映画紹介<2>「食べて、祈って、恋をして」
映画館の横のレストランでバイトしていた大学生の頃から映画が大好きでした。よくバイト帰りにひとりでレイトショーを見てから帰っていました。
映画館に行くのも怖くて憚られるので、最近行けていませんが、映画館の独特の匂いと雰囲気も含めて大好きな時間です。
今日は「食べて、祈って、恋をして」をご紹介します。
人生に行き詰まり、挫折を味わったことのある大人だからこそ、映画の良さがじんわりと染み渡ってくる作品です。
【あらすじ】
ジュリア・ロバーツ演じるエリザベス(リズ)は仕事にもプライベートにも忙しい日々を送っていました。
結婚生活に疲れ、夫に離婚を切り出したり、若い俳優と恋に落ちたりしますが、なんともうまくいきません。
その時に思い出した言葉は、バリの占い師に言われた、
「きっとここに戻ってきて、私に英語を教えるだろう」
という言葉でした。これをきっかけに、リズは自分自身を取り戻す旅に出ます。イタリアでは語学と食を、インドでは祈りを、バリでは恋を見つけながら、旅を進めていくというストーリーです。
【感想】
最初見た時は、まだこの映画を観るには若すぎたのかもしれません。全くピンときませんでした。
主人公のリズが自分勝手でワガママに見えたのと、全体的にスピードがのんびりしていて間延びした感じの印象だったのを覚えています。
今はそこから10年ほど歳をとったからでしょうか、今の私にはとてもしっくりしました。
自分の思うままに生きることがいかに難しいか、何もかも投げ捨てて、旅に出る主人公が頼もしく羨ましく感じるようになりました。
リズはひたすら自分に正直で、自分探しに本気になっていただけだと分かる位には、私も少しは大人になったということなのかもしれません。
のんびり感じたスピードはイタリア・インド・バリの全く違った世界観を飲み込むのにも、リズの自分探しにも必要な時間だったのだと思います。
「自分自身を壊さないと、新しい自分は生まれない」の言葉通り、自分自身を壊すために「旅」という、こんな優しい方法があるんだと教えてくれる作品です。
自分の未来が見えなくなってしまった時、人生が行き止まりに感じた時、その時一回今までの自分を捨てて、壊してみる勇気をくれました。壊した後、残ったものを拾い集めてみると、意外と新しい道が見えたりするものだと感じました。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
Emi
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