へぇー(若干不安)
台灣:いやこれやばいだろ中国は制御なんてしてないだろう!(激怒)
 
WHO:我々は中国のことを信じています。
世界:へぇー(信じた)
台灣:ふざけんな信じられるかよ!(出入境制限を開始)
 
中国:(パニックを起こし中国人が世界中でマスクを買い占めし始めた)
世界:(?)
台灣:(政府がマスクの輸出管理・販売統制を開始)
 
中国:マスクは戦略物資だ!
世界:……なんでマスクが買えないの!?
台灣:(台湾人は過剰に心配して八割以上な人がマスクを着用)
 
WHO:…………あらら、これは本当に危険で深刻だね……
世界:!!!?(僑民を帰国させ、出入境制限を開始)
台灣:こら言ったろ!!!
 
————————————————

WHO & 中国:まぁ台湾は感染予防の最前線ですがWHO参加や情報共有などはさせないよー中国は大変良くできましたね、中国のせいじゃないよー
 
世界:なんで台湾を参加させないの???( ºΔº )(疑問)
 
台灣:◢▆▅▄▃╰(〒皿〒)╯▃▄▅▇◣

2020/03/31追記
台湾関係の話なので、日にちが前後しますが、こちらに割り込ませて追記します。
一つ上の「なんで台湾を参加させないの???( ºΔº )(疑問)」に関する話です。

『WHO幹部、台湾の質問「聞こえない」 「一つの中国」配慮か、外交部「政治は別にすべき」 : J-CASTニュース』

(略)台湾の対応は国内外から一定の評価を受けているが、「一つの中国」を掲げる中国への配慮からか、WHOは加盟を拒否している。

そうした背景を踏まえ、番組プロデューサーは「加盟を再考するつもりはあるか」と問うと、アイルワード氏はしばらく沈黙し、「質問が聞こえない」と回答。もう一度質問すると返すと、「いいえ、結構だ。ほかの質問に移ろう」とはぐらかした。

プロデューサーは、台湾での感染対策についても話したいと切り出すと、なぜか回線が遮断。電話をかけ直し、ふたたびコメントを求めると、「中国についてはもう話した」「中国のすべての地域で(対策は)順調に進んでいる」などと答えるにとどめた。

2020/04/02追記

2020/05/03追記
台湾が新型コロナ対策に成功した背景

2021/01/30追記
台湾関連のニュースを2つ
『コロナ市中感染ほぼゼロ、台湾・ベトナム・シンガポール』

世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、台湾やベトナムなどのアジアの国・地域が市中感染をほぼゼロに抑え込んでいる。共通するのは隔離や検査の徹底により、クラスター(感染者集団)発生の芽を早期に摘んでいることだ。

『台湾、コロナ再燃で厳戒態勢 5000人を自宅隔離へ:時事ドットコム』(2021年01月25日17時40分)

今回の院内クラスターでは医師や看護師、患者に加え、家族にも感染が拡大。25日時点で15人の陽性が確認された
政府対策本部は最高レベルの厳戒態勢を敷き、クラスターが発生した北部・桃園の病院に入院歴のある人や同居家族に、2週間の自宅隔離を強制。対象者は最終的に5000人規模に膨らむ見通しだ。

15人の陽性者で5千人の自宅隔離だそうです。徹底してます。

2021/02/01追記
台湾は、新型コロナを抑え、経済成長まで達成しているようです。
台湾 去年(2020年)のGDP 前年比2.98%増加 コロナ感染抑えプラス成長 | 新型コロナ 経済影響 | NHKニュース

エアロゾル感染

2020/02/20追記
コロナウイルス関連の情報としてここに、追記しておきます。

『「エアロゾル感染」可能性認める 中国政府 新型肺炎 「飛沫」より感染力(産経新聞) - Yahoo!ニュース』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200219-00000578-san-cn

なぬう。ってな感じです。徐々に・・・というか、次から次へと重大な事実が。
週刊マンガ雑誌の連載かよ!ってツッコミたくなります。

従来の飛沫(ひまつ)感染と接触感染に加えて、霧状に浮遊する粒子に混じったウイルスを吸引する「エアロゾル感染」の可能性があるとの見方を示した。中国政府が公式見解で認めたのは初めて。
エアロゾル感染は、感染力が非常に大きい空気感染とは異なるとされるが、患者のせきやくしゃみによる飛沫感染と比べると感染範囲は拡大する。

これ、次回は「空気感染の可能性」ですかね。まさかね。

2020/06/29追記
空気感染はしないようです(現在WHOが調査中とのことです。2020/07/13追記)。
そういった情報は、いまだに入ってきていませんし(現在WHOが調査中とのことです。2020/07/13追記)、
パチンコでもクラスター(小規模な集団感染)が発生していないことから、そう考えてもよいと思います。

現在のところ、パチンコ店においてクラスターが発生したという情報はなく


BCGは有効か?

2020/03/29追記

BCGワクチン接種に新型コロナウイルス(SARS-CoV2)に対する感染や重症化の予防効果がある

との説が出始めています。

ちなみに、BCGワクチンといっても、種類がいくつかあるようです。

(略)、感染者数の増加が著しい欧州諸国においても、日本人の死亡例や重篤例は今のところ報じられていない。逆に、日本の感染者1,349人のうち、日本人は934名で、外国人が415名となっていることは、人口構成を鑑みて同じ日本国内でも外国人の方が感染しやすいことを示している。あるいは、日本でのCOVID-19により死亡した高齢者45人のうち44人は、1951年に開始されたBCGワクチン接種よりも前の世代(70歳以上)という事実もある。


「では(100パーセント)安心できるのか?」 と言われると、そうではないのですけども。
「確率的には少し安心」という感じではないでしょうか。
これは、戦闘ゲームにおいて、「多少、装備が良い」という感じで、 絶対に死なないわけではありません。
それでも、その「多少」がうれしくあったりもします。

関連情報 ↓

ついでに

2020/03/30追記
先日、紹介した文章の追記の中には、

BCG接種は細胞性免疫の低下した寝たきり高齢者において、肺炎発症の予防効果を有する事が明らかにされた。

という話も紹介されています。
やって損は無いように思えます。

2020/04/02追記

基本的な情報  ↓
『COVID-19への対策の概念』 東北大学大学院医学系研究科・押谷仁(2020年3月29日暫定版)


2020/04/14追記1
BCGワクチンの接種を大人がやり始めると本来受けられるはずの乳児のぶんが足りなくなるそうです。

「BCGは昔から使われているワクチンで、安全であることは確か。あとは、どれくらいの量を打てばいいのか、どんな人に効果があるのかなどの検証が必要です。また、BCGは子どもの予防接種のために限定生産されており、短期的には大量生産できません。そのあたりも考慮すべきことでしょう」(宮坂医師)

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200407-00000050-sasahi-soci

 WHOは、本来の目的以外に使われると供給不足を招き「乳幼児がワクチンを受けられなくなり、結核の発症や死者が増える可能性がある」と懸念。一方で、二つの臨床試験が進行中で結果が判明し次第、BCGワクチンが新型コロナウイルスにも効くのかどうかWHOとして判断するとしている。

 WHOによると、結核は2018年に最も死者数が多かった感染症で、約1千万人が発症し、約150万人が死亡した。

 BCGワクチンの新型コロナウイルスへの有効性については、日本ワクチン学会も今月、「現時点では否定も肯定も、もちろん推奨もされない」とする声明を発表。日本結核・非結核性抗酸菌症学会も「高齢者や免疫力の乏しい人に接種することで、重篤な副作用が生じる事例がある」と警告していた。(共同)

https://www.sankei.com/life/news/200414/lif2004140005-n1.html


2020年4月半ばの現状と、分かってきた情報をまとめ

2020/04/14追記2
2020/4/17追記内追記をしました。(ワクチン開発が無駄になるかもな話、行動制限なしなら死者が42万になる話、病院では無症状でもPCR検査を行いたい話、の3点)
2020/04/22追記内追記をしました。(新型コロナに17の型)

アメリカ、イタリアでは死者が2万人を超えました。

4月12日東京都の年齢別の割合は以下の通りです。
10歳未満 0.9% 18人
10代 1.4% 29人
20代 16.5% 342人
30代 20.5% 423人
40代 18.1% 375人
50代 15.3% 317人
60代 10.4% 216人
70代 9.6% 199人
80代 4.9% 102人
90代以上 2.1% 44人
不明 0.1% 3人

未就学児の重症者も含まれている。
 一方で、死者42人(年代性別が不明・非公表は4人)のうち、最多は70代の14人(33・3%)で、次は80代の9人(21・4%)だった。感染確認者数では70代以上が全体の16・7%(345人)だったが、死者数では69%(29人)を占め、重症化の傾向がうかがえる。また、死者のうち男性が29人と7割近くを占めた。

東京都の死者においては大ざっぱに言って、7割高齢、7割男性。といったところのようです。


ここで、
分かっていることをいくつか記述します。

無症状者は感染者の2分の1から5分の4を占めると考えられるようになってきました。

蛇足ですが、こういう話も・・、

コロナウィルスの話題が増えてきた3月以降、老人ホームでは日常茶飯事だった、複数の入居者さんが上気道炎症状で発熱を生じる機会が激減した。あれなんかも結局、面会に来た元気なご家族が、何かのウィルスを断続的に持ち込んでいたのが、面会制限をかけて伝播が断ち切られた状態を見ているんだろう。

どの病気でも無症状者は一定数いるのでしょう。

コレラ病と、今回の新型コロナの類似点(2020/05/05)

注意すべきは、その毒を受くると雖も、コレラ病を発することなく、却て、他人にその毒を伝ふることあり」とし、感染していても無症状の場合があり、知らずのうちに伝染させているという、新型コロナウイルスと同じ傾向にあったことが分かる。
(略)
表見、健康の人たりとも、この毒を輸致することあるがゆえに、これを以て、十全の予防法とすること能はず」としている。コロナの無症状感染者発見の難しさをほうふつとさせる。

アメリカの刑務所では96%が無症状という話もあるようです。(2020/04/28追記)

イタリア、人口3200人の町での全員調査では4割以上が無症状だったそうです。(2020/07/13)

無症状が増えている理由。(2020/09/27追記)
マスク着用によって、無症状が増えている可能性があるそうです。

新型コロナの流行初期には、無症候性感染者の割合は15%程度と見積もられていました。

ダイアモンド・プリンセス号で発生した大規模なクラスターでも無症候性感染者の割合は18%と推測されています。

一方、別のクルーズ船で発生した最近のアウトブレイクイベントの報告では、船内で最初の新型コロナ患者が報告された後、すべての乗客にサージカルマスクが配布され、すべてのスタッフにN95 マスクが提供されています。最終的に乗客乗員217人のうち128人が感染しましたが、船内の感染者の大多数(81%)は無症状のままだったとのことです。

アメリカの食品加工工場で最近発生したアウトブレイクでは、すべての労働者に毎日マスクが配布され、マスクの着用が義務付けられていましたが、500人以上の感染者のうち無症候性感染者の割合はなんと95%で、軽症~中等症の症状が出たのは5%に過ぎませんでした。

ただし、こうした無症候性感染者の比率は、集団の平均年齢や基礎疾患を持つ人の割合などが関連する可能性があり、一概にマスクの効果とは言えないかもしれません。


新型コロナは、2~3種類に分かれるようです。

型としては、17に分けられるそうです。(2020/04/22追記)
これを見ると、単純に日本と他国の状況を比べられないことが分かります。

日本や他国の型の違い(色の違いに注目)
https://www.biorxiv.org/content/biorxiv/early/2020/04/16/2020.04.07.030759/F4.large.jpg
同じアメリカ内での違い
https://www.biorxiv.org/content/biorxiv/early/2020/04/16/2020.04.07.030759/F5.large.jpg


地域により違い
が出ているようです。(2020/05/23追記)

日本に限らずアジア・オセアニア全域で死者が少ないんだから明らかに外的要因だよね。そして当該地域内では,高齢化が進んだ先進国に絞っても,日本の死亡率(人口100万あたり死者数)はtop

2021/01/30追記
“変異コロナ”は感染力70%アップ 日本でもある?(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

2020年12月、新型コロナに変異株が出てきました。感染力は70%アップしているそうです。

ここで「変異株」という用語説明を入れます。

● 突然変異はすべての生物において、遺伝子の複製過程で一部読み違えや組み換えが発生し、遺伝情報が一部変化する現象です。
● この中で、新しい性質を持った子孫ができることがあります。この子孫のことを変異“株”と呼称します。変異株は、変化した遺伝情報の影響を受けた一部の性質が変化していますが、もともとの生物の種類は変化していません。この場合、同じウイルスの複製バリエーションにすぎませんので、ウイルスの名称は変化しません。
● しかしながら、極まれに近縁の生物種の間で多くの遺伝子の交換(組み換え)が起きると、2つの生物種の特徴を併せ持った新しい生物種が誕生することがあり、その場合には変異“種”と呼称します。この場合、新型のウイルスが誕生することになるので、新しいウイルスの名前が与えられます。
● 今回の変異株は、新型コロナウイルスのスパイクタンパクにN501Yという特異的な変異が起こり、宿主細胞への感染力が強くなったという性質の変化がありますが、元来もっていた新型コロナウイルスの基本的特性はほとんど引き継がれておりますので、依然として新型コロナウイルスのままですので、変異“株”と呼称すべきです。

日本感染症学会


潜伏期間は最大で27日を記録しています。


致死率は2009年に流行した新型インフルエンザより10倍高いそうです。

感染スピードは、「非常に速いが、減速するのはゆっくりだ」そうです。


また、回復者に免疫あるか不明だそうで、

「回復した人の3割が十分な抗体を持たず」という話もあります。

さらに「(たとえ)人々が抗体を獲得しても再感染を防げるという証拠はない」そうです。(2020/04/28追記)


ちなみに日本の抗体取得はどうなっているのでしょう?(2020/06/29追記)

神戸市立病院が外来患者の千人に調査をしたところ、約3%が新型コロナウイルスに感染したことを示す抗体を持っていたそうです。
2020年4月7日までの8日間に外来を受診した患者千人の血液を検査して分かったとのことです。(2020/06/29追記)


では、病院に行かない一般人の間では、どの程度の人が抗体を持っているのでしょうか?

2020年6月1日から7日にかけての調査では、
東京で0.1%、大阪で0.17%、宮城で0.03%
だそうです。(2020/06/29追記)

抗体を保有している人の割合は、東京で0.1%、大阪で0.17%、宮城で0.03%だったと16日発表しました。

これまでに確認されていた、感染者数が人口に占める割合は先月(2020年5月)末時点で、東京で0.038%、大阪で0.02%、宮城で0.004%で、これと比べると抗体を保有する人の割合は高いものの、厚生労働省は大半の人が抗体を保有していないことが明らかになったとしています。

一方、新型コロナウイルスの抗体が、体内でどれくらいの期間持続するかや、2回目の感染を防げるのかなど、詳しい性質は現時点ではわかっていないということです。

記事にも書かれている通り、現時点では、例え抗体を持っていても、2回目の感染を防げるのかは分かっていません。

ちなみに、日本以外の抗体取得は、どうなのか?(2020/06/29追記)
2020年4月10日時点で、ドイツガンゲルトでは15%

2020年4月23日時点で、アメリカニューヨークでは14%

2020年5月22日時点で、スウェーデン首都では7%だそうです。

スウェーデンは、首都に住む人の新型コロナ抗体保有率が7.3%だと明かした
日常生活の制限がほぼない同国だが、「集団免疫」の獲得には程遠い状況だ
7.3%の数値は、集団免疫の形成に必要な70~90%をはるかに下回る

ここで、集団免疫について説明します。(2020/06/29追記)
集団免疫とは、集団の中に占める免疫を持つ人の割合を増やすことで、その集団の中で流行を起こさなくする作用を指します。
先ほどのニュースでは、70~90%と書かれていましたが、別の記事では、55.4~72.1%と書かれていました。
いずれにせよ、集団免疫からは程遠い状況です。

上記の記事では、
先ほどの集団免疫の説明、
新型コロナでは回復期にはすでに抗体は低下しているという事実、
新型コロナに何度も感染するかはまだ分からないということ(アカゲザルの実験では少し希望がある)、
といったことが書かれています。

上の記事では、集団免疫率は60%でなく、20~40%と出ています。

有料記事なので内容は分かりませんが、集団免疫はできないといった話もあるようです。(2020/07/05追記)

上記記事では、「抗体なし=感染リスク高、ではない」といったことも書かれているようです。


新型コロナウイルスには、T細胞の「免疫機能」を無効化するそうです。(2020/04/28追記)

再感染している人もいます。

これらの話から、ワクチンができても、どれだけ機能するのか不明になってきたとの指摘もネットにはあります。

こんなニュースも出てきました。
新型コロナの多様な変異能力のせいでワクチン開発が無駄になる可能性があるそうです。

新型コロナの多様な変異能力のせいでワクチンを開発しても突然変異ウイルスには効果がない可能性がある

ワクチンが開発されてもウイルスは根絶されないという話も出ています。(2020/06/29追記)

クチンしか開発されないことも考えられます。この場合、感染と発症は予防できないため、高齢者や基礎疾患を有する人に対する定期接種が必要になります。新型コロナウイルスは、季節性の感染症として人類に定着するでしょう。

ワクチンに感染防御効果があったとしても、免疫の持続期間が短ければ、集団免疫へ到達することはできません。長きにわたり散発的流行が繰り返されるでしょう。もちろん、そもそも有効かつ安全なワクチンが開発できない可能性も考慮しておく必要があります。
たとえば、麻疹を例に挙げてみましょう。麻疹ワクチンには感染防御効果があり、2回接種すれば感染の可能性をゼロに近づけることができます。でも、私たちは(麻疹を)根絶できていません。
安全なワクチンが開発されることを期待していますが、多少なりとも副反応の疑念がある場合には、若者たちを接種へと駆り立てない方がよいでしょう。臨床研究が不十分なワクチンを輸入することには、とくに慎重であるべきです。ワクチン全体の信頼に関わる問題となりかねません。
もうひとつ、根絶が難しそうな理由があります。イヌやネコなどの動物も新型コロナウイルスに感染していることです。香港では、ヒトの飼い主から複数のイヌへの感染事例が確認されています。ちなみに、イヌは無症状だったそうです。また、ネコ同士で感染することを、東大の河岡先生らが確かめています。

コロナウイルスの一種によるMERSが根絶できない理由のひとつに、ヒトコブラクダが保有宿主になっていることがあります。同じくコロナウイルスの一種によるSARSのときには、ウイルスを媒介する動物(ハクビシンなど)との接触を断つことで制圧しましたが、中東の人たちにとってラクダは生活の一部なので無くせないのです。

2020年9月末で分かってきたこと。(2020/09/27追記)

・新型コロナへの抗体は長期的には低下していく
・地域における集団免疫を長期間維持するのは難しいかもしれない
・再感染することがあり、重症化することもある


以下の記事を読むと、今回の新型コロナの特異性の一端がうかがえます。
記事の一部を抜き出します。できれば元記事で全部読んで欲しいと思います。(2020/04/28追記)

最初に感染してから2カ月も経つのに、なぜまだ体内にウイルスが存在するという検査結果になるのか、と男性は問いかけた。
12月にウイルスが初めて確認された武漢では、医師たちが「容態は回復し症状は見られないのに、依然として検査では陽性となる患者の数が増大している」と話す。
医師たちによれば、こうした患者は全員、容態回復後のある時点で陰性と判定されている。だがその後、人によっては最大70日後に、再び陽性と判定された。多くは50─60日後に再陽性となっている。
専門家・医師たちは、再陽性患者においてウイルスがこのように変わった振る舞いを示す理由をどう説明すればいいのか、頭を悩ませている。
(武漢大学)中南病院のユアン副院長は、患者の体内で抗体ができても、ウイルスが消滅したことを保証するわけではない、と言う。
同氏によれば、一部の患者では、抗体レベルが高くても核酸増幅検査で陽性と判定されているという。
「つまり、抗体とウイルスがまだ戦いを続けているということだ」とユアン副院長は言う。

抗体ができても、まだウイルスと戦い続けている。・・・恐いです。

2021/01/30追記
新型コロナ「(2種類)同時感染」確認 ブラジルの研究所(時事通信) - Yahoo!ニュース


2020年4月14日現在、日本の死者は、146人です(クルーズ船除く)。

体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))による治療を受けた患者は、これまでに少なくとも75人いるそうで過去2週間で2倍近くに増加しているそうです。


新型コロナの死者数に関していてば、インフルエンザの死者に混ざっている可能性もあるので、そちらへの注意も必要です(リンク先は東京都での死者数)。
今のところは、目立った変化は無いような。


以前、米シンクタンクが「新型コロナで死亡する日本人は57万人」と出したそうなのですが、それに比べると、まだ死者数は少ないです。
これは、ウイルスの型が17もあるので、たまたま日本で蔓延している型の致死率が低いのかもしれませんし、BCGワクチンの効果があるからかもしれません(あるとしても、効果が永久に持続するのかなど分からない点は多いです)。
ただ、BCGワクチンの接種を大人がやり始めると本来受けられるはずの乳児のぶんが足りなくなるそうです。

大人が受けるにしても、優先されるべきは医療関係者となるでしょう。

ネットで見かける情報からは、政府がBCGの有効性についてどう見ているのかは分からず、増産できる準備をしているのかは不明です。


4月15日に関連したニュースが日本国内からありました。
行動制限なしなら死者42万人だそうです。

上の西浦博教授に関する話(2020/05/28追記)↓


今は感染経路も追えなくなってきていて、たぶん、東京など大都市でスーパーやコンビニに入ったり、電車に乗れば、一人くらいは感染者が混ざっていてもおかしくはない段階に入ってきているものと思われます。
職場の中や日常がダイヤモンド・プリンセス号みたいになってきているということです。
帰宅して良く手洗いしても、買ってきた商品にウイルスが付いている可能性も高くなってきました。ウイルスは数日は生存します。気を付けてください。


病院では、「無症状であってもPCR検査を」という話が出始めています。

無症状であっても感染者に手術や分娩(ぶんべん)、内視鏡検査をすれば、医師や周囲の患者らに感染させる可能性があると指摘。現在は症状がある患者だけに(PCR検査に対する)保険が適用され、無症状のケースで実施した場合に病院側が費用を負担すれば経営を逼迫(ひっぱく)させるとした。


追記の追記です。「不妊治療の延期を」と、新型コロナ感染拡大で、日本生殖医学会が声明を出しているようです。
これを書いた後、他人のnote記事で知って、こんな事態とは私は知らなかったので最後につけ加えます。


新型コロナとインフルエンザは、どう違うのか?

分かりやすいやりとりがあったので引用します。(2020/06/29追記)

「死亡者数を抑えればいい」という戦略

「今は感染者数に注目しすぎているため、社会活動の抑制がかなり強いです。ここを『死亡者数を抑えればいい』という発想に転換し、医療体制の整備に注力すれば、社会活動を徐々に通常運転に戻すことが可能になります。そこでまた死亡者数が増えてきたら、再度社会活動を抑えればいい。

 この死亡者数の目安をどうするかという問題はありますが、例えば日本における季節性インフルエンザによる年間の死亡者数は約3000人となっています。これに比べると、新型コロナウイルスによる現時点での日本での死亡者数は、かなり少ないように感じます」(橋下氏)

 しかし――。

 かねてから親交のある京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授に、橋下氏がこの考えを伝えたところ、以下のような回答があったという。

山中教授の回答で「脳天に衝撃が走りました」

「季節性インフルエンザが原因で亡くなる方は、もともと他の病気で入院されていた方が、インフルエンザをきっかけに細菌性肺炎を併発するなどして亡くなる事例が多いです。この場合、病気の進行が比較的緩やかで延命措置が必要な患者が集中する事態にはならず、人工呼吸器が足りなくなることはほぼありません。

 ところが新型コロナウイルスは、普通に元気だった人が一気に肺炎になり重症化する恐れがあります。そうなると人工呼吸器が足りなくなり、どの患者を生かすかの選択を迫られる事態も生じます。私自身は元気で季節性インフルエンザになっても死ぬリスクはまず無いと思っています。ところが新型コロナだと数%の死のリスクが生じる。20代、30代でも感染すると500人に1人は亡くなると報告されています」(山中氏)

 この山中氏の指摘を読み、橋下氏は「脳天に衝撃が走りました」と言う。

2021/01/30追記
『結局「新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ」を比べるとどっちがどれだけ危険なのか? - GIGAZINE』

「COVID-19はインフルエンザに比べて死亡する確率が5倍近く高い

医療崩壊の可能性と、2022年もしくは2024年まで注意する必要性

2020/04/18追記
東京では、救急搬送で受け入れ不能で数時間待たされる例が出始めています。

医療崩壊の可能性が強くなってきました。

ニューヨークでは、すでに問題がおきているようです。

 ニューヨーク・タイムズによれば、ニューヨーク周辺の病院や医療関係者から取ったアンケートで、約半数の医療者が「心臓発作の患者が4割から6割減った」と答えたとのこと。さらに急性の盲腸炎や胆のう炎も減少しているというデータもあるそうです。
 ところが、ニューヨーク市消防局のデータはそれとは真逆です。心臓発作の緊急搬送が昨年の同じ時期と比べ4倍にも増えているというのです。
 心臓発作の緊急搬送が増えているのに、なぜ病院での受け入れが減っているのか? その答えは、病院にたどり着くまでに亡くなる人の数が劇的に増えているからです。(以下略)
 実はニューヨークではコロナ患者の急増に伴い、搬送途中で亡くなった患者は病院ではなく、検視官の元に直接送られるよう法令が変更されました。だから心臓発作の搬送が増えても、病院での受け入れ数に反映されていないのです。
 そして救急搬送中に亡くなるケースが激増した最大の理由は、現在市内のほとんどの病院がコロナ専用病棟のようになってしまい、それ以外の既往症を持つ患者は、病院に行く方が感染の危険があると考えて、相当重症になるまで我慢しているのではないかとみられています。

2020年7月、第二波といえる感染者の増加が伺えます。これに対し、楽観論も出ていて、それに対する意見が以下のものです。(2020/07/23追記)

今、重症者数や死者数が少ないため「ウイルスが弱毒化した」とか「夏は新型コロナの致死率が低くなる」といった意見が散見されますが、いまのところそのような科学的根拠はなく、これから重症者や死亡者は遅れて増えてくるものと思われます。
重症者数が医療機関のキャパシティに近づいてから対応をしていては、その後に訪れる重症者のさらなる増加に対応できない可能性があります。


2020年4月、日本では自宅療養中の死亡事故が相次いで起きました。(2020/04/28追記)

これに対してタイでは早期治療が効果をあげているそうです。(2020/04/28追記)

「各地の医師から早期に薬を投与するほど回復が早いという報告が届いている」

次の記事を読むと、どうやら新型コロナは、病状の割に自覚症状が無いようです。(2020/04/28追記)

胸のレントゲンは、肺炎が進んでいることを示しており、飽和酸素レベルも正常以下であるにもかかわらず、ほとんどが呼吸上の問題を訴えていなかったのだ。
驚いたことに、私が見た患者のほとんどは、1週間ほど前から発熱、咳、胃もたれ、倦怠感などの症状が出ていたが、来院するまで息切れは感じていなかった。肺炎は明らかに何日も続いており、来院した時はすでに重体になっていることが多い。


このような中で、この戦いが2022年(もしくは2024年)まで続くという予想も出てきました。

医療の圧迫を起こさないためには、断続的または持続的な社会的距離戦略が2022年まで必要とのこと。治療薬の開発や救急医療のキャパシティの増加よっては、より早期に社会的距離戦略を解除することが可能とみられていますが、たとえSARS-CoV-2が消失したように見えても2024年までは復活の可能性があるため、監視は必要だと考えられてます。

まだ戦いは始まったばかりです。
日本人は、長期の混沌に弱いのが気になるところです。

2021/01/30追記
新型コロナ、10年後は普通の風邪 米大学研究チームが試算(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

新型コロナウイルス感染症は、通常の風邪を引き起こす既存の4種類のヒトコロナウイルスのように定着するまでに10年程度かかるとの試算を、米エモリー大などの研究チームがまとめた。論文が米科学誌サイエンスに掲載された。10年後には3~5歳程度でほとんどの人が感染し、高齢になって感染しても重症化を防ぐ免疫を得られるため、死亡率は低下し、インフルエンザを下回る可能性があるという。


新型コロナ下で思い出される。無症状のスーパースプレッダー「腸チフスのメアリー」の話

メアリー・マローン(1869年9月23日 - 1938年11月11日)は、世界で初めて臨床報告されたチフス菌の健康保菌者。アイルランドからニューヨークに移住したアイルランド系アメリカ人で、1900年代初頭にニューヨーク市周辺で散発した腸チフスの原因になった。

腸チフスのメアリーあるいはチフスのメリー(Typhoid Mary、タイフォイド・メアリー)という通称で知られる。

本人は、健康で善良な料理人。でも腸チフスをまき散らす。

「健康保菌者が存在する」という考えは当時の社会一般から見ればあまりにも突飛なものであったため彼女には受け入れられず、むしろ「いわれのない不当な扱いを受けている」という思いを募らせるばかりであった。

隔離され、自由になり、また隔離され、隔離されたまま死んだ。

ウィキペディアにまとめられています。


本もあります。
『病魔という悪の物語 ―チフスのメアリー (ちくまプリマー新書)』

症状、重症化する人の特徴、感染メカニズム

2020/04/22追記
今現在、新型コロナで分かっていること(新しいことが分かれば上書きします)
以下がかなり詳しく書かれています。
『新型コロナウイルスは、いかに感染し、そして重症化するのか? そのメカニズムが研究で明らかになってきた|WIRED.jp』

かいつまんで縮約してみます。

肺炎以外の症状
・ 腎臓:腎障害(重症)
・血管:末梢の血管崩壊、しもやけ症状や血液の流出による臓器の壊死(重症)※ 後述で追記の記事あり
・血液:血栓ができ、脳梗塞や足の切断など(重症)※ 後述で追記の記事あり
・ 腸:下痢や嘔吐など(軽症)
・ 鼻:嗅覚・味覚異常(軽症)
特に40歳以下の人々には嗅覚異常と味覚異常が初期症状として報告されている。
鼻が詰まってなくても、においや味覚が薄れたりまったく感じられなくなったりする。
嗅覚・味覚異常の患者は男性よりも女性にやや多く、COVID-19の症状自体も比較的軽症で済むことがわかっている。
ただし、別のニュースを見ると例外的に重症や死亡(2020年4月21日、埼玉県白岡市の50代男性は、軽症だとして入院できるまで自宅待機していましたが死亡が確認されました)になる場合もあるみたいです。

重症化する人
男性、高齢者、持病もち(高血圧、心疾患、糖尿病、ぜんそくなど)。
肥満であれば若くとも危ない。
別の記事では喫煙との関係も指摘されています。

死亡リスクの低い人
持病をもたない65歳以下の人々は、男女ともに感染しても死亡リスクは非常に小さい。
持病の無い子どもであれば症状が軽い。

軽症と重症化はどこで分かれるか?
軽症と重症化の明暗が分かれるのが7~10日目である。軽症の患者はそのまま快方に向かうが、重症化する患者は少しだけ気分がよくなったあと、突然悪化する。

たとえ助かっても肺に深い損傷が残る可能性(2020/04/28追記)

ハルティヒ氏らが回復後の経過観察を行ったダイバーは全員、せきやダイビングのパフォーマンスの低下が見られる以外は健康そのものだったとのこと。
そこで、ハルティヒ氏がダイバーの肺をCTスキャンで調べたところ、驚くべき結果が出ました。まず6人中2人の肺は大きく機能が低下しており、負荷がかかるとすぐに血中の酸素が低下してしまうようになったとのこと。また、ぜん息の患者に見られるような症状も観察されました。残りの4人のダイバーについても、肺の変化が見られたとのことです。

「せきやダイビングのパフォーマンスの低下が見られる以外は健康そのもの」という部分、
これは
『コロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点 』の
「飽和酸素レベルも正常以下であるにもかかわらず、ほとんどが呼吸上の問題を訴えていなかった」
と共通しているように見えます。
本人に自覚が無いから健康そうに見える。
なのですが、実態は肺には損傷がある。

「(略)彼らはおそらく生涯の患者として、定期的な診断を受けるべき状態になってしまいました。当然、ダイビングはもうできません
完全に回復すると考える事は難しい

後遺症が長期化する恐れ(2020/05/14追記)

回復した患者の一部は、最初に感染してから数カ月後に息切れや疲労、体の痛みを報告している。香港と武漢で行われた小規模な研究では、生存者は肺や心臓、肝臓の機能低下に苦しんでいることが示されている。そして、それは氷山の一角かもしれない。

イタリアでも問題に(2020/05/28追記)

学会によると、新型コロナ感染症により肺線維症を引き起こす恐れがあり、完治が難しい損傷を肺に受ける可能性もあるという。

日本のNHKも言い始めました。(2020/07/05追記)

新型コロナウイルスに感染した21歳の男子大学生は、陰性になったあとも2か月近くにわたって発熱や息苦しさなどの症状が続き通っていた大学の休学を余儀なくされています。
(略)
大学生は「今も2週間に1度、通院していますが、1回当たりの医療費が5、6000円かかるほか、電車での移動もしんどいのでタクシー代もかかってしまいます。アルバイトもできず、学生には到底払えないので親に頼っている状況ですが、いつまで続くかわからず、(略)
SNS上には、新型コロナウイルスに感染し、陰性になったあとも後遺症とみられる症状に苦しむ人たちの投稿が相次いでいます。
「コロナ後遺症ですが、あります。発熱、息苦しさ、頭痛など。自分も微熱が60日続いています
「耳鼻科に行ってきました。やはり情報が少なく、コレと言った治療がないので、感冒後嗅覚障害と同じ対応しかないとのこと。長期戦だ~
「めまいが治らん。薬飲んでるのに治らん。耳鳴りも治らん。これ、本気で後遺症なんじゃないかという気がしてきた」

また、退院後の医療費が一部、自己負担となっていることについても投稿が相次いでいます。
「陰性後も体調不良続くことがあるなんて知らなかった。陽性時は指定感染症で入院費全額免除だが、陰性後の入院は自己負担ということを知らなかった」
「今後全部有料でしかも高いのも気になる。後遺症があるうちはせめてお手ごろ価格で経過観察してほしい…変わったのは陰性ってだけだからなぁ」

そして後遺症とみられる症状に苦しむ人たちが相次いでいること対する驚きの投稿もあります。
「感染者の人達のお話を聞くまでは全く知りませんでした。後遺症に備えて通院特約付けようかと思っています」
「後遺症の苦しみや治療方針など全く知らないから詳しく書いてもらって改めて気をつけようと思いました」

これを読むと、たとえBCGに効果があったとしても、万能ではないということのようです。

後遺症の説明。(2020/07/23追記)

2021/01/30追記
「新型コロナウイルスに感染すると健康な人でも糖尿病を発症する可能性がある」と研究者が指摘 - GIGAZINE

感染メカニズム

その細胞に、「ACE2」受容体があれば、ウイルスが細胞につくことができる。
さらにその細胞に、「TMPRSS2」「FURIN(フーリン)」というタンパク質分解酵素があれば、ウイルスと細胞の融合を助ける。

「ACE2(アンジオテンシン変換酵素2)」
ACE2受容体は年齢とともに増加し、一般的に女性よりも男性のほうがその密度が高い傾向があると報告されている。

ACE2の発現量は、運動や喫煙によっても上昇する。心疾患、高血圧、慢性閉塞性肺疾患などの持病もちの人々も、肺のACE2発現量が上昇するという。

また、ACE2は血圧を調節するために重要な受容体であることから、ウイルスが先にACE2に結び付くと、高血圧の人は重症化する。

ACE2と関係する臓器は、
肺、心臓、動脈、結腸、小腸、腎臓、精巣、卵巣、肝臓。

「TMPRSS2」
TMPRSS2は男性ホルモンであるアンドロゲンの受容体でもある。
そのため、これが男性の重症化と関連していると疑われている。

TMPRSS2と関係する臓器は、
肺、腎臓、小腸、精巣。

「FURIN(フーリン)」
FURINと関係する臓器は、
肺、気管支。

新型コロナにおける急性呼吸促迫症候群(ARDS)は、サイトカインストーム(大ざっぱに言うと、「免疫系の暴走」のようです)により生ずると考えられる、との話が出ています。(2020/06/29追記)

リンク先では詳しく説明されていますが、専門すぎるので、最後のほうだけ引用します。

サイトカインストームはウイルス感染に限定されない
サイトカインストームを伴うARDSは、ACE2受容体とするSARS-CoV-1やSARS-CoV-2(新型コロナ)のみならず、MERS-CoVやインフルエンザウイルスなどのウイルス感染や敗血症などでも生じる。さらには誤嚥性肺炎のように胃酸や人工呼吸器などによる肺の損傷でも生じる。また白血病の治療で行われるCAR-T治療においても生じる。
まとめ
このように、ウイルスや細菌感染のみならず外傷により引き起こされる肺の損傷はACE2-AngII-AT1Rシグナルを活性化するとともに、自然免疫系を活性化し、(以下略)


血管への感染
(2020/04/28追記)
体全体の血管内皮に存在するACE2にも感染することが判明したそうです。

コロナウイルスは肺だけでなく、全身の血管に感染する能力をもっていることがわかりました。死んだ患者の血管内皮に、ウイルス粒子がビッシリとこびりついていたのです。

そのため死者の臓器では末梢の血管が崩壊しており、血液の流出を引き起こし、臓器の壊死を引き起こしていました。

また追加の分析で、高齢者や糖尿病や高血圧、心疾患などにより、既に身体中の血管にダメージを受けている患者ほど、ウイルスによる血管への感染に脆弱であることがわかりました。
今回の研究により、ウイルスは肺に存在するACE2にだけ感染するのではなく、体全体の血管内皮に存在するACE2にも感染することが判明しました。

以下の記事に対して、ネットの はてな で血管感染との関係が指摘されていました。(2020/04/28追記)

以下の記事では、「しもやけ」と表現されています。
「Covid toes(コロナのつま先)」と言われているそうです。(2020/04/30追記)

スペインの皮膚科医 フアン・ガビン医師「おそらく一般的な病名は、Covid toes(コロナのつま先)。(この症状は)本当によくあって、ここスペインでは何百件もある」

さらに赤い斑点や、手足の甲(こう)が青くなる、あるいは黒い斑点ができる症状のほか、首にも現れることもあるという。

スペインの皮膚科医 フアン・ガビン医師「子どもと若者によく見られる典型的な(発熱などの)症状があって、2~3週間後に皮膚の異変が見られる」

血液にも影響が出ています。

アメリカのマウントサイナイ医科大学病院の重松助教によれば、30代から40代で軽症か無症状の新型コロナウイルス患者が脳梗塞を起こすという症例が相次いでいるという。
その数は、2週間で5人。
米マウントサイナイ医科大学病院 重松朋芳助教「新型コロナウイルス自体が血が固まりやすい状況を作り出して、異常な血栓を作り、血栓ができたので脳梗塞を起こしたのではないかと考えている」

以下の記事を読むと血栓による影響は広いようです。
血栓により、右脚の切断をした人が現れました。
血栓の悪影響としては、肺塞栓症、心臓発作や脳卒中になる可能性が指摘されています。
(2020/04/30追記)

体中に炎症を起こし、高熱や呼吸困難などを伴う子どもの症例がイギリスで見られ、新型コロナとの関連が疑われているそうです。(2020/04/30追記)

2021/01/30追記
「小児多臓器炎症症候群(MIS-C)」の話、川崎病との違い、それとサイトカインストーム

大半は比較的症状が軽く、また感染した子どもの16〜45%は無症状とも言われる。一方で、このグループ(21歳未満)の子どもたちは、「小児多臓器炎症症候群(MIS-C)」と呼ばれる重篤な疾患を発症することがある。
MIS-Cは通常、咳、体の痛み、鼻水といった、典型的な新型コロナウイルス感染症の症状が現れてから数週間後に発症する。また複数の研究によると、無症状感染後に発症する場合もあるという。 「自分の子どもがCOVID-19にかかっていることを親も知らないうちに、MIS-Cを発症することもあるのです」 (略)「自分の子どもがCOVID-19にかかっていることを親も知らないうちに、MIS-Cを発症することもあるのです」
また幾つかの研究では、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、気管からいなくなった後でも、消化器系で複製を続けることがわかっている。特に子どもの場合はその傾向が顕著だ(※最大一か月)。
MIS-Cの患者の大半は、川崎病の患者よりも年上だ。MIS-C患者の年齢の中央値は9歳だが、川崎病の場合は一般的に2歳未満だ。また、MIS-Cの患者は、炎症の度合いを判定するバイオマーカー(血液検査で検出されるタンパク質)の値が高く、「虫垂炎と間違われるほど」の激しい腹痛を起こすことがよくある
 バハー氏とアーディティ氏は、ほかのコロナウイルスにはない、新型コロナウイルスに特有のスパイクの特徴を発見した。スパイクの一部が、スーパー抗原として知られる細菌毒素によく似ているのだ。スーパー抗原とは、免疫系のT細胞の過剰な反応を引き起こすタンパク質だ。
(略)
この発見は、サイトカインストームなど別のタイプの過剰な炎症を、コロナウイルスがなぜ、どのように引き起こすのかを探る手がかりになるかもしれないという。
ウイルスをもつ成人もまた、MIS-Cに似た重篤な状態に陥る可能性があることを示している。報告書では「心血管、胃腸、皮膚、および神経学的症状があり、重度の呼吸器疾患のない」(略)この症状をMIS-A(成人多臓器炎症症候群)と呼んでいる。
コロナウイルスが鼻、口、肺から消えたずっと後にも、消化管に残ることを証明している。
(略)
5月に発表された別の小規模な研究では、2人の子どもにおいて、のどの綿棒の検査で陰性となった20日後に、便の中からウイルスが確認されたという。
(略)
小児の症例を含むCOVID-19患者で、初期症状から回復した後も、腸内細菌のバランスの異常(dysbiosis)が続いたケースが判明した(略)
「軽度や中程度の症例であっても、腸内細菌の異常がとても深刻であることには驚かされました」。
適切な治療を受ければほとんどの子どもが回復するものの、長期的な影響はわからないと、モレイラ氏は警告する。

「川崎病の患者は、後に動脈瘤や血栓を発症することがあり、若くして高血圧や心臓発作のリスクが高まることがわかっています」と、モレイラ氏は言う。

疾患の長期化は、黒人、先住民、有色人種でより多くみられる可能性がある。


脳への影響の可能性も(2020/04/28追記)

感染能力(2020/04/28追記)

発症前から感染能力があるようです。

「無症状の患者や発症前の患者から感染が広がることがあるため、特に流行地域では、症状がなくてもマスクの着用を推奨する」 CDC(米国疾病予防センター)
これまでの感染症の常識からは考えにくいことですが、新型コロナは発症前から感染性があるようです。

動物への感染(動物からの感染)

(2020/05/23追記)

香港政府は28日、新型コロナウイルスに感染した住民の飼い犬1匹を検査したところ、口と鼻の検体から弱い陽性反応が出たと発表した。症状は出ていない。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200228-00050289-yom-int

2021/01/30追記 ここから『コロナ感染のネコ 無症状でも肺にダメージ(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース

2021/01/30追記 ここまで(猫関連なので割り込み)

(CNN) 米ニューヨーク市のブロンクス動物園は、4歳のメスのマレートラ「ナディア」に新型コロナウイルスの陽性反応が出たと発表した。トラの陽性反応が確認されたのは初めて。
(略)
米農務省(USDA)によると、ナディアのほかにもブロンクス動物園のトラとライオン5頭が呼吸器系の症状を発症している。それ以外の動物に症状は出ていない。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200406-35151896-cnn-int

2021/01/30追記
動物園のゴリラ2頭が新型コロナ感染、大型類人猿で初の確認 米加州(CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース

新型コロナで危ない人と、予防になりそうなこと

新型コロナで、感染後に病状が悪化する可能性がある危ないかたと、予防になりそうな部分を、こちらにまとめて引っ越してきました。(2020/06/29)

持病もち(高血圧、心疾患、糖尿病、ぜんそくなど)のかたは危ないようです。

肥満であれば若くとも危ないそうです。
ダイエットをしてみては? 16時間ダイエットとか?(一日の内、食べる時間を8時間にしぼり、残り16時間は食べないダイエット方法だそうです。これの、ゆるいバージョンに、食べる時間を10時間に、食べない時間を14時間にしたものもあるそうです。
内臓を休ませる意味もあるそうです)

煙草を吸う人のリスクは高いようです。
喫煙で多量に発生した酵素が、ウイルスの肺細胞侵入を助けてしまうとのことです。
中国での男性の死亡率が女性より高いのも、
喫煙との関係があるのではないかと言われています(喫煙率は男性はほぼ半数、女性は2%程度)。

今できることの一つに禁煙があります。自分のためです。まだなかたは頑張って禁煙してください。

これとは反対に、煙草が新型コロナを防ぐという説もあるようです。(2020/04/28追記)
ニコチンが細胞受容体に付着することで、ウイルスが細胞に侵入して体内で拡散するのを阻止する可能性があるとする説があるそうです。

ビタミンD不足はまずいらしいです。
ビタミンDに限らず、この機会に食生活を改善してみては?(2020/05/01追記)

納豆に多く含まれるビタミンK不足もまずい可能性があるそうです。
毎日、納豆を食べている人は問題ありません。(2020/06/29追記)

移動を制限する(2020/07/23追記)
以下のページをご覧ください。表記は英語ですが、動く絵だけ見ていると視覚的に言いたいことが分かります。
行動を制限しないとき、制限したとき、制限の内容で、感染の速さがどう変わるのかシミュレーションしています。
https://www.washingtonpost.com/graphics/2020/world/corona-simulator/
上記を日本語で説明したのがこちら、シミュレーションの絵は止まっているので、先に上記を見たほうが直感的に分かると思います。

これを見ることにより、ステイホームが重要で、それができない場合でも、行動範囲を限定することが感染拡大の防止につながることが分かります。
一気に感染数が拡大すれば、医療崩壊につながります。拡大スピードを抑えることも重要です。

三密を避ける(2020/06/29追記)
クラスター(小規模な集団感染)が発生した場所の共通点が、
「換気が悪く」
「人が密に集まって過ごすような空間」
「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」
なので、

「換気の悪い密閉空間」
「多数が集まる密集場所」
「間近で会話や発生する密接場面」
を避ける。

その一方で、今のところ満員電車での集団感染や、パチンコでの集団感染は見られていないようです。会話無くマスクをしているからかも知れません。

現在のところ、パチンコ店においてクラスターが発生したという情報はなく

2021/01/30追記
【独自】大江戸線運転士の集団感染、「盲点」だった共用洗面所の蛇口(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

保健所の現地調査で、感染を広げたと推定されたのは洗面所の蛇口だった。手で回して水を出すタイプで、歯磨きの際に唾液が付着した手で触れるなどし、ウイルスが付着した可能性が高いと指摘された。

これを受け、都交通局は都営地下鉄各線の運転士に、洗面所の蛇口は紙で覆って触れることや、使用後の手指消毒などを指示。手を近づけるだけで水の出るセンサー式蛇口への変更も今後、検討するという。

この話には異論も出ているようです。狭く換気の悪い空間そのものが問題ではなかったか? という指摘が出ています。
ただ、注意するのに越したことはありませんので、掲載しておきます。
歯磨きで口を開けてブラシをかければ飛沫は飛ぶはずですし。水道のハンドルにまで気を付けない人もいると思いますし。


この話を、どこに追記として入れようか迷ったのですが、ここに入れてしまいます。
上記のようなことができない人たちも存在するという話です。歌舞伎町の話です。新型コロナ情報としては入れていなかったのですが、今更ながら追記として入れます。(2020/07/30追記)

クラスで一番聞き分けが悪かった子を思い出して欲しい。歌舞伎町で、ホストクラブで働く人間の多くは、街で一番聞き分けの悪かった子どもがそのまま大人になったような連中だ。

(中略)

そこで私はハームリダクションの方針をとることにした。

ハームリダクションとは普通は薬物依存対策の文脈で使われる言葉で、問題を完全消滅させることを最初から狙うよりも、その害悪(harm)を軽減する(reduction)ことから手をつけようとする考え方のことを指す。


(症状がなくとも)しゃべらない、声を出さない。
するならマスク(2020/07/23追記)

50%は無症状者からの伝播であることが分かっています。
「咳で発生する飛沫の量と会話で発生する飛沫の量は大きくは変わらない」とする研究もあり、これらのことから症状がなくても会話などで新型コロナが伝播する可能性が示唆されます。

マスクの有効性が言われ始めています。(2020/06/29追記)

ケンブリッジ大学の研究チームが発表したのは、マスクの効果を数学的モデルを使って解析するという研究です。
「常にマスクを着用することは、症状発現後にのみマスクを着用することに比べて、感染力を2倍も引き下げる効果がある」と説明しています。

発症前から感染力があることを考えてもマスクは有効だと思います。

また、自家製マスクのようなウイルス吸着効果が低いマスクを用いた場合でも、着用者の割合が高ければ感染率が劇的に下がるとのこと。

マスク情報の追加。(2020/07/23追記)


マスク情報の再追加(2020/09/25追記)

朗報です。
新型コロナウイルスに曝露(ばくろ:ここではウイルスに、さらされることを指している)する量と重症度は相関するのではないか?と言われ始めています。
マスクによって、体に入るウイルスの量が減れば、重症にならない可能性が出てきました。

これはインフルエンザも同様のようです。

家庭内においても、常にマスクをすることにより、新型コロナやインフルエンザでの家庭内感染を軽症で済ませられる可能性が出てきました(ただし、新型コロナは症状が出る前から感染能力があります)。

ほとんどのマスクは医療従事者が用いるサージカルマスクやN95マスクとそれほど遜色のない濾過効果があると考えられているそうです。
しかしながら、
バンダナやネックゲイターでは効果が無いそうです。

ハムスターの実験では、
感染したハムスターがマスク(12.7%が感染) 感染していないハムスターがマスク(33.3%が感染) マスク無し(66.7%が感染)
となっています。

さらにこの研究では、通常ハムスターが新型コロナウイルスに感染すると重症化することが多いのに対し、マスクを着けて感染したハムスターは、軽症であったことも報告されており、予防効果だけでなく重症化阻止効果もある可能性が示唆されています。

とにかくマスクをつけましょう。

マスク着用者が増えることで、(軽症となるので)無症候性感染者が増えている可能性も指摘されています。

メガネをかけていたほうが新型コロナにかかりにくくなるという可能性も出てきたようです。(2020/09/25追記)

2021/01/30追記 以下2点

新型コロナが暴きだしているもの

(2020/07/30追記)

・全世界で起きているので、各国の対応能力の差
意外なことにアメリカの対応能力の無さ。意外なことに台湾の対応能力の高さ。

※ 『タイプ6日本においてのGo To トラベルで思ったこと』日本は何をやっているのだろうという話。2020年7月の話。

以下は、2020年4月半ばの話

世界のお国柄
ブラジルはまともな対応ができていないように見えるが、大統領の支持率は高い。

スウェーデンでも世界と比べるとほぼ無対応。

あとは、余裕があるときに日本にいろいろと警告してくる国のあったこと。
2020年3月26日ニューヨーク・タイムズ
「新型コロナウイルスの感染者や死者が少ないため日本は油断している」
「検査数が少ない」
「日本のやり方では水面下で感染が広がり、手遅れの状態になるまで気付かないリスクがある」

意外に、病気の感染は日常の中に紛れ込んでいたということ。

その一例

コロナウィルスの話題が増えてきた3月以降、老人ホームでは日常茶飯事だった、複数の入居者さんが上気道炎症状で発熱を生じる機会が激減した。あれなんかも結局、面会に来た元気なご家族が、何かのウィルスを断続的に持ち込んでいたのが、面会制限をかけて伝播が断ち切られた状態を見ているんだろう。

早産が減った。
これは検証が必要。文明もしくは文化もしくは社会が早産を起こさせていた可能性。
『ロックダウン中、世界各地で早産が激減していたことがわかり反響 調査が始まっている(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース』

高校野球で、自粛で練習が減ったら球速アップした!?
これも検証が必要。子どもの健康問題でもある。

 部活動自粛などで練習時間が激減していることについても、実は意外な副産物があるという話を耳にするようになった。高校野球の指導者やトレーナーから聞こえてきたのは、こんな声だ。

・生徒たちの体が大きくなっている(横にがっしり)
・投手の球速が伸びている
・飛距離が伸びた

今後起こるであろう問題

懸念点を追記しました。(2020/06/29追記)
感染防止をあきらめたアメリカが、日本に渡航の自由を求めた場合。
日本に感染者が入ってくることになる。

ここからは数理疫学の専門分野を離れてしまうが、仮にアメリカが感染拡大の制御を諦めれば、経済を回すために他国にも「門戸を開けなさい」と迫るのではないだろうか。そうなれば、日本に影響がないはずはない。

もしそうなれば、日本国内でせっかく感染拡大を制御できていても、海外との人や物の移動が再スタートとなり、感染再拡大に火がつきかねない。

感受性人口がまだまだ膨大にいる日本と、感染者をたくさん持つ国が1週間に何便ものフライトでつながってしまうわけだから。実際に6月からこの動きはある程度始まりそうで、アメリカのエアラインがカリフォルニア州と日本を結ぶ週3便を再開するという話が出ている。

集団免疫率が従来の想定の半分強で済むことによって、海外の国の戦略が変わってしまい、日本独自の対策だけでは話が済まなくなる可能性がある。人の移動を遮断できないと、集団人口単位の政策は効果を失うのが、感染症対策の特徴だ。国際協調のあり方を含めて、この問題について多くの人に考えてもらいたいと思っている。
北海道大学大学院の西浦博教授らのグループは今後、海外から何人の感染者が入国すると大規模な流行が起きるのか、シミュレーションを行いました。

それによりますと、感染が流行している国から1日当たり10人の感染者が入ってきた場合、検疫でのPCR検査やホテルなどでの2週間の待機要請を行ったとしても、完全には防げず一部は流入してしまい、3か月後には98.7%の確率で緊急事態宣言などが必要となる大規模な流行が起きるとしています。

一方で、感染が流行している国からの入国を厳しく制限するなどして、1日当たりに入国する感染者を2人にした場合は3か月後に大規模な流行が起きる確率は58.1%、1日当たり1人にした場合は35.3%にまで抑えることができるとしています。

こんな話も、
『アメリカ 経済活動を早期再開した州中心にコロナ感染者急増 | NHKニュース』

経済を優先にしたのに失業者が増えたブラジル(2020/07/05追記)

ただし大統領の支持率は、失業者らに緊急支援金を支給することで上昇。(2020年9月5日のニュースです)(2020/09/27追記)

2020/05/01追記
症状などをまとめていての感想を書かせてください。
新型コロナが出始めて、まだ半年も経っていません。
分からないことだらけです。
当初は風邪の仲間だと思っていましたが、血液や血管に関わる伝染病の一面を表してきました。
ウイルスが体に残り続けて体調不良になったときに、他の病気と同時に再発する危険性も、
可能性としてではありますが、あります。
後遺症も残るようです。
海外との交流が戻ったときに、別の型の新型コロナが入ってきたり、海外で感染する可能性も大いにあります。
まだまだ分からないことがあって、後だしジャンケンで、「実はもっとひどかった」と言われそうで、
いままで甘く見ていましたね。そして、まだまだ甘く見ているのかも知れない可能性もあるという・・。

2021/01/30追記
ノーベル賞の山中教授は、新型コロナをマラソンに例えました。
走り終えていないのに、一喜一憂しないように気を付けなければなりません。
なんだか「遠足は、家に帰るまでが遠足です」を思い浮かべます。
新型コロナが完全に(世界において)収束するまで、気を抜かないほうが良いです。

もう ひとつ言わせてください。

ここに記事をまとめていて感じたことなのですが、
新型コロナの問題が終わっていないのにも関わらず、
記事のリンクが消えていっています。
この困難を皆で乗り越えようとする中で、ネットで記事を発信している媒体ができることは、新型コロナ収束までは記事や情報を表示し続けることではないでしょうか?
そんな疑問も感じています。

noteにお願いするとしたら、リンクが切れた場合は、そのリンクも表示させてほしいという点です。リンク切れとともに、リンクのURLも消えるので、何が消えたか、書いているほうでも把握できていません。

感染状況の確認

(2020/09/25・27追記)


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