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klimt ストーリー
僕はいつもの時間に家を出た。いつもと同じ電車いつもと同じ号車に乗って仕事に向かう。
今日も座っているあのオジサンは口を開けて寝ている。きっと疲れているのだろう。
電車に揺られながら今日の営業ノルマが頭をよぎる。憂鬱な気分はいつものことだ。
立川駅に着く。皆我先にと物凄いスピードでエスカレーターへ向かう。エスカレーターの前は戦場である。ギュウギュウの中やっとエスカレーターに乗り改札へ。デッキを通り仕事場のあるファーレへ歩いていく。軍隊の行進のように皆足早に歩いていく。
今日も何とか怒られながらも1日が終わった。今日の救いは上司に飲みに誘われなかったことだけだ。また明日も仕事だからもう寝よう。
今日も僕はいつもの時間に家を出た。いつもと同じ電車いつもと同じ号車に乗って仕事に向かう。今日も座っているあのオジサンは口を開けて寝ている。昨日より口の開き具合がひどい。きっと疲れているのだろう。
電車に揺られながら今日の営業ノルマが頭をよぎる。憂鬱な気分はいつものことだ。
立川駅に着く。エスカレーター前の戦場を潜り抜け改札へ。デッキを通り仕事場のあるファーレへ歩いていく。軍隊の行進のように皆足早に歩いていく。
「あれ?こんなところにカフェあったっけ?」伊勢丹の入り口の隣のカフェの自動ドアが開いている。「まあいいや。」今日も仕事に向かった。
僕はいつもの時間に家を出た。いつもと同じ電車いつもと同じ号車に乗って仕事に向かう。
今日はいつも座っているオジサンはいなかった。
電車に揺られながら今日の営業ノルマが頭をよぎる。憂鬱な気分はいつものことだ。
立川駅に着く。デッキを通り仕事場のあるファーレへ歩いていく。
昨日見たカフェの自動ドアは今日も開いていた。自動ドアを通り過ぎガラス面からチラッと中を見ると黒い服の店員さんと目があった。ニコッとされて僕は慌てて目を逸らし、そのまま仕事に向かった。
今日は早く目が覚めたので、僕はいつもよりちょっと早くに家を出た。いつもより早い電車に乗れた。綺麗めなOLさんが乗っていた。
電車に揺られながら、昨日目があった店員さんの顔が頭をよぎる。
立川駅に着く。エスカレーターに乗り改札へ。デッキを通り仕事場のあるファーレへ歩いていく。
今日もカフェの自動ドアは開いていた。ちょっと寄ってみよう。勇気を出して入口に向かう。
店に入ると黒い服の店員さんが笑顔で「おはようございます!」と迎え入れてくれた。
元気の出る明るいテンポの良い洋楽が流れる。NYを想像させるモダンな店内。ショーケースにはちょっと洒落たツナサンドとスイーツが並んでいた。
ショーケースの下にはスコーンとクロックムッシュ、コーヒー豆が売っている。
レジ前に行くと店員さんが改めて「おはようございます!」と笑顔で言ってくれた。
豆が2種類から選べるらしい。店員さんはわかりやすく手短に案内してくれた。朝にはエスプレッソがオススメらしい。
とりあえずコーヒーを注文した。「あちらのエスプレッソカウンターの前でお待ちください。」店員さんにそう言われた。「エスプレッソカウンター?」と思った。「ああ、あの台のところか。エスプレッソをここで立ち飲みするってことかぁ。洒落てるな。」
手際よく豆を挽きエスプレッソマシンでコーヒーを淹れてくれる。
窓から入る爽やかな朝日を感じながらエスプレッソカウンターでコーヒーを待つ。ふと外を見ると隣のビルのマクドナルドの中がよく見える。なんとなくこっちの方が優雅だなぁ。とちょっと上からマクドナルドにいる人を見ていた。
「お待たせしました。ミシェラドーロアメリカーノです。」
黒いテイクアウトカップはなんかかっこいい。チョロっと飲んでみるとスッキリとしているがボディ感もしっかり感じられる。優しいコーヒーの余韻が残る。
店の扉を引いて会社に向かう時「いってらっしゃいませ!」と明るい声で送り出してくれた。
なんかちょっと元気が出た。
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