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マイ・インターン

2015年公開
監督:ナンシー・マイヤーズ

〈あらすじ〉
 70歳の老人、ベンはある日「シニアインターン」の広告を見つける。募集していたのはアパレルの通販サイトを立ち上げた、設立から1年半の大きな会社だった。
 社長はベンの娘ほどの年のジュールズだった。彼女の直属の部下として配属されたベン。ジュールズは年配者が苦手で、目敏すぎるベンが少し苦手だった。しかし、ベンの紳士的で冷静な考え、温厚で思いやりのある対応に彼女の心は少しずつ変化していく。

☑️受け取ったテーマ
・働き方
・男女の家庭のあり方
・人の心を動かす

☑️こんな人におすすめ
・心暖まるストーリーをみたい人
・現代の働き方について考えたい人
・人の心の変化に感動したい人

☑️作品の特徴
 男女の労働格差問題が叫ばれる昨今、女性が大きな企業の社長と言う設定で描かれたストーリー。会社経営、労働に男女は関係ないというメッセージがあるようには感じませんでしたが、女性が社長でも当たり前だよね、といった雰囲気は感じられました。
 主人公の良い意味での古めかしさは残しつつ、新しさや情報化社会のスピード感、その中で生きる難しさがまざまざと写し出されているようでした。
 とは言え全体的にポップで笑える場面も多々ある、楽しいヒューマンドラマです。

☑️感想
 第一に思ったことは、ベンのような老人になりたい。70歳になって尚、新しいことへの挑戦を続けられる人、どんな人に対しても敬意を払い、適切な対応ができる人。そのような人のことを紳士と呼ぶのでしょう(“紳士”と使うのは少し憚られる部分もありますが...)。
 何よりやはり、年下だろうがなんだろうが、相手を尊敬し気遣える人が、周囲をはからずして変え、信頼されるのだろうなと。冷静な判断力や包容力は年の功かもしれませんが、伊達に年を取っていればただの老害に成り下がろうと言うものです。

 働き方について言えば、バリバリ働くキャリアウーマン像が表現されていたように思います。ジュールズも、その秘書であるベッキーも、ベンチャー企業にありがちな重役が故の長時間労働。
 それが自分を見失わせ、家庭さえ蔑ろにしてしまう。少し考えれば分かるのでしょうが、いざ当事者となると見えなくなってしまう部分なのかもしれません。“ブラック”という言葉を聞かない日はないほど、浸透した言葉となりましたが、じゃあそのブラックの基準とはなんなのか。長時間労働=ブラックなのか。
 本作ではそこに焦点が当たっているようではありませんでしたが、やはりここも見ながら考えずにはいられないところでした。責任感や降りかかる問題に頭を抱えつつも、自分のやりたいことをやっている人たちはたのしそうです。何時間働いているという愚痴をいいつつ、仕事が好きで、仲間を信頼していて。(当然長時間労働は問題ですが。)

書きたいことはもっとあるんですが、寝る前に書くものじゃぁありませんね。
うまくまとまりません。
こんなこともありますよねー、ただ、見た記録として。

もう一つだけ、初めて家で映画をみて泣きそうになったかもしれません。

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