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「役職定年」を知っていますか?

一度は、サラリーマンをやることを推奨。しかし・・・

こんにちは。小田恵美子(mi_dorino)です。

これはずっと色々なところで書いているのですが「全ての社会人は、一度はサラリーマンとして働いたほうがいい」です。

何故か?

組織の歯車(サラリーマン)をやってないと分からない社会・組織のルールがあるからです。どこにも勤めず個人で仕事するにしても、大なり小なりどこかの会社を取引先にして仕事をすることからは逃れられないです。

つまり組織の中で人がどう動くのかということを踏まえておかないと、取引先の会社から「仕事のルールやマナーを理解していない(一般常識がない、とほぼ同意)」と見なされる確率が格段に上がります。

これは「仕事そのもののクオリティが低い」という以前の問題、つまり「対組織の仕事ルールやビジネスマナーを理解していない」ということです。

例えるなら、「サッカーボールを蹴る技術はあるが、サッカーのルールがよく分かっていない」みたいな感じです。

怖いのは「ルールを分かっていないみたいだけど、こういう場合はこうだよ」と取引先のフリーランスにわざわざ教えたりしないことです。そっと黙って距離を取り、いつの間にかフェードアウトして次から国交断絶です。

「じゃあ定年まで会社に何とかしがみつく方向で模索しよう」と貴方は言うかもしれません。

そういう人の前には「役職定年」という制度の存在が立ちはだかります。

「役職定年」とは何か?

簡単に説明すると

「55~60歳程度の大多数の管理職の役職を解く。役職を解いた人間には部下がいなくなり、給料も減額される」

という制度です。なぜこんな制度があるかというと組織は生き物なので、新陳代謝が必要だからです。古いものは捨てて、新しいものを取り入れないと存続できません。残酷ですが、社員も例外ではありません。

【参考】50代会社員が直面する「役職定年」のリアル

ところで、いわゆる「モンスタークレーマー」という人たちがいます。その8割程度が中~老年の男性だという統計データがあります。この中に少なからぬ割合で「役職定年の人」がいることは想像に難くありません。

多くの人が突如「役職定年」を言い渡され、肩書と部下がなくなる。
自尊心が傷つけられ、会社での居心地も悪くなり、なにより収入が減るという現実に苦痛を感じた人が「お金をかけないで発散する」ために「クレーマーになる」というのは自然な流れです。

サラリーマンとフリーランスでは取引先の扱いが異なる

「じゃ、役職定年の年齢になるまで会社にいて、早期退職金でも貰って独立したら良いじゃないの」という方がいるかもしれません。

私が見てきた限り、このルートは別の意味で厳しいです。

サラリーマンと独立を両方経験しているからよく分かるのですが、組織人としての仕事のやり方と、自営の仕事のやり方は全く異なります(説明すると非常に長くなるので詳細は省きますが、特に「集客」がネックになるでしょう)。

では結局、何がベストなのか?

結論から言うと、分かりません。

常に流行(時代の流れ)を見て、「次は多分こうなるだろう」と短期予測を立てながらその場その場でフレキシブルに変化するしかありません。

何故なら長期的な未来予測は、誰がやっても大抵外れるからです(例えばスマホは私たちのライフスタイルを変えました。しかし30年前、「スマートフォン」というデバイスがここまで普及するとは、誰も予測しなかったはずです)。

未来がどうなるのか予測不可である以上、具体的に「未来のためにこれをしておけば心配なし」という対策が立てられません。

ただ大前提として「組織のルールを体得していないフリーランスは信用を落としやすい。何故なら対組織人のマナー・ルールが分かっていないから」ということと

「何とか今の会社に定年までしがみつき、定年したら年金や退職金で食いつなごう」という生き方の前には「役職定年という制度、または同類の組織の意向」が立ちはだかる可能性が高い、という2つの情報を知っておくことは大きなヒントになるはずです。

なお「役職定年」で検索すると、色々な記事がヒットします。もちろん玉石混淆ですが、自分の今後の働き方を再考するためのきっかけになると思います。

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