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小さな夢の国を作れるか

私は、オタクとまではいかないものの、それなりのディズニーランド好きで、たまに「何がそんなにいいの?」という質問を受ける。

そんな時は、「気持ち悪いくらいの世界観の作り方」というようにしている。

一時期、テーマパーク関係に従事していたこともあり、ゲストと裏方の双方を見ているのだが、ハード・ソフト両方のその世界観の作り込みへの執着がとても面白い。

ディズニーランドでの1日を想像する

ディズニーランドに行く時、舞浜駅におりたった瞬間からディズニーの世界観は始まっている。

例えば、ランドに向かう道にはディズニーグッズのショップがあり、歩道橋では軽快でワクワク感を盛り上げる音楽が流れる。

パートナーホテルのシャトルバスの中では、パークの中の様子や季節のイベントの映像を流している。その映像は必ず、”ゲスト視点”で作り込まれており、あなたはパークの中でこれから過ごす時間を想像するだろう。

もしかすると、SNSで昨日、パークを訪れた人の写真を検索しているもしれない。

これは、駅からパークまでのその一帯を取り込んでいるハード面と、そこに音楽を流すというソフト面双方のの性質の掛け合わせから生まれている。

パークのゲートを潜り抜けると、全てのゲストは入り口におみやげ屋さんの並ぶアーケードを通過して、パークに入る。

ユニバーサルスタジオもそうなのだが、ここでゲストは現実世界から切り離され、夢と魔法の世界に入る。

ここで活躍するのが、音楽と匂いと言われており、エントランスの音楽×どこからか漂うポップコーンの匂いで、ゲストは「楽しむぞ」というワクワクした気分でパークのあちこちに散っていく。

パーク内も、エリアによって雰囲気に合わせた音楽が設定されており、ゲストは移動する毎に、音楽と建物で異なる世界を楽しむことができる。

パーク内ではお揃いの Tシャツを着たり、被り物をかぶったり、電車の中から見知らぬ人に手を振ったりして、自分自身もパークの一部として、その特別な日を作り上げていく。

帰り際、パークの出口では、朝とは違う落ち着いた音楽が流れ、色とりどりの風船たちに見送られながら、「また来ようね」とパークを後にする。

小さな頃から大好きなテーマパークだがが、大人になって、少し裏側の視点から見ると、”全てのゲストの笑顔のために”、夢の国が恐ろしいほど計算され尽くした設計とオペレーションによって支えられていることが分かる。

小さな夢の空間を作れているか

アマチュアの楽団に入り、2年間楽しく演奏して、それなりにお客さんにも観ていただけるものの、何か引っかかっていることがあった。

社会人楽団、かつ入場無料の形態をとっているため、どこかお客さんを置いて、楽団員中心の演奏会になっている気がするのだ。

もちろ基本は、我々の趣味でやっているので、仕方ないのだが、もう少しお客さんを楽しませる・ワクワクさせるコンサートができないか。

欲を言うなら、クラシックに触れたことのないお客さんがもっと来てくれるような、みんなをアッと言わせるような演奏会。

もう少し具体的に、ディズニーの例を演奏会に置き換えてみると、

・演奏会に行く前から目や耳に入る情報は、コンサートを想像させ、ワクワクさせてくれるか。
・ホールのロビーから、気分を高めてくれるか。
・演奏者とお客で一緒に場を作っているか。
・お客さんが帰った後、もう一度同じ体験をしたいと感じさせることができているか。

ハードである会場とソフトである音楽や演出。音楽だけを追い求めるのではなく、それ以外のソフト面・ハード面をもっと色々考えれば、みんなの小さな夢の国ができるんじゃないか。

それって、すごくワクワクしないですか。

そして音楽はそれを十分に達成する力を持っているはず。既に、プロの業界では、映画や映像×クラシックなど色んなものが存在している。

それをより、アマチュアで、色んなバックグラウンドを持つ人が集って見れば、プロとは違う何かが生まれるかもしれない。

長くなりましたが、これが、私が音楽×何かを通して、面白いことを考えていきたいと思ったきっかけです。

#音楽 #吹奏楽 #オーケストラ #アマチュア #演奏会 #ディズニー #企画

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