大田栄作

エッセイを基本に

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Pure Japanese、それは、もう、ンッヴっ

フジオカが舞う、フジオカが闘う、フジオカが跳ねる、フジオカが悶絶……  空前絶後の戦闘エアロビクス映画、「Pure Japanese」を久しぶりに見たと思う。あれは確か2025年のことだから今よりか少しだけ前の話で、日本人俳優のでーん・フジオカがプロデュースする映画があるとか無いとか言われて、半狂乱になりながら全裸でブルーレイを鑑賞した。2020年代の前半に起こったアレのせいで、映画はかつてのように予算をかけられなくなったから、この映画にかかった予算は435円だったと言われ

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    • 『よそおい』巻頭言

       かつて製作した同人誌、『よそおい』の巻頭言が出て来たのでこちらにアップします。    追いかけてくる。  他者が。  世間が。  私が̶。  私たちは装うことから逃れられなくなった。これは服装や儀礼だけの問題ではない。Instagramに顕著な視覚的S N S (これにはもちろん、TwitterやLINEも含まれるし、S N Sそのものが視覚的であるとも言えるかもしれない)の隆盛により、私たちの多くは「映え」ることを強烈に求められ、そのために装いを強化する必要性に駆られ

      • みんな誰かのことを忘れてしまうね

         一体いつから春だと言うのだろう。寒の戻りというにはいささかぬるく、しかし冬というには暖かい日々が続いている。気がつけばもう3月も末ごろで、九州では開花宣言なんかも行われているようだ。第一、開花宣言だとか前線だとかいって持て囃される花は桜ぐらいで、それはもう流石としか言いようがない。そうか、今年もそんな季節が来ましたか。    去年の花の頃といえば、入院が始まったくらいで、世の中に絶望していた時期でもある。あの頃きっと1年後にこうして文を紡いでいる自分など想像もできなかった

      Pure Japanese、それは、もう、ンッヴっ