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いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 第5話

波乱の第1章が完結した。関係が一瞬にして崩れ、それぞれの道を歩むことになる。だが、記憶は消えるわけではなく、確実に残っていく。

【芋煮会】

今まで丁寧に積み上げられてきた関係が一瞬にして壊される。過去は消せない。嘘はバレる。人を好きな気持ちは溢れてしまう。作り上げるのは大変だが、壊すのは一瞬。そんな現実をこの芋煮会で炙り出されることになる。

【恋】

音「ずっと、ずっとね、思ったんです。わたし、いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまうって。わたし、わたしたち今、かけがえのない時間の中にいる。二度と戻らない時間の中にいるって。それぐらい、眩しかった。こんなこともうないから、後から思い出して、眩しくて、眩しくて、泣いてしまうんだろうなって」

タイトルを主人公がセリフにする。ずっと思っていたこと。それは、二度と戻らない不可逆を孕みながら、キラキラ光る瞬間を生きていること。そして、将来、この恋を思い出して眩しくて泣いてしまう。これは、決してネガティブな意味ではなく、肯定的な意味だろう。

【東日本大震災】

坂上二郎さんは震災の前日に亡くなった。つまり、練が会津に戻った日は震災の前日である3月10日に当たる。

【そして】

時は2016年1月に飛ぶ。スーツで人身事故に舌打ちをする。まるで別人になってしまった練が映し出される。

波乱の展開になりそうな第二章の幕が上がった。

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