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海外の保育から学ぶこと③

海外の保育から学ぶことシリーズの③です!

①はこちら

https://note.com/eisyo/n/ncb714b428517

②はこちら

https://note.com/eisyo/n/ne597a0cea1e0


ではいきます!

アメリカもオーストラリアも先生は長期休みはしっかり取ってたし、残業も日本みたいに長い時間っていうのは無かったように思う。少しはあるよ、でもほんと少し。
お金ももちろんだけど、私はそれよりも自分時間が無さすぎるっていうのを保育士やめて強く思った。


日本と何が違うのだろう?
考えられることを挙げてみる。

・保育の質の違いから生まれる業務内容の差
・有給消化の差
・働く上での考え方の差


・保育の質の違いから生まれる業務内容の差

保育の質の差は①で聞いていたので、日本は質の高さゆえに、細かいカリキュラムや記録を作成している。恐らく海外はこの業務が少ないのかもしれない。

ここからは日本の保育現場の現状を伝えていく。

フルタイムの労働時間の中に、書類作成の時間は含まれていない。あっても午睡中だけで、その時間に会議が入ったり、連絡帳を記入するので精一杯だったりする。
そして子どもが起きたら満足にできない時もある。
稀に子どもの人数が少ない時に、保育を抜けて事務をしてきていいよという時間が生まれることもあるが、それをあてにするほどそんな時は生まれない。
よって、自分の8時間の労働が終わった後に、事務をするのがほとんどだ。

そもそもこのシステムもどうかと思うのだ。


明らかに書類作成が業務として入っているのに、保育(子どもと関わる時間)が労働の全てという風にみなされ、保育のための教材準備や、書類作成はサービス残業で行うものとされている。
完全にビジネスとしておかしいのだ。
それを自己犠牲の精神で保育士にさせていることもどうかと思う。


気持ちが入ってしまったが、冷静に次に行こう。


・有給消化の差

保育士に限らず、日本人は有給消化率が低い。


https://www.bcnretail.com/market/detail/20200713_182036.html

これは旅行会社のエクスペディアによる調査でも明らかになっている。連続最下位の日本…。
めっちゃ働くじゃん…。

日本の保育の場でいえば、有給が取りづらいのは、人手が足りず、カツカツで現場を回していることが原因なのではないかと思う。
規定の人数を確保しないといけないので、登園する子どもが減らない限り、休みを取るのは難しい場合もある。

夏休みなどは事前に保護者にお休みが決まったら知らせてもらうように伝えているが、蓋を開けて見ないとわからない場合もある。
そんなこともあり、出勤したけど今日は子どもが思いのほか少なかったから休んでいいよ、ということもあるのだ。

そんな感じだと予定なんか立てられない。
せいぜい美容院の予約や映画を見るくらいか。
まぁ休みは休みでラッキーだが、前もって予定を立てられる休みと、そうでない休みは気持ち的にも切り替えが難しい。
前もってわかっていたら、旅行の計画も立てられたかもしれない、という気持ちになるのは結構なんとも言えない気持ちになる。
まぁ、休みは嬉しいので一瞬で切り替えるが。笑

・働く上での考え方の差

https://career.cs-park.jp/column/detail/76

こんな記事を読んでみた。
アメリカ、ドイツ、タイの働き方に対する考察が書かれている。

環境が違うので、一概に良い、悪いとは言えないが、個人的には、日本の和を重んじる傾向は、良い面と悪い面があると思う。

良い面は、集団で納得して進む分には、団結しているので成果を生み出しやすいと思う。

悪い面は、和を重んじるあまり、個人の主張であったり、能力の発揮が難しいところもあるのではないか。

一致団結のパワーはすごいけれど、同時に集団で何かをするということは、個を潰すことにもなると思う。
有給消化率の記事にもあったが、日本人は有給を取らない理由のひとつに迷惑がかかるからと回答している。
集団の和を乱すことを恐れていることがよくわかる回答だと思う。
残業についても、本当は自分の業務が終わっているけど、先輩が仕事をしていて帰りづらいという場面も沢山あると思う。
そして、みんなして大変であるということを共有しているところもある。

そんなんじゃいつまで経っても変わらない。


それではもったいないので、日本の場合は上司の采配がとても大きいと思う。
新しいものを受け入れたり、チャレンジすることを応援したり、上も下も話がしやすくて風通しが良ければ、みんなが生き生きと働けるのではないだろうか。

また最後は壮大になってしまった。
保育士の世界が変われば、他の職種にも影響は与えられると思う。

今日はここまで。

読んでいただき、ありがとうございました!

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