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【上司のあるべき姿】部下を成長させることで自分も得する上司を目指す

連休が明けてお仕事を再開されている方は多いと思いますが、憂鬱な気分になったり、逆に仕事ができてうれしいっていう人もいるかと思います。

お仕事をしている方の多くは組織に属していると思いますが、上司の存在ってかなり大きいですよね。
仕事にやる気が出せるかどうかは上司との関係性次第って人も多いはず。
連休が明けて憂鬱になる理由の大半は「嫌な上司と会いたくない」ですよね。
私もそうです。

私は大学の研究者として働いているんですが、実は大学の研究者って職場を3,4年おきにコロコロと変えられる職業なんで、いやな上司(教授)がいたら結構真面目にその職場を出ていくことにエネルギーを使い始めます(笑)
(会社勤めの人は上司を選べないのが残念すぎますね。)

私の場合は、ステップアップのために職場を変えただけなのですが、かれこれ3人の上司と一緒に仕事してきています。
その3人は全員全然違うタイプの人たちだったのですが、明らかにギバーな上司がいました

ギバーっていうのは、この本に書かれている「与える人」のことですね。

この本のコンセプトをいうと、
この世には「ギバー(与える人)」「テイカー(受け取る人)」「マッチャー(バランスを取る人)」がいる。
ギバーはひたすら人の役に立とうとして、他人に与えまくることで最終的に自分も得する人。
テイカーはひたすら自分の利益のことを考えて行動する人。
マッチャーは、与えたら与えた分の見返りを要求する人。

この本では、とりあえずギバーになることが良いことだよって内容が書かれてます。
だから、この記事では「とりあえずギバーな上司を目指した方が良いよ」ってことを、今後上司になっていくであろう方々に向けて書きたいと思います。
(社会経験ほぼゼロの研究者がエラそうに言うのも申し訳ないのですが、とりあえず私も組織に属している人間なので書けることを書きますね。)


一言で、明らかなギバー上司って何かというと、
「部下を成長させるための労力をいとわない人」です。

成長する、ということは仕事での成功体験が多くなるってこと。
そしてそのためには、部下のモチベーションは高くなくてはいけない。

つまりギバー上司は「部下のモチベーションを高く維持できる環境を提供できる人」とも言い換えられると思います。

実は私が出会ったギバー上司はアメリカ人です。3年間アメリカの大学で働いていたときにその人と一緒に仕事していました。

このギバー上司の私への接し方を参考に、どうやったらモチベーションを高く維持できるのか?部下なりに考えてみました。

・基本ポジティブ。ネガティブな発言をしない。
・大量の情報を仕入れて、惜しげもなく教えてくれる。
・失敗したら、失敗した理由を一緒に考えてくれる。
・私の考えを否定するときでも、かなり気を使って否定してくれる。

箇条書きしてみましたが、基本的にギバーの人って接していて気持ちがいいんですよね。部下を一人の仕事人として認めて、信頼してくれるんですよね。だから気持ちがいい。

ミーティングを重ねるたびに、前に進んでいる感覚があるので、モチベーションが上がります


あと、スジの良い仕事を回してくれるのもギバー上司だと思います。
スジの良い仕事とは、この本でも書かれているんですけど、自分の実績や評価につながるものであり、かつ自分の成長につながるもののこと。

例えば研究者の場合、
・ギバー上司が新しい技術や情報を仕入れてきてそれを部下に教える。その新しい技術を使って成果を出させるチャンスをくれる。
・研究がまだ途中の段階でも、学会などでそれを部下に発表させる。プレゼン能力を身に着けさせるチャンスをくれる。

こんな感じで、スジの良い仕事が回ってきます。

逆にいうと、スジの悪い仕事は回してきません。スジの悪い仕事って何かというと、部下の時間を奪い、部下の成長にもつながらないようなモチベーションの上がらない仕事ですね。簡単にいうと、やらなくてもいい書類作業や雑務です。

じゃあ誰がスジの悪い仕事を引き受けているのか?というと、実は私のギバー上司がそれをやっていました。

そのギバー上司は、自分の職場が回っているのは部下のおかげだという考え方だったからです。
面倒くさい雑務はほとんど上司がやってくれていました。

しかし、そのおかげで部下が気持ちよく仕事できる環境ができて、職場もうまく回り、研究室としての成果を多く出すことができるんです。

結果的にその研究室は国から多くの研究費を獲得できていました。
まさに部下を成長させることで、自分も得させている上司です。

今ではその上司と離れてしまいましたが、「こんなとき彼だったらどう行動するかな」と彼のマインドを真似したいと思うようになってます。

頑張らないといけません。

最後までご覧いただき有難うございました。



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