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朝焼けと雲海と山と空~飛騨国の秋~


今日は朝5時半に起きて、夫と二人で安峰山に登りました。

ちなみに、この安峰山は高山市のお隣・飛騨市にある標高1000メートルの山で、一般的な登山道とは別に、小型車が通れる細い舗装された道もあります。(・・・とは言っても、かなり急で険しい道路なので、山道に慣れた人でないとちょっと怖いです・・・)

安峰山については、上のサイトで詳しく説明されてあるので、良かったらご一読を・・・。

標高1000メートルの山なので、登山初心者さんでも登りやすい山です。また車で登れるので、足が悪い人でも山頂で登山気分を楽しめます。

そして、ここは地元でも有名な「朝霧が見える山」です。カメラ愛好家はもちろん一般の人まで、気軽に「雄大な風景」を楽しむことができる、とっても素敵な場所なのです。

◇◇

朝、6時に家を出発。車に乗って山頂を目指しました。

今日はお天気が良く、気温がかなり低めなので、朝霧が期待できそうです。

車は市街地を抜けて、山間の集落を過ぎ、更に山道に入り、細いグネグネ道をどんどん進みます。こうして約30分ほどで山頂に到着。

頂上には数台が停められるほどの狭い駐車スペースがあるのですが、もう既に先客で満車状態(汗)。少し下がった所の路肩に車を停めて、山頂の展望台へ向かいました。

◇◇◇

展望台に立って、思わず息をのみました。

初めて見た朝霧。まさに雲海。

この白い雲の下に、古川盆地の町並みが広がっているのです。

なんと不思議な風景なのでしょう。

正面の奥に見える白い山をズームして撮影。この雪を被っている美しい山は「白山」です。白山比咩神(しらやまひめのかみ)こと菊理媛命(ククリヒメノミコト)様がいらっしゃる山。

こんなに明瞭にはっきり見えるのは、非常に珍しいこと。私たちの日頃の心がけが良かったのかしら。もしかしたら、ここで運を使い果たしちゃったのかなぁ・・・(笑)。

朝焼けの中、白く凜として聳(そび)え立っている白山。

上の写真、雲海の写真を撮っているのは夫です。夫の背後に見える山は御岳。空が黄金色に染まってきました。

美しい風景に合掌。

このあと、すぐ横の別の展望台に向かいます。

今度はご来光を見るためです。

こちらはもう一つの展望台。もう既に太陽が顔を少しずつ覗かせていました。山の端の空が金色に輝いています。

(下の写真)太陽が照っている下のなだらかな山は乗鞍岳です。乗鞍から視線を右へ移して、この写真の右端の山が御岳。写真の左端のギザギザした山並みは穂高連峰。

今朝の高山の最低気温は1.2℃。下界がこの気温だから、山はもっと寒い・・・。山道で霜柱を見たので、ここは氷点下だったかもしれません。ダウンジャケットを着込んで真冬の格好で行きましたが、それでも寒さが身にしみました。

でも、この晩秋の厳しい冷え込みが、神秘的で美しい風景を生み出したのですね。自然の神秘です。あまりに神々しくて、動くことも出来ず、ただただ眺めていました。

太陽が昇り、青空が見えてきました。

下界はまだ朝霧で真っ白だけど、ここはみるみる明るくなってきました。

あぁ、素敵な風景をありがとうこざいます。

とっても清々しい気分です。

私たちは展望台を後にしました。

朝焼けが終わり、晴天の朝を迎えました。

紅葉は終わりかけという感じ。赤や黄色に色付いている木々の葉っぱも、来週までにはみんな枯れて、落ち葉となるでしょう。

この風景を見て、飛騨は、布のひだのように山が幾重にも折り重なるようにしてあるから「飛騨」(ひだ)と言うのですよ。・・・と、昔、子供の頃、先生から教えてもらったことを思い出しました。

紅葉が終われば、もうすぐ冬。

私たちの秋は、早足で過ぎ去ろうとしています。

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