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SANOVAとの出会いは偶然だった

遡ること1年前、その出来事は起こった。

私は図書館で調べものをする傍ら、スマホで音楽を聴きながら作業をしていた。

作業するための音楽は、POPS、ROCK、ヘビメタ、Jazz、クラッシックとジャンル問わず幅広く聴いている状況だった。

そんな雑食な私に適しているのがスマホのミュージックアプリであった。

そのアプリにプレイリストを登録しておくと、そのプレイリストに従ってランダム再生もできるし、それこそ好きな曲をヘビーローテーションでリピートすることもできるのである。

もちろん私は、そのプレイリストにお気に入りのPOPS、ROCK等をぶち込んだ。そして、そのプレイリストをひたすら楽しんでいたのであった。

しかしながら、そのプレイリストにも弱点があった。

それは、飽きがくるということである。

ミュージックアプリは、プレイリストに従ってしっかり曲を流してくれる。だから、アプリは悪くない。

悪いのは、プレイリストを更新しない私だ。

そんなこともあって私は、プレイリストを更新すべく曲の検索を始めたのである。

曲を検索するにあたって、作業がはかどるインストを中心に探そうと思った私は、まずはヒーリングミュージックを探してみた。

波の音や鳥のさえずりなどがひたすら流れるBGM、オルゴール風のBGMが多数ヒットした。

そのヒットした中から私は何曲かチョイスをし、それをBGMにして早速作業を開始した。

そして、しばらく作業して私は思った。

『こりゃ、癒され過ぎて眠くなるわ・・・』

ということで、改めて選曲をし直したのである。

次に目を付けたのがJazzである。JazzはJazzでも、マイルスデイビス等のいわゆる昔ながらのJazzではない。

私が目を付けたのが、BGMに適したSmooth Jazzである。Smooth Jazzはよくお店で何気なくBGMとして掛かっているので知らない内にみんな耳にしていることがあるはずである。

Smooth Jazzのアーティストとして世界的有名な日本人と言えば、松居慶子である。

松居慶子の曲はどれもメロディックであり、シンセや時にはピアノを使ってそれを最大限に表現しているので大好きだ。もちろんBGMにも最適なのである。

しかしながら私は、作業を軽快に進めるべく、もう少し今回はスピード感がある曲を探してみようと思った。

選曲基準は、スピーディでメロディックである。この基準に当てはまるジャンルといえば、そう ”フュージョン” である。

フュージョンで有名なのは、"T-SQUARE" や ”カシオペア” である。

彼らの曲を早速BGMにしつつ、作業を再開する。

『やっぱり、フュージョンは作業が進むぜ』

そう思いながら作業をしばらく続け、作業に疲れた私は休憩に入った。

休憩に入りながらも、相変わらずミュージックアプリをいじる私。

このソフトには、”おすすめ”という機能もあるんだなと”おすすめ”を押してみる。

おすすめを押してみると、様々なアーティストのアルバムの表紙が出てきた。

おすすめのジャンルを見てみると、どうも私のお気に入りや過去の検索履歴から好きそうなジャンルをAIが分析して、提示してくれているらしいとわかった。

そして、その中にそれはあった。

その表紙は、真っ青な青空に浮かぶ大きな雲の向こう側を見るかのような眼差しで、一人の高校生らしき女性が立っている構成だ。

その表紙に目を奪われた私は、思わずクリックをしてしまう。

クリックすると、その音楽は流れてきた。

まずは、軽快なピアノから始まり、続いてドラムが入ってくる。

『おお、なんかいい感じだ。そう、欲しかったのはこんな感じ、こんな感じ。』

そして開始27秒で、前奏から普通の曲でいうところの歌に相当するメロディーに切り替わった。

『な、何なんだ・・・、この爽やかさは・・・。』

思わず身体全体が止まり、休憩モードから曲を聴く集中モードに切り替わった。

そして、1分10秒当たりで、

『もうダメだ、素敵すぎる・・・』

そんな感情になってしまうぐらいのキャッチーなメロディーだったのである。

そんな興奮状態が約2分30秒続き、曲が終了へと向かう。

その時、私はこう思った。

『この曲ずっと続いて欲しい・・・、頼む、終わらないでくれ。』と。

これが、SANOVAの1stアルバムであるCloud9との出会いであり、1曲目のGraceful Dayとの出会いでもある。

ということで、実際に聞いてもらった方が早いのでCloud9のダイジェスト版を聞いてもらおうと思う。

SANOVAの曲はなぜ良いのか? を考えてみた

私は先に書いた通り、多くのジャンルの多くの曲を聴いてきた。

多くの曲を聴いてきたがゆえに、世間でいうヒット曲が流れてきたとしても、よっぽどすごい曲でないと耐性ができてしまっているため、正直反応しない状況であった。

しかし今回、SANOVAの曲に対しては反応してしまったのである。

それはなぜなのか?

というわけで、その部分について考えていきたいと思う。

<ずっとサビ>

まず、聴き終わって思った率直な感想が、ずっとサビだなと。

通常、イントロ、Aメロ、(Bメロ)、サビで、サビに向けて徐々にテンションが上がっていくが、最初からエンディングまでずっと、サビレベルのメロディーがずっと続くのである。

だから、最初から引き付けられ、最後は終わって欲しくないという感情が湧き出てきたのだと思う。

正直、最初から最後までこのような感情になったのは、後にも先にもSANOVAだけである。

もう、POPS、ROCK、そしてSANOVAという新たなジャンルを作っても誰も怒らないのではないかとさえも思ってしまうくらいである。

<メロディーが逸材>

音楽の歴史は古い。クラシック視点では16世紀まで遡る。

その当時から約500年の月日が流れているわけだが、500年も経つとさすがに音楽のメロディーがどう頑張っても被ってくる。

そのため、世間で流れてくる音楽を聴くと、『これ、どっかで聴いたことあるなぁ』となるのは1度や2度みんなあるはずだ。

しかしながら、SANOVAは違った。

テンポや構成が違うからそう思うのかもしれないが、約500年を経てしても、メロディーが全く斬新なのである。

『こういう曲あったらいいなぁ』という潜在ニーズをみんなの代わりにまさに具現化してくれているのがSANOVAなのである。

SANOVAとの出会いまとめ

長々と書いてしまいましたが、それほど衝撃的だったということで、書かずにはいられませんでした。

今から思うと、私が図書館に行き、スマホのミュージックアプリを使って作業しなかったら、SANOVAに出会わなかった可能性が非常に高いでしょう。

ということで、運命を感じずにはいられないSANOVAをこれからも応援していきたいと思う。

以上、SANOVAとの出会いは偶然だった でした。

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