見出し画像

自由業・フリーランサーは、保健難民?

これはあくまで、保険ではなく、保健の話です。

学校には保健室があった。会社には医務室があった。具合の悪い時、健康に不安の感じた時、もしくは、絶好調の時だって否応なく、無理やり、1年に1回(業種によっては年2回)健康診断を受けさせられ、結果を返され、頼んでもないのに、ABCなどの成績がつけられたと思います。

受動的に受けているうちは、毎年変わり映えのない結果に、何の意味も感じなかっただろう。もしくは、飲酒が続いた翌週のγGTPの結果をみて「やべー」と同僚と笑いあったでしょうか。


フリーランサーになった途端、健康管理も自己責任になってしまう

個人事業主届を出し、国民健康保険証を手にした途端、居住区から健診の案内が届くようになったはずです。

しかし、一体何割のフリーランサーが健診(健康診断)を受診しているでしょうか。

個人事業主となって、会社という後ろ盾をなくしてもやっていける!ためにまずは仕事の確保に必死になり、次第に会社で働いていた以上に、自身の能力や可能性を広げられる仕事に対して喜びとやりがいを感じ、自分を信頼して仕事を継続依頼してくれるクライアントさんに少しでも自分の仕事のクオリティを上げて返すこと、そして、何より会社員以上に稼ぐこと!を日々念頭に仕事をしているフリーランサーの脳内に”健康管理”というワードは一体何%を占めているでしょうか。はたまた、時々脳をかすめる程度でしょうか。

なくはないものの、優先順位は極めて低いと思います

若ければ、尚更、当然だと思います。

たとえ「健康管理しているよ!」という声があったとしても、夜はどうしても会食やら、ミートアップがあるため、糖質を多少制限して米類は避け、朝食はプロテインにして、野菜を多めの昼食をとり、週2回ジムに通ってる…立派な健康管理です!

やっていることだけを評価すれば、100点に近いです。

”健康管理”は『健康』であることを確認することから始まることを忘れてはいけない

先にも書いた通り、国民健康保険証を手にしたとたん居住区から健診の案内が届くようになるものの、膨大な医療機関のリストから、適当な医療機関を選び、自分で電話し予約し、スケジュールを調整し、健診を受ける。途方もなくタイムコンシューミングな作業です。その上、結果は去年と変わらないかもしれない、変わらない可能性が高い。どう考えてもコストパフォーマンス悪いこの作業に、どう頑張ってそのエネルギーと時間を出そうと思うでしょうか。

ただ時々、ふと突然気になることが出てきませんか。

・急に胸が締め付けられるような痛みがした。

・胃のあたり(みぞおち)が近ごろキリキリ痛む。

・寝不足なはずなのに、眠れない。

・頭痛が続く。

・最近、以前に比べて、朝に酒が残るようになった。

・大便をしてお尻を拭いたら、トイレットペーパーに血がついていた。

大きな病気だったら困るけど、そんなやわじゃないし、病気になる年でもないし、きっと大丈夫。でも、たまたま飲み屋で隣に愛想のいい女性が看護師だと名乗ったら、ちょっと聞いてみようかな。。。

そんな経緯で彼らの私は、健康不安に応えていくことがあります。私の息抜きの時間は途端に、仕事モードに!上で挙げたそれぞれの症状に対する回答は、今後一つ一つ記事にしていくこととして、彼らの疑問に応えながら、ふと思ったのです、

私たちはいつ健康管理に関する教育を受けたでしょうか。

我が国において、児童・生徒の健康を把握するのは、学校の義務。

従業員の健康を把握するのは、事業主の義務。

自由業・フリーランサーの方々は、これらの義務から外れてしまいます。健康管理の方法を教えられないまま、知る方法がないまま、自覚のないまま、自己責任を押し付けられてしまう。言わば、『保健』難民なのではないでしょうか。

これから、少しずつフリーランサーのための「保健:健康管理」の在り方、手段、方法、年齢に限らず気を付けなければいけない疾患、年齢に応じて気を付けるべき病気等について、書いていきたいと思っている。多少なりとも彼らの「保健」の道しるべになれば幸いです。

保健サポーターellieをよろしくお願いいたします。

頂いたサポートで、最新の論文や文献の購入資金にしたいと考えております。欧米の動向、各学会の見解等、知識のアップデートにお力添えをお願いします!