タスクマン

元塾講師。福岡県在住。 塾講師やめたので、過去に古文や現代文の入試問題から発見、哲学?…

タスクマン

元塾講師。福岡県在住。 塾講師やめたので、過去に古文や現代文の入試問題から発見、哲学?したことを書き留める場所にしたいです。 競馬も少々。スペシャル、グラス、エルコンドル最強世代+ツルマルツヨシで競馬にハマったクチです。 好きなテレビ番組はゴリパラ見聞録。パラ部と同世代。

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人生で初めて絵を買いました。福岡在住の美術家、吉井宏平さんの絵です。小ぶりのものですが、木々と空と煙突のコントラストが綺麗で気に入っています。我が家の玄関の狭すぎるニッチに飾ったらカオスになってしまって吉井さんに申し訳ない…https://note.com/kohei8914

    • 近所の居酒屋でファミリー飲み🍺 僕が「三連星二黒土星」を頼むと、妻が「作(ざく)」をたまたま注文。 偶然にしては出来過ぎ。

      • 月を見つめるνガンダム。(サテライトキャノンは撃たない)

        • 秋分に母父偲ぶ仁川駅(馬の) テイオーに負けられぬ血よメジロの仔(孫ですね) セントライト記念の勝ち馬レーベンスティールの母父はトウカイテイオー。ならば、神戸新聞杯は母父メジロマックイーンのナイトインロンドンに期待するしかないじゃない、と思っているアラフィフの一人であります。

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        人生で初めて絵を買いました。福岡在住の美術家、吉井宏平さんの絵です。小ぶりのものですが、木々と空と煙突のコントラストが綺麗で気に入っています。我が家の玄関の狭すぎるニッチに飾ったらカオスになってしまって吉井さんに申し訳ない…https://note.com/kohei8914

        • 近所の居酒屋でファミリー飲み🍺 僕が「三連星二黒土星」を頼むと、妻が「作(ざく)」をたまたま注文。 偶然にしては出来過ぎ。

        • 月を見つめるνガンダム。(サテライトキャノンは撃たない)

        • 秋分に母父偲ぶ仁川駅(馬の) テイオーに負けられぬ血よメジロの仔(孫ですね) セントライト記念の勝ち馬レーベンスティールの母父はトウカイテイオー。ならば、神戸新聞杯は母父メジロマックイーンのナイトインロンドンに期待するしかないじゃない、と思っているアラフィフの一人であります。

          人を見つめる朝顔ー京大古文「建礼門院右京大夫集」よりその2〜チンパンジーside

          前回の続きです。 前回の記事はこちら。 恋人を失った作者が 「人をも、花はげにさこそ思ひけめ」 とつぶやきます。 ここは、 「朝顔を何はかなしと思ひけむ 人をも花はさこそ見るらめ」の引き歌で、 「朝顔をはかないものと思った人間のことを、  朝顔の花はそのようにはかないものと  見ていたのだろうよ」 という、 恋人を失い、世のはかなさを嘆く 作者のつらい心情が描かれる場面です。 擬人法の中でも、 作者と朝顔との関係を客観的、メタ的に見る視点。 それによって、 より「

          人を見つめる朝顔ー京大古文「建礼門院右京大夫集」よりその2〜チンパンジーside

          人を見つめる朝顔ー京大古文「建礼門院右京大夫集」よりその1〜寺田寅彦side

          マンションのベランダで植物を育ててみよう!と もらった枝豆の苗。 ところが僕の住む福岡では 今年は大雨・突然の雷・そして酷暑… なんだか植物もかわいそう。 というイイワケで、 室内から出ることがなかった枝豆は 未だに実をつけることなく…。 サボテン、食虫植物のネペンテスに続き、 3年連続3回目の失敗。 いやー、植物を育てるのに向いていない…。 朝顔の引き歌 ベランダで育てる植物として 真っ先に思い浮かぶのは、「朝顔」。 去年の京都大学理系の古文では、 「建礼門院右

          人を見つめる朝顔ー京大古文「建礼門院右京大夫集」よりその1〜寺田寅彦side

          福岡在住の美術家、吉井宏平さんに直接話を聞く機会があった。大学院時代に人生に迷い、別の職を選び、それでも創作活動を続ける姿に触発された。その足で、芸術家マックスビルがデザインしたユンハンスの腕時計を買った。これを身につけることで自分を表現するのだ。家に帰ると、妻に渋い顔をされた。

          福岡在住の美術家、吉井宏平さんに直接話を聞く機会があった。大学院時代に人生に迷い、別の職を選び、それでも創作活動を続ける姿に触発された。その足で、芸術家マックスビルがデザインしたユンハンスの腕時計を買った。これを身につけることで自分を表現するのだ。家に帰ると、妻に渋い顔をされた。

          「バカラシイ」を超えてー2022年東大・京大現代文の芸術家の文章より・その2

          前回の記事 の続きです。 お読みくださり本当にありがとうございます。 「ただのイシ」から見える近代同じく今年、京都大学でも芸術家の文章が出題。 岡本太郎の『日本の伝統』という 昭和31年の文章だそうで。 視覚的な芸術のセンスも鑑賞の習慣も まるでない僕にとっては 本当に岡本太郎は 「太陽の塔」ぐらいしか知らない。 この文章は平易ですが、問題としては 「『自分が法隆寺になればよいのです』 とはどういうことか、説明せよ」など、 いかにも京大らしい問題が出題されていました

          「バカラシイ」を超えてー2022年東大・京大現代文の芸術家の文章より・その2

          「バカラシイ」を超えてー2022年東大・京大現代文の芸術家の文章より・その1

          個人的美しい文章ナンバーワン 今年の東大現代文の第4問のエッセーは、 20世紀の日本を代表する作曲家、 武満徹の文章でした。 大学時代、武満徹のエッセー集 「音、沈黙と測りあえるほどに」を 古本屋で発見し、 「こんな美しい文章は読んだことがない!」 と感動。 1日1エッセー読む!と 気合を入れて読み進めようと思ったのですが、 1週間ぐらいで挫折してしまいました。 そもそも武満徹の音楽も、 一番有名な「ノーヴェンバーステップス」の 小澤征爾のCDを持っていたくらいで、 し

          「バカラシイ」を超えてー2022年東大・京大現代文の芸術家の文章より・その1

          「変更可能」な電子的言語環境と日本文化その2ーセンター試験評論の過去問「日本の庭について」より

          前回の記事 の続きです。 お読みくださり本当にありがとうございます。 電子的言語環境は、日本文化と相性がいい? 前回、 文字を後から変えられない「書物」は 「変更不能な聖遺物」である、 「電子的言語環境」は 「さらなる変更に開かれている」 とあったのですが、 「不変」「変化」の対比を、 西洋と日本の文化差として述べたのが、 2007年センター本試評論 山本健吉の「日本の庭について」。 西洋の芸術は 自然に人間の手を加えてやったぜ!という 造形意志が極めて強く、 そ

          「変更可能」な電子的言語環境と日本文化その2ーセンター試験評論の過去問「日本の庭について」より

          「変更可能」な電子的言語環境と日本文化その1ーセンター試験評論の過去問「スタイルと情報」より

          記事の修正遍歴その1 以前の記事 この記事の最初の小見出しを 「さつき十日なるに、月のかすみて光りたり」 としていました。 更級日記の、 「神無月つごもりなるに、紅葉散らで盛りなり」 という文章のインスパイアのつもりだったのです。 「つごもりなるに」の「に」は逆接の接続助詞。 神無月が冬であることも確認できるので、 「に」の識別の定番として、 塾の授業ではよく出てくる文章なのです。 ところが、僕のタイトルの方には、 何か違和感がある… 何だろう?としばらく考えてい

          「変更可能」な電子的言語環境と日本文化その1ーセンター試験評論の過去問「スタイルと情報」より

          「5月は暑くても体育で長袖ジャージを着ないといけない」という学校の謎ルールを変えた方がいいと力説する、6月にネクタイ締めて長袖スーツをビシッときた大人。

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          イクイノックスって、秋分とか春分の「分点」という意味らしいですね。イコールが入ってる。天球の天の赤道と黄道が交わる=イコールだし、昼と夜の長さもイコール。一年のうち、ここからは昼が/夜が長いという境界。noteで月とか太陽とかの小説について考えたばかりだから、なんとなく思い入れ。

          イクイノックスって、秋分とか春分の「分点」という意味らしいですね。イコールが入ってる。天球の天の赤道と黄道が交わる=イコールだし、昼と夜の長さもイコール。一年のうち、ここからは昼が/夜が長いという境界。noteで月とか太陽とかの小説について考えたばかりだから、なんとなく思い入れ。

          誰だ、「有機体」とか書いたの! 僕にとっては、ただの有機体を超えた精神世界にも影響を与える存在なんだ…って、そんな問題ではない。https://note.com/elcondorpasazz/n/n4e1a3251a2da

          誰だ、「有機体」とか書いたの! 僕にとっては、ただの有機体を超えた精神世界にも影響を与える存在なんだ…って、そんな問題ではない。https://note.com/elcondorpasazz/n/n4e1a3251a2da

          真珠貝=忘れ貝。真珠=月の雫。真珠貝で墓を掘った後、月の描写は最後まで出てこない。自分が月を、月が自分を忘れたのか。それでも物語はあか「つき」の星の下、月の雫に接吻をすることで結実する。「きっと逢いに来ますから」約束を忘れなかった物語。https://note.com/elcondorpasazz/n/n370cc5f9857c

          真珠貝=忘れ貝。真珠=月の雫。真珠貝で墓を掘った後、月の描写は最後まで出てこない。自分が月を、月が自分を忘れたのか。それでも物語はあか「つき」の星の下、月の雫に接吻をすることで結実する。「きっと逢いに来ますから」約束を忘れなかった物語。https://note.com/elcondorpasazz/n/n370cc5f9857c

          なんてこった!真珠ってそもそも「月の雫」なんだ!宝石に縁がないので知らなかった…となると、真珠貝に月の光が当たり、ラストシーンの露が落ちる必然性も説明できる。それに「忘れ貝」がプラスされる効果も見える。前の記事を書き替えました。 https://note.com/elcondorpasazz/n/n370cc5f9857c

          なんてこった!真珠ってそもそも「月の雫」なんだ!宝石に縁がないので知らなかった…となると、真珠貝に月の光が当たり、ラストシーンの露が落ちる必然性も説明できる。それに「忘れ貝」がプラスされる効果も見える。前の記事を書き替えました。 https://note.com/elcondorpasazz/n/n370cc5f9857c