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あとに続く後輩へ・・外大生流 大学受験の突破法

こんにちは、エリーです。

ただいま自分史振り返り、中間地点ですが、ここでひと休みして
わたしが大学生になったばかりの春に執筆した、「わたし流 大学受験の突破法 ver.2007」をご紹介しよう(古すぎ!)。

これはなんの作文かというと、わたしが通っていた中高一貫の都内女子校では、学年でとりわけ偏差値の高い大学に進学したり、特殊な進路(芸大とか)や特殊な試験(AO推薦入試とか)を突破した、その年の高校三年生数名にお声がかかり、毎年学校で発行していた在校生向けの冊子『あとに続く後輩へ・・』に自らの受験攻略法を寄稿する、という習慣があった。

大体がMARCH、早慶だとちょっとすごいね、東大に合格する人が一学年に一人いるかいないか・・といった進学校なんだかそうじゃないんだか、中途半端な当時のうちの学校のレベルにおいて、外大に合格したわたしは当然ながら超優等生の部類に属していたので、「どんな武勇伝を書いてやろうか・・へへへ」という、言ってみれば合格前からの思惑通り、『あとに続く後輩へ・・』への執筆依頼を無事にもらうことができた。
念願の外大に入れてルンルン♪大学デビューしちゃうんだもんね〜可愛くて頭もいいわたしってなんて最高♫という風に、勘違いも甚だしい脳内お花畑状態だった2007年春、確かGW明けが締切だったと思うが、まだ受験戦争の記憶色褪せぬうちに書き記した、一年強に渡る戦闘記録である。

ちなみにわたしは外大が第一志望で私立はおまけだったので、選択科目は英語、世界史(二次試験対策含む)、国語、数学IA、倫理(センター試験対策)のみ。五教科五科目で受けられる国立は当時は外大だけだったので、時間のない現役生には本当にありがたかった〜!余談だが、前著「わたしのこと。【サラリーマン時代 ver.商社】」に登場する、イタリア語科卒で六歳年上のスーパーウーマン元上司曰く、彼女の時代は上記プラス理科の計六科目必要だったとのこと。理系科目が大の苦手だったので(生物ですらメンデルの遺伝の話辺りからもうアウト)、どういうわけかわたしが受けるまでの数年間の間に外大が科目編成をしてくれたおかげで、ぎりぎり命拾いした〜メルシ!という感じである。

もう二十年近く前の話で、いまやセンター試験も無くなってしまったし(アレって名前が変わっただけなの?)、外大の学部分けのシステムも変わってしまったので、現在の受験に丸々活かせるわけではないと思うが、まあ日本の学校教育なんてそうそう変わりはしないので、大枠というか中核は十分活用できる内容だと思う。
全て加筆修正なし、当時のまま載せるが、あくまでいち受験生の奮闘記として、これから大学受験を迎える若者たちの参考になれば嬉しいです。


『あとに続く後輩へ・・』寄稿文 写
2007年4月入学
東京外国語大学 外国語学部 欧米第二課程 フランス語専攻 エリー

ごきげんよう。広大な緑の広がる外語大のキャンパスに通い始めて1か月、夢にまで見た外大生になったのになかなか教室の配置が覚えられず、移動のたびに迷子になっているエリーです☆笑。とはいうものの最近やっと学校にも慣れ、外大生としての自覚が持てるようになってきました。大学の周りのみんなは本当にレベルの高い人たちばっかりなので、遅れを取らないように日々フランス語の勉強に明け暮れています!!今日はせっかく「後に続く後輩に」を執筆させていただけることになったので、外大生の名に恥じぬよう、精一杯皆さんの受験勉強の手助けになれる話を書けるよう頑張りたいです!しかし、以下の文章はあくまで一受験生の例であり、参考程度にしていただけたら幸いに存じます。

*初めに・・・*

Q 外大ってどんなところですか?

A 外国語を勉強するところです!笑。全部で26言語の専攻語があり、どの専攻語の学生も2年次終了までに、海外で生活し学問もできるレベルになれるよう、週6コマの専攻語の授業でビシバシ鍛えられています。専攻語以外の授業もさまざまな種類があり、自分の興味のある授業をとれるようになっています。

Q 大学の雰囲気はどうですか?

A とっても良いです!男子に比べ女子の割合が圧倒的に多いので、女子校だった〇〇(中高名)の延長みたいな感じです。地方出身者がとても多く、日本にもたくさんの文化圏があることを改めて思い知らされます。前に述べたように皆さんとっても頑張り屋で、びっくりするくらい秀才ぞろいです。受験生時代、ほかの誰よりも勉強していた気でいた(本当に思い込みでした。苦笑)私も、気おくれしてしまうくらいです(-□-;)でもほんとうにみんな良い人ばかりで、この大学に入れたことを幸せに思っています。ですから、外国語を勉強し、将来役立たせたいと考えている人は、ぜひぜひ外大を目指してみてください!!

*受験勉強について教えてください!!*

Q 本格的に受験勉強を始めたのはいつですか?

A 高校二年の冬休みからです。塾に行きだしたのがこの時期で、この頃から春休みまでは塾の授業をありったけに取って、自分の知らないことをたくさん吸収するように努め、その後の自習を基本とした受験勉強のための第一歩を築きました。一見遅いようですが、これはあくまで受験勉強開始時期であって、日々勉強をするようにし、受験のための準備を始めたのは高二の四月です。この頃から毎日学校の勉強の復習をし、帰宅後1~2時間は必ず勉強時間を設けるようにしました。これをやっていなかったらきっと今私は外大生になっていなかったと思います。信じられないかもしれませんが、毎日勉強すると本当にびっくりするくらい頭が良くなります!皆さんも騙されたと思って一度やってごらんなさい♪きっと新しい自分に出逢えるはず!


Q 受験時代はどうやって過ごしましたか?

A とにかく学校の勉強+塾の勉強です!学校の勉強はないがしろにされがちですが、受験勉強のための土台となる基礎教養ばかりですので、しっかり授業を聞き復習することが大事です。また、塾に行くか行かないかで悩む方もいるかと思いますが、私個人の意見では行くことを勧めます。学校だけでは足りなかった知識の穴を埋めてくれるからです。しかし、こう言っては失礼かとも思いますが、明らかに親御さんが払ってくれている塾代を無駄にしているとしか思えない就塾態度の受験生を私は多数見てきましたので、行くか否かは自分の根気と親御さんと相談して決めてください。

そのほか、食事、睡眠はしっかりとること!ダイエットなんて受験が終わってからやればいいんだし、第一高校時代は一番太るんだから、何したって無駄です!(これは経験者(私)の出した結論です!笑)また、夜は10~2時の間にどれだけ寝られるかが肝心なので、夜更かしはやめましょう。私も高三の一学期に気張って夜中の2時くらいまで毎日勉強した時期もありましたが、昼間一日中だるいし授業は寝るし、日中のいちばん大切で貴重な時間を有意義に使えないことを知りました。良いことなど一つもありませんでした。

 勉強時間に関して言っておくと、塾もなく5時ごろ家に帰れる日は5時間程度勉強し、帰りの遅い日は電車の中だけ勉強し帰ったら寝るだけ、という生活をしていました。休みの日は12時間以上勉強時間を作るよう努め、ストップウォッチで時間を計ってやっていました。形に残るから自信もつくし、いかに無駄にしている時間が多いかということに気づくきっかけにもなって良いと思います。あと、夏休み等の長期の休みはフル活用しましょう。ちなみに私は夏に時間を計って合計600時間勉強しました。このことは私を、あれだけ勉強したんだから、という気持ちにさせてくれ、不安定な受験生時代の心の支えとなりました。皆さんにもぜひ後悔しないだけたくさんの勉強をすることをお勧めします☆☆

*各教科の勉強方法が知りたいんですが・・・*

Q 外大と言えば英語!上達方法を教えてください!

A まず、毎日何度も音読することです。音読がスラスラ出来れば黙読の速度も上がります。私はCDをシャド-ウィングする形で鍛えました。あと、これはすべての言語の文章を読む際に必要なことですが、文章内容に沿って頭の中で映像化し、内容を理解することが大切です。英語など慣れない言語でしかも複雑な文章を理解するには、情景をイマジネーションしながら読むしかありません。これは慣れれば誰でも簡単にできますし、想像力を鍛えていくのはとても重要なことですから、皆さんも今すぐ始めましょう(^0^*また、長文問題は一日に1つは解くことを勧めます。問題が見つからないなら志望校の過去問をやれば、対策もできて一石二鳥です☆ちなみに過去問についてですが、私は外大の問題は17年分を夏と入試直前の二回やりました。夏休み中に必ず一通りやっておくべきです。過去問はやれるだけやった人が受験を制します!このことは今までたくさんの先生方や先輩方が言い続けてきたことですから絶対に事実です。大学によって問題形式が様々であり、自分の志望校の出題形式を完全に把握しておくことが不可欠なのです。絶対に第一志望校に入りたいなら、過去問は本当に力を入れてやってください。

 話が少しそれてしまいましたが、そのほか、単語や文法といった暗記事項はなるべく早い時期から、そして何度も繰り返すことが大切ですので今すぐお手持ちの単語帳と文法書をやり始めましょう!私はターゲットを使っていましたが、専用のCDを買って、やり始めのころには毎朝30分~1時間位英単語を覚える時間を作り、発音を聞いては音読し紙に書く、という風にやっていました。これは1カ月位やれば十分だと思いますが、それ以降も日々見直すことが大切です。また、当り前なことですが、長文を読んでいて出できた単語は特別な専門用語でない限りしらみつぶしに覚えましょう。覚えて損はありません。文法書については、2冊程度を何回も何回もやりましょう。私はネクステージと英頻を使っていました。間違えたところに印をつけておくと見直しが格段に楽になりますよ☆

 次にリスニングについてですが、これは付け焼刃ではどうにもなりませんので、1年かけてスキルを身につける必要があります。私は早稲田塾に通っていて、英単語道場というリスニングの授業が毎週あったので、そこで使ったスクリプトを毎日一年間聞きました。そのほか駿台文庫の「パーフェクトリスニング vol.2(応用編)」をやりました。これはいろんな大学の過去問で構成されているので、とても実践力がつきます。リスニングは、電車の中でやるもよし、夜寝ながら聞くもよし、とにかく一日も欠かさないことです。

 最後に英作文についてですが、これは小論文と一緒で書き方のルールがある程度決まっているので、詳しくは〇〇先生(当時の英作文授業の先生の名前)に聞きましょう♪笑。書き終わったら必ず先生に添削していただいて、試験で出たらすぐ書けるように何度も書いて音読して覚えることが大切です。


Q 世界史はどう勉強したらいいでしょうか?なかなか覚えられません・・・

A とにかくまず授業の復習です。〇〇と〇〇先生(当時の世界史の先生たちの名前)のプリントを穴が開くくらい読み、紙に書きましょう。すべての科目に言えることですが、特に暗記科目は紙に手で書くことが重要です。ただ文字を見ているだけではいつまでたっても覚えられません。一見面倒ですが、書いて覚えることが上達への一番の近道です。暗記ノートを作り、その数を増やしていきましょう。とっても達成感が得られます!また、私は授業プリントの他に、山川出版の「世界史10分間テスト」という基礎中の基礎の問題集を4~5周やり、塾でもらった色んな大学の良問が載っている問題集を2周程度やりました。問題集というものは溜まるとやるのも嫌になるので、新しい範囲を習ったらすぐに該当箇所を解くことが大切です。あと、基本的なことですが、教科書、用語集、資料集は常に身近に置き、ボロボロになるまで使い込みましょう。それを持っていればほかの受験生を圧倒できますしね♪最後に論述問題についてですが、試験に使う場合は必須です。なるべく早く練習を開始し、そして先生に添削していただき、何度も読んで書いて内容を暗記しましょう。試験に頻出する問題はある程度決まっているようなので、過去問を研究するか先生にどのような問題が頻出で練習すべきか聞くとよいでしょう。


 *以上、外大は英語と世界史のみの試験なので、ここからはセンター科目の話に移ります。センター試験の過去問は国立志望の人は遅くとも10月から過去問を毎日解きましょう。私立志望の人も、センターで8~9割とれる実力があれば大抵どこでも受かるので、センター試験の練習は必要だと思います。実際私は私立の過去問はどこも1~2年しか解きませんでしたがほとんど合格しました。ひとえにセンター対策の勉強のおかげです☆

Q ではまず、国語について教えてください!

Aこれは最後まで足を引っ張ってくれた私の最大の苦手科目です。外大の子でも国語が大の苦手だった人は沢山いるので注意が必要です。センタ-国語は非常に特徴的で解き方にコツがあるので、それをつかめば格段に得点が上がります。一言では説明できないので、これは受験のプロの国語の先生に聞いてください。私は塾で1年間かけて解き方を教わり、できるようになったのがセンター直前の1月でした。人により個人差はあるものの、国語とはそれほど上達するまでに時間がかかる科目だということを覚えておいてください。母国語だからといって甘く見ていると、痛い目にあうと思います。要注意です!!ちなみに私はセンターの過去問は16年分やりました。あと私に言えることといえば、先程英語のところで述べたように、文章を読むときに頭の中で映像化することくらいです。特に古文・漢文は、自然の描写や人間の心の描写が美しいので、映像化して読むと何か一つのドラマを見ているようでとても楽しめるのではないかと思います。


Q 倫理についてアドバイスをください!

A 私は授業を取っていませんでしたが、自学自習でなんとかなりました。教科書を4~5回読み、山川出版の「センター倫理への道」を2回程やり、過去問を3~4年分やれば9割も夢ではないと思います。用語集に関してですが、センター倫理レベルだと出題される語句は決まっていますので、以上の勉強をやっていく中で出会った言葉や人名をことごとく理解し暗記すれば問題ないかと思います。しかし暗記といえど直前に一回で詰め込もうとしてもうまくいきませんので、1年を通して繰り返しやることが大切です。


Q 数学に関しては何かありますか?

A 何もありません!!!!!!!!!!!\(‐3‐)/☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


以上!!が私の受験勉強の全貌です。少しでも皆さんのお役に立てたなら幸いに存じます。受験勉強は大変なこともあるかと思いますが、すべては自分次第、いくらでも楽しく過ごすことができるはずです。今自分の受験生時代を振り返ってみても、楽しかった思い出ばかりで、辛かった思い出と言えば、冷え性の身にこたえた夏場の塾のクーラーくらいです(笑)。皆さんも体調管理にだけは気をつけて、楽しく有意義な受験生活を送ってください!!冬場のうがい、手洗い、マスクは忘れずに!努力の汗と涙の数だけ結果は返ってきます。夢はきっと叶うはず!!最後までがんばって!!!!!!!!!!!!!!!!!  

Bon, allez, on y va!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(夢に向かってLet’s go !!)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

****************(*^▽^*)*****************




【以下、受験合否と選択科目】

東京外国語大学 外国語学科 フランス語専攻(◎)

上智大学 外国語学部 フランス語学科(○)

慶応義塾大学 文学部 人文社会学科(○)

青山学院大学 文学部 フランス文学科(○)

立教大学 文学部 フランス文学科 センター出願(○)

神奈川大学 外国語学部 スペイン語学科(給費生○※)
※給費生制度とは、四年間で奨学金(返済義務なし)最大880万円を受け取れる制度

国際基督教大学 教養学部(×)

高二:国語・日本史B・数学Ⅱα・生物Ⅰ・ライティング(発展)

高三:国語演習・世界史B・数学演習・ライティング(発展)・世界史演習・世界史教養・上級英作文

※受験科目 ()内はセンター試験得点/満点
英語筆記(190/200)、英語リスニング(50/50)世界史(98/100)、国語(171/200)、数学IA(61/100)、倫理(89/100)


【追記、というか感想 from 三十五歳のわたし】

というか、この文章をおそらくたぶんきっと十七年ぶりに読んで、記憶よりもめちゃめちゃ勉強してるなわたし!?と、かなり驚いている。いくら外大に入りたかったからといって、受験勉強オタクというか、控えめに見てもだいぶやべーやつだな?という印象である。
「こんなに無駄に暗記する時間があったら、他にいくらでもやることあるだろ〜思考停止しすぎ!」とか「その分毎日十二時間本を読み続けたら、大学入って以降のそもそも生きていく上で役に立つ膨大な知識や思考法を得られて、かつもっと自分の頭で考えられる人になれたんじゃね〜?」とか色々思うのだが、悲しいかな日本の大学受験ってこうだと思うので、とりあえずそこそこの大学に行きたい人はそのメソッドに合わせて勉強するしかないと思うのだけど、大学で人生が決まるなんてことは【全く!!】ないので(でもこれが十代の視野狭すぎ経験なさすぎのあまちゃんには理解できないんだよね〜)、受験勉強はほどほどにして、その後生きていくためにどんなことをいま学びたいのか?どういう視点や思考が大切なのか?そのためにはどんな人に出会えばいいのか?・・などなど、18−22歳のたった四年間に焦点を当てるのじゃなく、その先数十年続く自分の未来のことを考えて行動したらいいんじゃないですかね?というのが十七歳のわたしに向けて、いまの自分がかけてあげられる一番真っ当なアドバイスなのだと思う。
わかったかな、高校生のわたし???( ◠‿◠ )

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