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戯曲『モノガタリ・デ・アムール』を公開します!


このnoteを読んでくださって、ありがとうございます。

浅野 @ASANOYukiyasu といいます。


普段僕は、映画や映像関係の仕事をしていますが、これまでには演劇作品にも数多く携わってきました。


そこで……

自分が手がけてきた戯曲を、ぜひ多くの方が気軽に読める場所に置いておきたい!

そんな思いから、これまでに手がけてきた戯曲を公開しようと思い立ちました。


「戯曲なんて読んだことないから、読んでみようかな」という方も、

「戯曲を書こうと思ってるから、参考にしたい」という方も、

ぜひ多くの方に読んでいただけたらうれしいです。


今回お届けするのは、『モノガタリ・デ・アムール』という作品。

前回投稿した『モナコ』と同じく、劇団プリセタの第11回公演作品として、2009年4月8日~13日に下北沢・駅前劇場にて上演された作品です。


今回もコメディです。

次回から、全5回に分けて『モノガタリ・デ・アムール』をお送りします。

楽しんでいただけたら幸いです!



公演時の詳細


プリセタ第11回公演

『モノガタリ・デ・アムール』

2009年4月8日~13日@駅前劇場(下北沢)

作:浅野晋康

演出:世田谷ジェッツ

出演:戸田昌宏、谷川昭一朗、野村恵里、玄覺悠子、高橋京子、福津屋兼蔵、佐藤幾優、富士たくや、関寛之、山本陽子、松永大輔、清水葉月、なんきん



『モノガタリ・デ・アムール』あらすじ


遠藤家には、原因不明の奇病を患う長男・遠藤花男(なんきん)と、元・天才子役だが今では引きこもり中年となった次男・遠藤達也(谷川昭一朗)、そして長男・花男の娘・遠藤サキ(野村恵里)が住んでいる。

春のある日、そんな遠藤家に二人の珍客が訪れる……。

ひとりは、東京で若い恋人と同棲していた三男・遠藤圭祐(戸田昌宏)。

久しぶりに実家にやって来た圭祐は、なにやら不機嫌な様子で「しばらくこっちで暮らすから」と告げるのだった。

そしてもう一人、ひきこもりの次男・達也を訪ねてやって来たのは、出版社の女性編集者・中瀬(高橋京子)。

中瀬は、「達也が書いた小説の打ち合わせにやって来た」のだという。

思いがけない言葉に戸惑う一同は、中瀬に導かれ、閉じこもっていた部屋から出て来る達也と十年ぶりに再会するのだった。

十年引きこもっていた達也は、自分が書いた小説のことを言葉巧みにおだてられるうち、やがて中瀬に恋心を抱くようになる……。

そして、そんな達也に対して密かに好意を寄せているのが、長男・花男の介護のために雇われたホームヘルパー・森下(玄覺悠子)だった……。


「中瀬のために」と、小説の執筆に精を出す達也。

その姿を見ているうち、森下はひとつの決意をすることに……。

それは、ある時ふと達也が漏らした長男・花男への殺意を叶えることだった……。

そうして、森下は「達也のために」、奇病を煩う長男殺害を計画しはじめて……。


一方、三男・圭祐が実家に来た理由は、同棲していた若い恋人の浮気が発覚したためだった。

圭祐は、偶然知り合った探偵・楠(福津屋兼蔵)を雇って恋人の浮気調査をさせていたのだが、調査報告に訪れた楠が、浮気現場を撮影した写真を見せても、圭祐は恋人のことをあきらめようとしない……。

けれどそんななか、圭祐はその写真の中に奇妙な発見をする。

その写真には、浮気現場と言いながら、相手の男がまったく写っていないのだった。

そして……圭祐は探偵・楠を呼び出して問いかける。

「浮気相手の男って、ほんとは楠くんじゃないのか?」


やがて、達也の小説は完成し、森下もまた、花男殺害計画を実行することになるのだが……⁉︎



本日はここまでです。

次回から、本編を投稿していきます。

お楽しみに!


今回もお読みいただきありがとうございました!


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