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自分の気持ちに向きあって、思い切って仕事を“手放した”。そんなフリーランス2年目

こんにちは。フリーランス編集者・コンテンツディレクターのえるもです。

2020年の11月にフリーランスになって、あっという間に2年が経っていました。

よい機会なので、一介の副業ライターだった私が、フリーランスライター→Webメディアの編集長・編集者になるまでの葛藤と想いを書いていこうと思います。

これからフリーランスになりたい人たちに。
ライターとしてのキャリアに悩んでいる人たちに。

私のこの2年間の軌跡が、役に立てば幸いです。

副業ライターから、フリーランスライターへ。独学の中で、もがきつづけた1年目

わたしは新卒で入った広告会社で新規事業立ち上げをするかたわら、副業でブロガーとライターをしていました。

退職の経緯は以下のnoteに書いてありますが、退職時に「半年でメディアでの実績をつくる」とひそかに目標を立てていました。

しかし、メディア(個人ブログの延長)は鳴かず飛ばず。今思えば本気度も足りませんでしたが、メディアでの実績を作ることはできずに、自己嫌悪に陥っていました。

一方でライターの仕事は、ありがたいことにいくつかの会社さんから継続していただけていました。SEOからインタビュー、プレスリリースまでなんでもやっていました。

ただ、独学でライティングを学んで、自己流でライターの仕事をしていたわたしは、ずっと自分のスキルに自信が持てずにいました。

「この伝え方で、合ってるのかな?」
「クライアントさんに満足されているかな?」
「報酬に見合った仕事ができているかな?」

どんなにお仕事をいただけても、不安を引きずりながらライティングと向き合っていました。

やりたい!を伝えてつづけた結果、実った「編集長」の仕事

転機が訪れたのは2021年の春。

立て続けに「Webメディアの編集長をしない?」とお声がけいただきました。それは、今でも続けている『U29.com』と『プロラボ』。
(スペシャルサンクス:西村さんとよーだ)

メディアでの経験と実績が欲しかった私には願ってもないチャンスでした。迷わずに「Yes」の返事をし、そこからわたしのライターのキャリアは大きく変わりました。

わたしが編集長や編集のお仕事ができたのは、もちろんご縁もありますが、いちばんは「やりたい!を伝えつづけた」ことが大きいです。

当時お世話になっていた方々には、「いま自分が何が得意で、これからどんなことをしたいか」を、話の中でかならず伝えるようにしていました。

伝えたときにすぐにお仕事につながることは少ないですが、時間が経って必要になったときに「そういえば、えるもがこんなこと言ってたな」と思い出してもらえたのだと思います。

実際にやったことやポイントは別のnoteにまとめているので、よければご覧ください▼

コンテンツディレクターと記事の受託制作を開始。2年目で、はじめて自分の「苦手」にぶち当たる

2021年の夏〜秋ごろに、前職や友人からの依頼で記事の受託制作を始めたり、メンタルヘルスメディア『mentally』などのメディアでコンテンツディレクターをしたりと記事制作のディレクションの仕事が増えました。

(このころには夫と共同で法人化をし、執筆をライターさんに依頼→自分が編集して記事を納品する形を始めていました。)

メディアに関われる仕事も増え、スキルも増え、ライティング以外のキャリアが見えてきて、順中満帆に見えました。

しかし、この時期に初めて自分が“苦手なこと”に直面しました。それが「定期的な管理・運営」でした。

このころ、わたしは4〜5個ほどのメディアの案件を抱えていて、すべてにコンテンツディレクションが含まれます。1〜2メディアだったらできていたものができなくなり、クライアントさんにも迷惑がかかり始めました。

ときには厳しい言葉をいただき、できない自分に落ち込み、モチベーションはどんどん下がる。

当時の状況を振り返ると、仕事はあるけど、常に気持ちが落ち込んでいました。「しあわせではない働き方」だったなと。

ただ、経験やご縁としてすごく大事な期間でもあり、本当に「進行管理」という業務だけが合ってなかったのだと今では思います。

自分の気持ちに向きあって、「仕事の取捨選択」ができた

2022年夏、フリーランスになって1年半が経つ頃は、正直プライベートが忙しすぎて(笑)、仕事との両立が大変でした。

7月には結婚式、9月には新居完成と、人生の重大タスクが詰め込まれた時期。それぞれの準備や結婚式に向けたダイエットなど、とにかく仕事以外のことに1/3くらい時間を取られていました。

当時は仕事もかなり調整してもらったりと、クライアントさんには頭が上がりません。

そんなタイミングも重なり、「仕事の取捨選択」ができた時期でした。

「いちばんしあわせに働けるのは、どんな仕事だろう」
「わたしは何が好きで、何が得意なんだろう」

そんなことをひたすら考えて、自分の「好き」「つらい」という感情に素直になりました。

つらい仕事は受けない、ダラダラと続けるのはよくない。そうやって少しずつ「軸」に沿って、仕事の選択をしました。ときには受けていた仕事を辞めさせてもらうこともありました。

(当時はチームから離れるなど、迷惑をかけた方もいると思います。申し訳ないと思いつつ、対話をしてくれて、わたしの意志を尊重してくださった方たちには感謝しかありません。)

でも、自分の感情や軸に素直になって仕事をするうちに、100%が「たのしい仕事」になっていきました。

フリーランス3年目の挑戦

クライアントワークの苦悩

大好きな人たちと、好きな仕事に囲まれて、ありがたいことにたのしく働けている日々。

ただ、どうしてもクライアントワークという性質上、相手に左右される場面がも多いです。

「もしもクライアントの会社がなくなったら、仕事もなくなる」
「常にクライアントの基準で評価されつづける」

という不安と大変さがあり、ときには心がつらくなることもあります。

自分でつくり出したモノで、お金を生み出したい

会社員のときも、フリーランスになっても、わたしはずっと「“商い”がしたい」という気持ちがありました。つまり、モノやサービスなどを売って、価値に対して直接対価がもらえることです。

クライアントの評価ももちろん嬉しいですが、自分でつくり出したモノに対する「ありがとう」が何より嬉しいことに気が付きました。

フリーランス3年目は、なにをしよう?

そんな苦悩と希望を経て、フリーランス3年目は2つのことに挑戦したいと思っています。

ひとつは、ずっとやりたかった教育事業を始めること。実はもう公開していて、2月から本格的に講座が始まります。

人が集まるのか、価値を感じてもらえるかドキドキですが、頼れる仲間と一緒にがんばります!

もうひとつは、アートとハンドメイド。昨年あたりから好きなアーティストさんの影響と、ぬいぐるみ作家になった友達の影響で2022年はひたすらアートへの消費活動を続けていました。

いろいろなアートや作品にふれるなかで「私もつくりたい」「“生み出す側”になりたい」と思うように。

レジン、アクリル、刺繍など、いろいろなものに手を出している最中ですが、2023年は自分の作品を売ることを目標にしています。

つらいこともあるけど、わたしはフリーランスでよかった

年末といういい機会なので、2022年ふくめた私のフリーランスになってからを振り返ってみました。

すごくポジティブに書いていますが、めちゃくちゃ気持ちが落ちたこともあるし、いまでもうまくいかないことがたくさんあります。責任が自分ひとりにのしかかるフリーランスは正直楽なことだけではありません。

でも、わたしはやっぱり「フリーランスでよかった」と思います。

時間や場所の自由度もありますが、なにより「誰と、何をするのか」を、自分で選べることがすごく働きやすさにつながっています。

自分でやりたいことが選べる。自分のキャリアに必要な仕事を選択できる。自分の気持ちに向き合って心地よく働ける。

そんな意味での「自由」は、フリーランスだから選べたこと。

来年も、再来年も、もっと自由に、しあわせに働けますように。

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