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えまだより。vol.4



 今回のえまだよりは好きな映画の話。今回は、暗めの作品が多めです。




差別をショートループで

『隔たる世界の2人』

 ”黒人”と”白人”。人種差別をテーマに。天才的な作品だと思った。少なくなってきているとは言え、現代でも人種差別は残っている部分があるようだ。主人公は、愛犬が待つ家に帰る途中で警官ともめて殺されてしまうところから始まる。そして、タイムループに閉じ込められてしまう。
 エンドロールで、犠牲者の方の名前、状況がずらりと流れる。そんな世界が、まだあるんだなって思うと心が苦しくなってしまう。現代の教育で歴史を学ぶときに一方が悪くなるように仕向けているようなところがあるのかなぁ。直接関わりがなくても、歴史を知って相手を一方的に嫌う人も一定数いるのも事実だよね。難しい問題。



生んだら母になれるわけじゃない

『子宮に沈める』

 オレンジリボン運動推進映画として、大阪2児放置死事件をもとに作成された映画。セリフはほとんどないものの、メッセージ性の強い作品。幸せそうな家族が、少しずつ崩れていく過程。後半は、胸が痛くて見ているのが辛い。子供サイドで描かれるこの映画。母親サイドで描かれるストーリーがあってもいいよなぁ。
 ネグレクトで子供が死亡する事件については、育て親が非難されやすい。その地域で利用できる、子育て支援の内容などの情報が十分に手に入れられない環境だったとか、そういう背景もあったりするのかな。ひとりで2人の子どもを育てていくのは、体力的にも、金銭的にも、精神的にも大変だっただろうと思う。相談できる場所、頼れる人は周りにいなかったのかな。この事件を機に、このマンションでは、月に一回の交流会の場が設けられるようになったようです。コロナ禍になって、近所との交流も持ちにくくなっている現状だけど、これから先こんな悲しいニュースが増えなければいいな。


わたし史上最もグロい

『グリーン・インフェルノ』

 学生たちが、ジャングルの部族を自然破壊から守るために、ジャングルへ。帰りの飛行機が墜落。そのジャングルの部族は、食人民族だった。
 まずね、めちゃめちゃグロいです。グロ耐性のない人へはおすすめしません。ただ、クセになる作品で、定期的に観たくなりそう。隠れたテーマとして、環境問題や差別に関することも含まれているように感じた。




 今回紹介した作品は、どれも観る人を選ぶ作品だと思うので、興味がある方は、モザイク入りの映画予告とか鑑賞を決めることをおすすめします。
 また、次回の映画おすすめ会でお会いしましょう。




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