自然と周囲を変えていくリーダーとは?
前回解説した管仲が死んだ後、百余年を経て斉の国に登場したのが晏嬰です。「管仲と晏嬰は、ともに斉の名臣である」といわれ『史記』の作者・司馬遷は晏嬰を「もし自分が彼と同時代の人間だったら、身分の低い馬車の御者になってでも彼に仕えたいと思うくらい敬慕している」と絶賛しています。
かように管仲と並び称される晏嬰とは、どのような人物なのでしょうか。『史記』では晏嬰については管仲ほど詳しく書かれておらず断片的な情報に留まるのですが、人となりを想像するには事足りるので以下にご紹介します。