マガジンのカバー画像

戦後現代史に迫る

18
運営しているクリエイター

#アイゼンハワー

広島文脈の結晶・宏池会の源流4

これまでの流れは、

ソ連から帰国後すぐに引退を表明した鳩山一郎の後を受け、初めて自民党の総裁選が開かれた。1回目の投票では岸信介が勝利を収めたが、決選投票で3位だった石井光次郎が石橋湛山と組んだことから、石橋が第二代の自民党総裁に選ばれた。昭和31丙申年(1956年)12月23日に石橋首相だけが認証を受け、全閣僚を兼任という異例の内閣の船出となった。

これには国際情勢が大きく影響していた。11

もっとみる

広島文脈の結晶・宏池会の源流2

今度は外交・原子力政策を軸にして宏池会を見てみたい。
これまでの流れは、

宏池会の話に入る前に、広島原爆投下から戦後の核をめぐる動きのところをもう少し詳しくみておきたい。

アメリカの原爆開発についてみると、まず、ルーズベルトは大統領就任直後にボーイングを含んだ総合飛行機会社を三分割し、ボーイングは機体製造の専業となり、創設者の手を離れて軍事企業として動き出していた。のちにアイゼンハワーが指摘し

もっとみる