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戦後現代史に迫る

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#原子力発電

広島文脈の結晶・宏池会の源流4

これまでの流れは、

ソ連から帰国後すぐに引退を表明した鳩山一郎の後を受け、初めて自民党の総裁選が開かれた。1回目の投票では岸信介が勝利を収めたが、決選投票で3位だった石井光次郎が石橋湛山と組んだことから、石橋が第二代の自民党総裁に選ばれた。昭和31丙申年(1956年)12月23日に石橋首相だけが認証を受け、全閣僚を兼任という異例の内閣の船出となった。

これには国際情勢が大きく影響していた。11

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広島文脈の結晶・宏池会の源流3

これまでの流れは、

前回一つ書き漏れたが、昭和29甲午年(1954年)5月11日に内閣諮問機関として原子力平和利用準備調査会が設置されている。これに先立って2月、原子力研究開始の可否について公聴会が開かれている。そして、3月の予算で原子力予算が2億5千万円計上された。これは、通産省の予算であり、通産大臣は愛知揆一、大蔵政務次官から1月に通産大臣に横滑りしており、さらに父親の敬一は物理学者でアイン

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