私の人生を変えた小さな存在たち

私には2匹の猫がいました。
黒猫のRoy♂ 2003-2022
サビ猫Teto♀ 2007-2023
私が海外に住んでいる約5年間、実家の両親が可愛がってくれた。

 Teto(以下てっちゃん)が亡くなってもうすぐ3ヶ月。
未だに毎朝てっちゃんのことを思い目覚める。
Royが旅立って1年ちょっとでいなくなるなんて。
正直Royが1匹目で雄で甘えん坊だったので、てっちゃんは放任的な育て方だった。うちの兄と私みたい。
だからてっちゃんも私みたいに自由で一人で遊ぶのも好きで甘えることも少なかった。だから私はRoyの方に意識が向いて居ることが多かったと思う。

Royが亡くなったことで、帰国を決めた。
元々はRoyの余生を一緒に過ごす為だったけど帰る前に旅立ってしまい、アメリカに残ることもできたけど、
私の代わりにRoyにたくさんの愛情を注いでくれた両親の側で過ごすことも私には必要だと思った。
Royの妹分のてっちゃんは自分軸ぶっとくて、飼い主に依存しないから私が居ても居なくても大丈夫そうだけど、帰国してからがまさかてっちゃんと過ごす最後の8ヶ月になるなんて。

Royが日本へ帰らせてくれて、てっちゃんとまた仲良くなれて、てっちゃんの死を経験して初めて、Royの死の悲しさが癒えた。Royの死からてっちゃんの死までの物語。全部繋がった。

てっちゃんが私たちに見せる"死”というものは、実に自然で重いものでもなく、風のようだった。
Royという存在もRoyの死も私の人生に大きすぎるものを残したけど、その経験をてっちゃんとの最期の8ヶ月と死によって昇華された。
動物の持つ愛はとてつもなく大きくて、言い表せる言葉がない。
人間に人生でとても大切なことを教えに来てくれる天使だと思う。
本当に感謝しかない。愛おしくて仕方ない。

天真爛漫でお茶目なてっちゃん、夏はセミを捕まえるのが好きだった。
天国へ旅立った2日後、てっちゃんがよく座って居た場所にセミが落ちてた。まだ寒い3月下旬。毎日掃除してる場所なのに。
意味がわからなすぎることだけど、てっちゃんがもう泣かないで、って置いていったなら家族全員なんか納得。だから信じてる。
そのセミを見た日からなんだか心が軽くなった。Royの死から重たかったっものも全部飛んでった。
Royの死からもてっちゃんの死の後もそんな不思議なことがよく起きて、その度に触れることができなくても強く繋がっているような感覚になる。
亡くなってからも毎日どんどん愛おしさが増すよ。愛してる。
また私の暮らしが落ち着いた時に絶対生まれ変わって来てね。
私の人生を変えてくれてありがとう。

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