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今より”観光”の未来がわかるニュース(前半)


NEWSPICKS HORIEONE「今より未来がわかるニュース」

今日は、星野リゾート星野社長でした(前半)


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1ヶ月前と現在の状況の激変

星野社長は同メディアでもコメントを出されていましたが

すごく伝わってくるのが

実体経済、現実的な視点で需要を視られていて

”こうあるべきという”論点ではなく

”こういうことが起こる可能性が高い”という現実的な仮説に基づき

最悪のシナリオを想定して経営戦略を立てているのが

とても伝わってくるお話でした


希望を持って分析されている言葉が多く

・人々が今回のCOVID19で学び未来に活かされることを信じていたり

・世界の巨大な旅行市場は無くならない

というコメントから感じるのは、

圧倒的に”疑う”や”不安”が満ち溢れている世の中ですが

根本的に”信じる”という肯定的なスタンスなのです


星野社長は

常々、国内旅行市場の重要性や若者の旅の需要の重要性を

伝えられてきましたが、COVID19が発生し

その言葉はよりダイレクトに伝わっていて、

観光業界関係者の方も共感が増えているのではないかと思います


全世界が今や鎖国状態という、極めてインパクトの大きいことが

起こっているわけです

しかし日本に目を向けると、ほんの百数十年前まで

鎖国していたわけです

しかし、観光で考えると、江戸時代は宿場町が繁盛していたし、

昭和高度経済成長期も国内旅行市場が観光業を支えてきた

この十数年、インバウンドという急に遠くの市場に目を向けてきて

市場は大きくはなったけど、日本の旅行市場からすると、

インバウンドは18%程、アウトバウンドが10%程

まだまだ国内旅行が圧倒的なシェアがあるということに目を向けて

置かないといけない


インバウンド中心に集客していた宿泊施設が今最も厳しく

長く影響を受けていくことを考えると

ターゲット顧客は、リスク分散が必要だと考えなければなりません

これはターゲットだけでなく、単一プラットフォームに頼り過ぎない

ということも言えます


星野社長は、今後の旅行需要について以下のように分析されていました

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治療薬、ワクチンが誕生すれば改善する
需要もアップダウンを繰り返しながら上がっていく
感染者数もアップダウンを繰り返しながら下がっていく
この需要の波がある中で、生き延びていかなければならない
緊急事態宣言が明けた時に、一定の集客が見込めるので
そこをどう取り込んで行けるか
これが今私たちが最も取り組んでいる課題だ
医療崩壊を起こさせないことと、経済が死なない範囲で
活動を進めていくことが重要
だから、一定の緩和できる数値の見極めが必要で
押さえ込みが聞いてるのなら、最短は5月6日
伸びるとしても、ある程度経済活動の再開に向けた
シナリオを描いていかなければならない
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星野社長が最も危惧されているのが

観光がダメになると、投資家がダメになる

投資家はお金を借りて投資してるから、

最終的に金融業界に打撃が来る

これが最も危惧しなければならない点であると


混沌とするCOVID19の中で

背景に裏付けられたロジカルな理論に基づき

肯定的に、新たなサービスや需要の掘り起こしに

挑戦する姿勢は、やはり刺激を受けます


今日はとても良い夜でした

それではみなさん、

明日も、今日より少し明るい未来へ

おやすみなさい


(写真)昨年軽井沢に訪れた時の「トンボの湯」の写真


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