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4つの学習モデルから考える「学びの作戦変更」

みなさん、こんにちは!エンパブリックスタッフの渡邉です!
この記事では、empublic Studio内で毎週開催しているランチトークの様子をご紹介します♫
今回のランチトークの企画は、「動画をみよう回」ということで、皆さんと一緒に動画を見ながら感想を話してみました♪

今回のお題は?

今日の動画は、昨年度スタジオ内で開催していた連続セッション「学びの新定番を作ろう!」の第1回アーカイブ動画になります。
学びの新定番を作ろう!では、「知識をインプットする座学」「調べもの学習」ということだけではない、新しい学びの方法を開発してみようという時間になっています。

そのような企画の1回目では、最初に知られている「学び」の種類や、時代の変化に応じて今に至るまでどんな「学びの形」があったのかを振り返り、ちょうど新年度を迎えたこの時期に、子どもから大人まで、今年の自分らしい学び方を考える機会になればと思いました!

4つの学習モデル

この動画の最初では、まず中原淳先生の「企業内人材育成入門」という書籍を参考に、4つの学習モデルについて説明されていました。

1. 学習転移モデル(learning transfer model)
 研究者→教師→学習者のように知識の伝達を行い、学習者が応用させていく
2. 経験学習モデル(experiential learning model)
  経験→省察→概念化→新しい状況での試行をしながら、実践知を高める
3. 批判的学習モデル(critical thinking model)
  普段の手段・目的・見方や考え方を批判的に振り返り、検証する
4. 正統的周辺参加モデル(legitimate peripheral participation model)
  実践共同体での実践を通して習得しながら、「一人前」になっていく

学びといったときに一番最初に思いつきやすいのは、学校で先生が生徒に対して知識を教える「学習転移モデル」ですよね。
また、社会人になるとPDCAが大切と言われますが、実践しながら、その経験を振り返り、気づきに変え、また試行するを繰り返すこれが「経験学習モデル」になります。

ほかにも、校則や法律を見直して新しいルールを作っていこうとする動きも、既存の当たり前を見直し検証する「批判的学習モデル」と言えます。
さらに、例えば地域に新しく住み始めた人が少しずつまちの行事に参加して、関わりながら段々とまちの作法や文化を理解していく過程はまさに「正統的周辺参加モデル」です。

最近では、学習モデルの変化もいろいろなところで見られます。
学校でも生徒自身がテーマを見つけて試行錯誤しながら学びを深める探究活動なども話題に上がり、学校での学びが「学習転移モデル」から「経験学習モデル」へと変化している様子も見られますね。
さらに、動画内では、お笑い芸人が成長していくプロセスを例に、師匠の鞄持ち的に背中を見て技術を盗んで学ぶ「正統的周辺参加モデル」から、NSCのように理論を学ぶ「学習転移モデル」と自分で動きながら学ぶ「経験学習モデル」の組み合わせが主流になってきたという話題も上がっていました。

こう考えてみると、学びといっても様々なシチュエーションによって違ったり、時代によってもどんどん変わっていることが見えてきますね。

私に今必要な「学び」ってなんだろう?

これらの4つの学習モデルの紹介を経て、動画内では弊社スタッフから
「この中から、今自分が必要な学びをどうやって選んだらいいんですか?」という質問が上がっていました。
それに対して、広石からは、「学びは1つ選ぶということではなく、時と場合によって、さまざまに変化していくもの」という回答もありました。

つい学びというと、「しっかり知識をインプットするもの」「とにかく自分が動いて体験するもの」など、自分がこれまで行ってきた学習スタイルをイメージしてしまいがちですが、4つの学習モデルを見ても様々な方法があることがわかります。
また、もしかしたらこのモデルにも当てはまらない新しい方法もあるかもしれません。

この機会に自分がやってこなかった新しい学び方を試してみることで、また新しい視点や気づきが得られるかもしれませんね!

対話を通して学ぶスタジオ

エンパブリックスタジオは、これまで様々な地域や組織での「学びあい」に携わってきた経験を活かした、自分の仕事や活動を前に進めたい人のための学びのスタジオです。

スタジオでは、「対話」を一つのキーワードにして、様々なテーマや皆さんの問題意識を対話的に話し、様々な人の経験を持ち寄りながら、新しい知見を生み出せるような学びを日々考えています。

ご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひHPも覗いてみてください^^!

https://empublic-studio.jp









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