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こんなドラマみたいな夏休み、二度と味わいたくない。【コロナと地震】

8月上旬、夫婦でコロナに感染した。

青天の霹靂。
自宅から遠く離れた、横浜の夫の実家に着いたその日に
夫の感染がわかり、
2日後に私の陽性が確認された。


家族の時間を過ごせる!と
1週間の長期休暇をとっていたすべての時間が
コロナ療養に使われる。
徒労感が半端ない。

県外でコロナに感染し
療養が明けるまで身動きが取れず

元々、先に夫の実家にひとりで遊びに来ていた息子は
夫の体調不良の時点で、私たちと即隔離で無事だったが
そこから実に10日間、離ればなれの日々を過ごした。

※息子は私の広島の父が横浜まで迎えに来てくれて
 途中から広島の祖父母宅で生活した

先に夫が療養が明け、広島に戻った。

私が体調が回復し、広島に帰る予定の2日前に
宮崎で地震が起こり
南海トラフ地震臨時情報が発令された。



何これ?????????


帰れるんか???????



しばらくして、とりあえず
新幹線は一部区間を徐行して運行することがわかった。
よかった~~~~~~~~~




次の日、部屋でテレビを見ていると
携帯がけたたましく鳴った。


うわ、来た!!!!!!!!



数秒後、大きくフロアが揺れる。


この日、神奈川県西部を中心に震度5弱の地震が起きたのだ。




なぜピンポイントでここ???????

地震より、
「明日帰れるのか」
「本当に広島の家族に会えるのか」
その不安の方がよっぽど怖かった。



翌日、新幹線は25分遅れで広島に到着した。
駅には夫が来てくれた。


会えて、こんなに嬉しかったことはない。




その2日後、息子がおじいちゃんおばあちゃんとの生活を終えて
自宅に戻ってきた。


寝かしつけをしながら
これが当たり前だとは思えなかった。

日常が、もはや非日常だと思えるほど
この10日間は私たちを大きく変えてしまったのだから。



コロナに初めて感染してしまったこと
10日間も離ればなれだったこと
会いたくても会えなかったこと
話したくても話せなかったこと
息子はずっと我慢しながら生活していたこと
地震が来るかもしれないと怯えながら生活したこと
新幹線が動くかわからず祈ったこと


こんなこと、経験したことなんてなかったのだ。







私は、この夏休みを二度と経験したくない。
家族に会えないこと、特に息子に会えないことが
こんなにも悲しいなんて。


日常に戻った息子(HSS型HSC)は
かんしゃくだらけだ。
それでも、可愛い。
一緒にいられるのはありがたい。


そしてあの大変な中、新幹線の運行を決めてくれた
JRに本当に感謝しています。
帰れてよかった。



もう二度と繰り返したくない、最低の夏休み。
大切なことに気づけた、最高の夏休み。


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