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【米国市況】5月JOLTS 求人はまだまだ募集中

1,100万の求人件数の予想に対して、5月は1,125万であった。

1.JOLTSとは?

全米の労働力不足に関する労働需要面を採用側から見た指標である。求人数のほか、求人率、採用数、採用率、離職者数、離職率も公表している。

2か月遅れで発表される(7月に発表される実績は5月のもの)。

2.5月の求人件数が予想を上回る

5月の求人件数は1,125万で、予想の1,100万件を超えた。

参考資料(JOLTS 求人件数):https://www.bls.gov/charts/job-openings-and-labor-turnover/opening-hire-seps-level.htm

また、4月の求人件数のデータが更新され、1,168万件となった。(前月比 -3.68%減)

5月の失業者数は595万だったので、労働可能な人に対して1.9件の求人があることになる。(求人件数 ÷ 失業者数)

3.最後に

求人件数が予想を上回ったため、景気後退懸念が緩和し買い優勢が展開されたが、Federal Reserveとしては求人件数の減少がみたいもの。

求人件数が減少しないと平均賃金上昇の抑制も難しい。また、平均賃金が高いままだと、インフレをけん引する商品などの物価高騰も落ち着かない。

最悪、求人件数を減少するため、Federal Reserveは景気後退を後押しする政策金利の大幅利上げも検討しないといけない。つまり今後のJOLTSの結果はかなり重要視される。

参考資料:
https://www.bls.gov/charts/job-openings-and-labor-turnover/opening-hire-seps-level.htm

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