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Up to you.子供の命はあなた次第

Up to you!

 ニュージーランドで生活する中で、幾度となく言われたこの言葉。
その言葉の重みを感じ始めたのは、NZで出産しようと決めた頃から。

 NZではミッドワイフと呼ばれる、専任の助産師が付いてくれる。
NZでは何よりも母になる妊婦の気持ちが優先。
産む場所、産み方も全て妊婦が決める。
とにかく全ての選択肢がup to you!と投げかけられる。

 1人目の出産の時には、どうしたらいいのかわからないことはミッドワイフに聞いて、一般的な方を選択して、どうにか乗り切った。

 けれど、産んでからも選択の連続。
Kシロップはどうする?
予防接種は?

 日本では、Kシロップは当たり前にとらせるものだったし、予防接種だってスケジュールに則って打つのが当たり前。

 なのに、なんで聞かれるんだろう?

 最初はなんとなくだった疑問から、段々と視野が広がっていった。
選択肢は無数にあったんだと気がついた。

 あんなに離乳食をナチュラルなものにしようと頑張ったり、完全母乳で頑張って育てていたはずの我が子に、添加物と人工甘味料で作られたKシロップを、生まれてすぐ母乳よりも先に取らせていたことに気づいた時には唖然とした。

 予防接種だって、もっと良く考えれば、身近に脳性麻痺になった子だっていた事に気がついた。
学べば学ぶほど、打つ意味がわからなくなった。

 Up to you.
母親の責任の重みをずしりと感じた。

 大変ではあったけれど改めて、NZで出産、育児をして良かったと思う。
自分の選択が子供の人生に直結してるって学ぶことができたから。

 日本にいたら、なんの疑問も持たずにレールの上に乗って、その責任の重さには気づけなかっただろうし、人やシステムに任せていて何かあった時には、人のせいにするようになっていたかも知れないから。

 子供たちはすくすくと成長してくれて、今は私が子供たちに投げかけ始めている。
「あなたはどうしたい?」と。

 人生はひたすら選択の連なったもの。
自分が選択していることに自覚を持って、歩んで行ってもらえたらなぁと思う。


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