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杉並区教育委員会主催「すぎなみ大人塾荻窪コース」の学習支援

こんにちは!エンパブリックの高橋です。

杉並区教育委員会主催「すぎなみ大人塾荻窪コース」の学習支援者を、2020~2022年度の3年間務めてきました。

その3年間を通してのメイキングレポートを発表していきたいと思います。

すぎなみ大人塾は、大人の放課後をテーマに

 2018年度から、地域コースが設置され、3年間の期間を区切り、区内2地域で実施されています。荻窪コースは地域コースとしては第2期(2020~2022年度)に実施されました。
 3年間、講座を運営させていただいて得た学びを、他の地域での活動の参考にしていただけたら、という観点でまとめてみたいと思います。

■特徴1

複数の地域のサポーターの皆さんと講座を企画・運営


荻窪コースの最大の特徴は、“荻窪サポーターズ“(以下、荻サポ)と命名された5名の地域サポーターの皆さんの存在です。そもそもは、檜枝光太郎さん(元荻窪地域区民センター協議会会長)が、様々な地域活動で出会った4人のお仲間に声をかけ、高橋には「学びの案内人」としての参画を呼び掛けて下さったことから、檜枝さんを中心とする5人の荻サポ+高橋という、今回のチームが結成されました。

・多様な背景をもつ5名のサポーターが集まることで、講座の内容や運営を多角的な視点で検討、進行することができた。
・高橋は、地域の住人でありつつ、「エンパブリックの高橋」という別の立場を持つことで、俯瞰的立場から参加することができた。

■特徴2

荻窪という地区単位での事業


 特徴の2点目として、対象地域の範囲(大きさ)が、杉並区という自治体全域ではなく、「荻窪」という地区単位の活動であったことがあげられます。自らの住まう地域について知りたい、考えたい、よりよくしていきたいという参加者が集まり、地域をリアルにイメージしながら、手触り感のある活動を行うことができました。対象範囲が「荻窪」という地域に限定されていたことで、参加者が地域づくりの当事者としてふるまうことを後押しする効果があった、ともいえます。

■特徴3

参加者とともに創りあげる


 3点目の特徴は、3年間の講座を一貫して、地域のことを一番よく知っているのは住民である参加者の皆さん、という立場で企画立案し、運営してきたことです。この3点目については少し詳しくお示しします。

○コミュニティ アズ パートナー
 エンパブリックでは、地域づくりを推進する際に、「コミュニティ アズ クライアント」ではなく、「コミュニティ アズ パートナー」として進めようという考え方を提唱しています。これはアメリカの地域保健推進で生まれた考え方で、相手をクライアント(患者)としてとらえるのではなく、パートナー(仲間)として、その地域ならではの解を参加者とともに創っていこうという考え方です。

○ひとりでつくる、みんなでつくる
 もうひとつ、3年間を通じ、高橋が別の活動(住民ディレクター活動)でつくりあげた手法である「一人でつくる、みんなでつくる」を実践しました。
 荻窪コースは、コロナ禍での開催ということもあり、2020、2021年度は個人活動を基本に展開しました。「一人でつくる」を基本としつつ、それをお互いにシェアすることで、互いに補い合い、全体としては「みんなでつくる」関係やコンテンツをつくりあげていきました。講師をお呼びして受動的に講座を受けるのではなく、一人ひとりが先生役となり、教えあう、学びあいの関係を創り上げたということがいえるかもしれません。

このような背景やコンセプトのもと進めてきました。
次回は具体的な例と、取り組み内容について語っていきたいと思います。
お楽しみに♪

エンパブリックが販売している書籍「専門家主導から住民主体へ」では、
”住民が動き始めるための3つの要素”として、
・自分にとって始める、続ける意味の自覚
・共にチャレンジする仲間
・できると思える準備
など、地域活動に関する分かりやすい事例が載っています。
書籍はこちらから購入いただけます。





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