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歌詞を読む69 「 鬼~すみれ~ 」

一山二山越えた先
小さな町がありました
小さな小さなその町に
可愛い娘おりました

一巻き二巻きまふらぁを
か細い首に巻きつけて
小さな小さなその手々に
ま白い手袋つけました

この子かわいさ あまりの欲しさ
「お側に寄ってもいいですか?」
こぼれる笑顔の愛おしさ

人は人の子 鬼は鬼の子
鬼と生まれたこの身だけれど
人は人の子 鬼は鬼の子
ヒトを愛したその罪、業は
前の生での因縁か

一花二花咲くような
すみれの笑みを差し出して
小さな小さなそのお口
ま赤いべろがみえました

一声二声ひゅうひゅうと
小さな町に響いてる
小さな小さなその町が
あの子はどこと叫んでる

その子かわいさ あまりの欲しさ
「お側に寄ってもいいですか?」
こぼれた笑顔の口惜しさ

人は人の子 鬼は鬼の子
鬼と生まれたこの身だけれど
人は人の子 鬼は鬼の子
ヒトを愛したその罪、業は
前の生での因縁か

人は人の子 鬼も人の子
人と生まれたこの身だけれど
人も鬼の子 鬼も鬼の子
オニを愛したその罪、業は
前の生での因縁か

一口二口食べた後
小さな手袋落ちました
小さな小さなその体
大きく哭いておりました


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