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『泉北のまちと暮らしを考える財団』の宝楽さんの「泉北ラボ」に訪問しました!

こんにちは!エンパブリックの森川です。
先日、大阪の泉北ニュータウンの高倉台地区で「泉北ラボ」を運営する、公益財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団の宝楽さんにお話をお聞きしました。

宝楽さんは、市民の力で地域の課題解決を実現していくために大阪南部泉北周辺地域での地域の新しい資金循環を行う機関として、設立したニュータウン型コミュニティ財団を運営されており、さまざまな地域課題に対して行動する人が増えるように、そして自分たちのまちがより住みやすくなるように、地域の仕組みづくりに取り組んでいます。

「泉北ラボ」とは、地域のおばあちゃんやおじいちゃん・在宅ワークをする大人・オンライン授業や自習する学生・子ども食堂運営者など地域の居場所となり、自由なくつろぎとつながりの空間を提供していています。
打ち合わせができるシェアスペース・ミシンを備えたワークスペース・食材を寄付できる冷蔵庫など、自然と皆が集まりコミュニティが生まれる、広場のような場所、泉北ニュータウンの再生を実現したいという構想
から生まれたプロジェクトです。

はじまり

最寄りの泉ヶ丘駅から。
泉ヶ丘駅を出るとそのまま「泉ヶ丘ひろば専門店街」という大きな建物に入ります。
そこでは有名店から昔ながらのお店まで揃い、休憩スペースでは住民がくつろぐ姿もありました。また、いずみがおか広場では「つながるDays・泉ヶ丘駅前エリアからニュータウンに多様な暮らしを生み出すマーケット」という取り組みもありました。地域の方の日替わりカフェ出店など、暮らしを楽しむ仕掛けがたくさんありました。


『泉北ラボ』

建物を出て、大きな集合住宅(ニュータウン)を横目に、あっという間にたどり着いたのが「泉北ラボ」でした。宝楽さんと広石の対話がスタートです。

宝楽さんの活動のルーツは、学生の頃に「欽ちゃんの仮装大将」で準優勝をしたことがきっかけでした。
ただ出場するのではなく、部活を作って皆で協力し、会場へ行くまでの費用は協力者に支援をしてもらったそうです。
そして、準優勝の賞金は地域に還元したという体験がきっかけでした。

宝楽さんは、子どもも大人も地域の人々で力を合わせると、このような結果が生まれるという成功体験をしたそうです。

また「小さなコミュニティをたくさん生み出した方がよい」と語る宝楽さん。

「市民が集まってプロジェクトを作ると、作り込み過ぎてしまう・・・。
自分たちがこれをやったら楽しいという成功体験が大切。
考えたら最速でやった方がいい!
自分たちの友だちを公園に呼んでやってみればいい!」

とお話してくださいました。

点が線となって面になるのが地域。
小さいエリアマネジメントがコミュニティをつくっていきます。

森川の感想

宝楽さんは素晴らしい地域の場を運営されており、私からは大成功者に見えますが「しくじっていることも多いです。しかし、悩んでいる時が一番の勉強になります。変化するきっかけは失敗です」と話す姿がとても印象的でした。

涙の数だけ強くなれるよ、とはその通りで、苦労や失敗がないと成長しないのが人間ですよね。
私は、涙がなくても成長できたらいいのに、なんて思う日々です。
同じ人間同士だというのに、なぜ「試したり」「批判したり」「足元を見たり」するのでしょうか。
もちろん、自身がそのような体験をしたから他者にもそう振舞ってしまうという節が否めないと思います。その人の生活歴が大きく影響しているはずです。

宝楽さんの仮装大将の話はその逆で、成功体験から続いているストーリーでした。
地域の人々が「涙」よりも「成功体験」で広がって、つながっていくコミュニティを作りたいと強く思いました。

広石が「今日はたっぷり時間がありますので、っていっても時間が経つのはあっという間なんやろうけど」という言葉はまさにその通りで、気がつけば外は真っ暗。泉北ラボの薪ストーブが夜の空間を照らしていました。

宝楽さんから地域づくりの話を聴く機会を『エンパブリックスタジオ』の方で今後企画していく予定です。
地域作りのヒント、まちづくりに必要コンテンツなどが盛りだくさんですのでご興味ある方は、下記よりご登録ください↓
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