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今日の授業_体を使ったひらがな学習【PDF教材】

ひらがなの練習をするとき、書くばかりではなく、
目と耳、体で覚えられると楽しいですよね。
子どもへひらがなを教えている方、
保護者の協力が得られるならやってみませんか?


ひらがなの覚え方

ひらがな導入時、「し」のように簡単な筆順から教えると自分で書けた!という達成感が得られ、「できる」につながりやすいです。
しかしながら時々、学習者の中にあいうえお表を知らない人と出会います。
バラバラに覚えたからこそ、ひらがなに順番があるなんて?!と驚かれることも多いんです。

そのため、私は「簡単な筆順から」と、「あ行から順番」と両方のアプローチでひらがな学習を進めることが多いです。

1.「あいうえお」にちなんだ音楽を聴く
2.簡単な筆順で「書ける」「読める」のできた体験
3.ひらがな表の順番でひらがなを探すゲーム
4.ひらがな工作アクティビティ

今日はこちらの
3.ひらがな表の順番でひらがなを探すゲームをご紹介します。

ひらがなゲーム

ひらがなゲーム事前準備

授業前(もしくは、授業中にでも)に保護者に送った「あ〜お」までのPDFを印刷してもらい、半分に切って、家のどこかに貼ってもらいます。
この時、かくれんぼではないので、子どもが見ている前でどんどん貼ってもらって大丈夫です。

実際は「あ〜お」までの2枚半あります

あ行の確認

まずは、「あ〜お」の音、形、物の名前を確認します。
こちらの動画はとってもリズムが良く、長すぎず短すぎずちょうどいい長さなのでよく使わせてもらっています。
学習者にも「まえとちがう(=あ行とか行で音楽が同じなのに中身が違う)?」
と、一度聞くと耳に残りやすいビデオのようです。

家の中でひらがな探し

あ行を一通り確認できたらいよいよゲームの時間です。
「あ」から順番でもいいですし、バラバラでも構いません。
教師が学習者に向かって見えるように1文字ひらがなを提示します。
👩「このひらがなと同じ文字、家の中のどこかにあるから持ってきて」と指示します。
そして、持ってきたものを見せてもらいます。
👩「このひらがな、なんて読むと思う?」
もし、このときに 読めなかったらひらがなのすぐ側に小さくイラストがあるので、イラストを見て答えてもらいます。
👩「このひらがな、どこにあったの?よく見つけたね!」
と、こちらが提示したものと同じものを持ってこられたこと、
家の中を見て回って見つけられたことを褒めます。
(この時はひらがなが正しく読めなくったっていいんです。この先何度も出会っていく中で定着しますから。)

このように、「あ〜お」まで、パソコンの前を行ったり来たりしながら家の中を駆け巡ります。

最終確認として、
👩「はどれだっけ?」
と、持ってきた物を「あいうえお」の順番に並べてもらいます。

成果

別の授業で「か〜こ」のゲームを行った際、
🧒「があった場所と同じ場所にあったよ」
と教えてくれました。
あれ?「お」がいつの間にか定着してる!!!と驚きました。
1週間に1度の授業で、できることなんてしれていますが、
目に見える成果はやっぱり嬉しいものです。

おまけ

イラストには小さくそのひらがなにちなんだイラストがあります。
印刷コストを削減するためにモノクロに仕上げているので、
授業の時間が余った時に色を塗ってもらうのもいいと思います。

そのほかの活用法は別の記事で紹介します。

このゲームを行う前に、保護者の方には、このようにお知らせすることが多いです。
👩「裏紙で結構なので、印刷をお願いします。
  半分に切って靴箱やドアなど家のどこかに貼り付けてください。
  かくれんぼではないので、貼っているところを見られても大丈夫です。
  レッスンが終わったらお家でもう一度楽しんでもらってもいいですし、
  捨ててもらっても構いません。」と。

終わりに

当初、「くつ」や「つくえ」「くつした」など、
書ける日本語を付箋に書いて家の中に貼って、
いつも目に触れるようにしてもらおうと考えていました。
しかし、もし我が家ならどうだろう?と考えたときに
すぐに娘に破られたり、付箋が落ちてゴミになったり、
そもそも、娘の字が汚くて読めないこともあるのでは?
インテリアが一時的に崩れて家の中の生活がゲンナリすることもあるかも、と感じました。

そのため、授業時間内で完結できるもの/
できるだけシンプルなもの
を制作しました。

今回のこちらのアクティビティは、
たまたま出会ったアグネス・チャンさんの記事からアイディアを拝借し、作ってみました。
ひらがな学習はすでに多くのサイトで無料でとても有益な練習プリントが配布されています。
いろんなものを参考にしながら、ひらがなってどうやったら勉強できるのか考えながら、先生がいる今できることを重視したこの形に落ち着きました。


【教材共有】

あ行のPDF教材を共有しています。
ご活用ください。

うまくいけば、こちらもどうぞ。
か行の教材を共有しています。

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