厳しい環境から得た家族の絆。（カフェ奮闘記４）

今現在、わたしは４LDKの賃貸マンションに住んでいます。窓とベランダが広いタイプのマンションで、陽当たりもよく、毎日いい風が入ってきて、ベランダからは山も見渡せるようなとても心地の良い場所です。

もうすこし狭くても良かったのですが、ペット可の物件が見つからず、ここに住めたきっかけは、愛犬のおかげでもあります。

この場所に住み始めたのは５年ほどなのですが、生きるためには【住】が大切だということを、今、しみじみ感じます。

お店を始めてから、３年で黒字にしたい！という目標を持っていた私たちでしたが、その後も赤字は続き、休みなく働いて、たくさんのケーキを作って売っても、お金が足りない日々は変わりませんでした。

店舗の支払いと、当時住んでいた自宅の支払いの額が大きかったことが原因です。もう、どちらかを手放さなければ、両方失うのではないか・・・という危機的状況に陥ってしまいました。

店を取るか、家を取るか。夫の決断は・・。

私たちは、結婚と同時に土地を購入し、家を建てました。

今思えば、２０代の若造に、よく銀行も融資してくれたなあ・・と思うのですが、夫の会社員の年収と、わたしの看護師という職と、頭金があったことで借りれたのかなと思います。

実は、私自身は、家を所有したいという欲求が全くなく、賃貸マンションで良かったのですが、家族ができたら家を持ちたいというのは、夫の夢だったようです。そんなわけで、庭付きの自宅を持ったというわけです。