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お金持ちほど健康に投資してます

健康診断受けてますか?コロナ禍で医療施設に行き難いかもしれませんが、早期がんは自覚症状がなく健診で発見されることも多いです。

外来診療と人間ドックが併設されているクリニックで勤務していますが、2名の胃がん患者を例に健康への投資について考えてみたいと思います。

Aさん 65歳男性
人間ドックの胃カメラで胃がんが見つかりました。毎年胃カメラを受けていたことで早期の段階で発見でき、胃を切除することなく内視鏡手術の適応でした。
術後の経過は良好で、その翌年も元気な姿で人間ドックを受けに来ていました。

Bさん 80歳男性
胃痛が続いてると外来受診。今まで1度も胃カメラをしたことがありませんでした。検査したところ進行胃がんが見つかり、胃の3分の2を切除する手術になりました。
もしこれまで定期的に胃カメラを受けていたら、早い段階でがんを発見でき、胃を切除することなく内視鏡手術で済んだかもしれません。
また、年齢や既往歴によっては手術の適応でなかったり、術後の合併症のリスクが高くなります。
今回の胃痛とがんに因果関係があったか定かではないですが、胃痛で受診した場合は薬の処方だけで詳しく検査することなく、がんの発見が遅くなった可能性もあります。


がんは初期の段階で発見できれば、その後の生存率が高くなること、入院や治療期間が短くなり結果的にお金の支出を抑えることにつながります。
高額医療費制度(平均的な所得の会社員だと1ヵ月の医療費自己負担額の上限は約8万円)、自身で加入したがん保険、医療保険が使えると思った人もいると思いますが、治療期間が長くなるとその分費用はかかりますし、加入した保険では賄えなくなるかもしれません。

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https://www.nanbu.saiseikai.or.jp/cancer/explain/stomachcancer/



お金持ちほど健康に投資をしている

自分が将来病気になるリスクを考慮し、「病気になってから治療にお金をかける」のではなく「病気になる前の予防にお金をかける」のがお金持ちの発想です。

定期的に健康状態をチェックし、病気を早期発見して治療開始できれば、医療費もその分抑えることが可能です。
病気になった後のお金に備えるため、必要以上に医療保険やがん保険に加入している人もいるのではないでしょうか?
対して、富裕層は人間ドックやがん検診といった、病気になる前にお金をかける傾向にあるようです。
健康への投資は、予測する範囲内の金銭的負担で病気のリスクを大きく減らせることができます。

健康診断も大事ですが、規則正しい生活が健康維持の基本です。
適度な運動、バランスの良い食事など生活習慣の改善を決めたら一日でも早く取り組んで、途中で辞めずに継続することが大事です。
資産形成も早く始めた方が有利ですし、コツコツ続けていくものです。

お金に余裕があれば、健康への投資の選択肢が広がります。
例えば、通常の健康診断にオプション検査を加えたり、自分で運動するのが続かなそうならパーソナルトレーニングを利用することもできます。

健康のためにお金はあるに越したことはないですが、一度失った健康をお金で買うことは難しいです。健康とお金の両立で豊かな人生を送りたいですね。


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