見出し画像

いわゆる第二新卒でちゃんとした就職活動をさせてもらえた話

そもそもの話、大学卒業までにそれなりに学業を修めつつ、教職に進むか企業に就職するか(公務員の道もあるが)を判断して、進路を決めるなんて大変すぎたんです。
毎日をなんとかやっていくだけで精一杯だったのに。
そんな言い訳はいくらでもできますが、とにかく私はマトモな(周りの人が大学3~4年でやっていたような)就職活動を早々に諦めました。
というかその頃の私は若すぎて、新卒採用だの正社員だのという意味も、社会のしくみもちゃんと理解していなくって、なんで就職活動にそんなに期間をかける必要があるのか?ただ仕事を探すなら4年の春休みから動けばいいやん、と思ってたんです。
それでバイトと同じようなノリで社会人一年目をスタートさせました。

一年目に勤めていたのはレストラン業を営む会社で、ホールスタッフをしていました。
これもちゃんと興味があってやりたい仕事ではありましたし、たくさんの出会いや経験に恵まれましたが、私にとって続けていける仕事と会社ではありませんでした。
当時私は食べるのが大好きだったので、おいしい食べ物や飲み物を提供しているときは誇らしい気持ちでしたし、賄いに出る特別な料理は最高としか言いようがない美味さでした。
だからこそ、「ごはんをおいしく食べられなくなったとき」わたしは辞めよう。と思いました。

都内に暮らして奨学金も返しているのに、年収200万レベル。おまけに雇用保険も有給休暇もないらしい(わたしの知識がなかっただけかも知れません)…
できるならブランクなく転職したかったのですが、シフト勤務で月の休みは6日、早ければ6時出勤、遅ければ23時退勤、さらには勤務地までは片道1時間半ほどかかるので、働きながら転職活動なんて、できたとしても失敗を繰り返すことは目に見えていました。
1年勤めて4月に辞め、仕事探しをすることにしました。

東京という環境に恵まれて、わたしが出会ったのは転職エージェントでした。
初めは何社かへ相談へ行きましたが、担当の方が話しやすくいちばん信頼できそうなところと、共に納得のいく転職を目指していくこととしました。
今思えばこれが成功だったと思います。
わたしだけでは探しても見つからない、スルーしてしまう企業を紹介してくれるし、間に入ってやり取りをしてくれる。
素直におすすめです。
さらには書類や面接のアドバイスもしてくれて、面接等が終わる度に電話で良かった点は何、懸念点は何と話を聞き取りして振り返りを手伝ってくれました。

就職活動をすべきときに逃げてしまったわたしは、転職活動において意識したことがありました。
「とにかく人に会いに行って話す」ことです。
ちゃんと就活した人には当たり前なのかもしれませんが、午前と午後に用事が入ることも珍しくありませんでした。でもそれぞれいろいろな企業と人がいて様々な仕事を想いを持って頑張っている、その姿をこんなに頻繁に見られる機会ってなかなか無いよな、と思って楽しかったようにも思います。
街や建物が好きなので、行ったことのない場所に行くのもワクワクしました。
ちゃんと社会と向き合った感じがします。

新しい会社を選ぶ上では、あまり分野を絞らず出会いに行きましたが、だいたい接客関係またはIT系の企業が多かったです。中でも大学時代に一度は諦めた教育系に挑戦したいという気持ちが強く残りました。
教員採用試験を通らなくてもできる仕事、そしてわたしが教員を諦めた理由の一つでもある「教えたくない」「担任(居場所づくり)がしたい」これを叶えられる仕事だと思って志望したのが、学習塾でした。
余談ですが、世間知らずのわたしは某大手中学受験塾に応募して、筆記試験で何も答えられずに帰った経験があります、今振り返るとやべえな、と思います。

最終的に入社した企業は、採用までの過程で一貫して一人の人事の方が関わってくれて、わたしは親を見たヒヨコのように信頼しました。その他にも人事、見学で出会った先輩社員、部長、役員の方とお会いしましたが、それぞれ個性もありながら話を聞く姿勢があり、またその方達自身ものびのびと働いているように感じられて、人を大事にする企業だと思えたのです。
その会社で4年近く勤めさせていただきました。
正直なところ、未だに辞めてよかったのだろうかと少し後悔の気持ちもあります。

ちなみに就職活動で大変だったのは、志望理由は当然ですが退職理由を考えないといけなかったことです。
これは就職活動にはないことですが、転職の面接では必ず聞かれます。
冒頭に前の仕事については書きましたがあれを赤裸々に語るわけにはいきません。
何も知らない人、しかも企業側が納得するように、前向きで、「この人を採用しても大丈夫だ」と思うことを、決して嘘はつかずに話さないといけない。
エージェントの方と話し合い、練習した覚えがあります。
でも、相手も人間ですし同じ社会を生きる人なので、結局は多少正直に自分の言葉で語ってもいいと思います。それで顔をしかめるような人なら元々ご縁がなかったということ。

今勤めている会社は正社員としては3社目です。どのように就職したかはまたの機会にお話します。

最後になりますが、皆さんの人生に素敵なご縁がありますように、そしていつ起こるかもわからないちょっとした革命をプラスに変えていくことができますように。

この記事が参加している募集

転職体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?