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こんなときどうする?「自分のキャリア目標が不明確で、どうしたらいいかわからない」

<こんなときどうする?シリーズ>

第1回目のテーマは「自分のキャリア目標が不明確で、どうしたらいいかわからない」にまつわる AREYA KOREYA を書いてみます。
 
 この記事は、キャリア系の試験対策や、更新講習のような知識や技法についての学びを目的としていません。では、なにを書こうと思っているかというと、実践の現場でこんな視点も大事にしてね!こんなことも使えるかもよ! といった実務上何かちょっと役立つかもしれないと私が思うことや、知っていることを散発的に書いていきたいと思います。
 もしかしたら、実践の現場を持っている人が、今の実践のやり方に変化を加えてみたり、自身を振り返るきっかけの一つになったり、ひょっとしたらキャリアカウンセリングの実施に役立つヒントを得たりすることが出来るかもしれません。実践の現場をまだ持っていない人は、このnoteを読むことで、実践の現場のイメージを少し具体的にできるかもしれないし、来たるべき実践デビューの日に備えて、どんなことを準備したり、学んだりしていけばいいのか?ということを知る手掛かりの一つくらいにはなるかもしれません。

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 クライエントが学生の場合でも、社会人の場合でも、概ねこのような内容に分類することができる相談は、少なくありません。
基本的には、システマティック・アプローチなどを意識しながら、お話しを聴いていくことになるかと思います。

■キャリアコンサルタント自身が「まず何をしたいのかという目標を明確に決めて、その実現に向かって計画的にコツコツと努力していくべきだ」というビリーフを持っていると、そのことが、キャリアカウンセリングのプロセスの中で、何かしらの障害になることもあるかもしれません。

キャリア上の目標に関して、カオス理論を提唱しているPryor & Brightは、次のように言っています。

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