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【高校物理】30年間愛される参考書!?「物理のエッセンス」レビュー

こんにちは。穎才学院講師のKです。

今回は、高校物理の参考書『物理のエッセンス(浜島清利・著)』をご紹介したいと思います。

物理のエッセンスは1993年の初版以来、30年近くにわたって受験生に支持されてきた名著で、物理選択で大学受験をした人で知らない人はいないと言っても過言ではないほど有名な本です。

教科書に書いてある法則は理解しているはずなのに問題が解けない……」
という方にはまさにうってつけの本です!


この記事では、「物理のエッセンスがなぜオススメの教材なのか?」を3つのポイントに絞って解説していきたいと思います。

選ばれる理由その1:「暗黙のルール」が分かる

この本の表紙には「1 2 & 8 9 10」という謎めいた数字が書かれています。前書きを引いてみると

“ もちろんこの本の性格を表しているのです。私が書きたかったこと、それは教科書に書かれていないけど大切なことです。数字が増すにしたがって基本から応用に進むと思って下さい。教科書にはいわば3~7のことが書かれています。…(中略)… 1・2に当たる部分が教科書から抜け落ちているのです。物理の認識というかフィーリングという部分です。…(中略)… また、教科書を読んでも問題は解けないという声も聞きます。8・9・10の部分ですね。…(中略)… どう考えていくかという“考え方の流れ”です。 ”

と、あります。こう述べられている通り、物理法則そのものの理解と、与えられたモデルの中で問題を解くこととの間には少なからずギャップがあり、それを埋めてくれるのがこの本だ、ということです。

法則の理解と活用との間でギャップが生じる例を挙げるなら、

・「物体が面から離れたとき⇒垂直抗力=0」
・「電流が流れていない抵抗の両端は等電位」


といったところでしょうか。こういった、「分かる人には分かり切っているが、初学者には思いつかないお約束」がこの本の中には散りばめられています。

選ばれる理由その2:図が多い

この本を開いてみると、圧倒的なまでに大量の図が掲載されていることに驚かされます。

毎ページおおよそ3,4個の図が描かれています。「何をそんなこと……」と思われる方もいるかもしれません。しかし、図が多いことは直観的な理解が大切な物理において本当に重要なことです。(図が少ない本を読んで理解に苦しんだ経験がある方には共感していただけると思います。私もそうです笑)

図形的な理解力を磨くために、分からなくなったらとりあえず図を描いてみるという姿勢を身に付けるに当たっては、絶好の教材だと思います。


選ばれる理由その3:練習問題が豊富

この本の3つ目の特徴として練習問題が多いことが挙げられます。

問題の解き方や物理特有の考え方が示された直後に練習問題が配置されていて、身に付けたことをすぐに実践できるような構成になっています。

実践を通じて考え方を自分のものにするというのは勉強の王道ですが、この本はその点もしっかりカバーしています。問題には全てちゃんとした解答解説が付いていて、自学自習ができるようになっているのも評価できるポイントです。(ちなみに大学に入ると、問題だけ書いてあって答えが付いていない参考書がいっぱいあります😱)

以上、物理のエッセンスのレビューをさせていただきました。
物理で伸び悩んでいる高校生の皆さん、是非一度お手に取っていただければと思います!


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