グリーングーリン

ある日パパと二人で語りあったさ
この世に生きる喜び、そして悲しみの事を

視界に入ったとたん目を奪われた。
一目惚れといえば一目惚れといえなくもない。だが、それまでは興味なかったのかと問われれば、「ええ、元々興味などなかったわ」とも言い切れないのだ。

それでも手が出せなかったのには理由があった。

思い返せば私は小さい頃からそうだったのかもしれない。サンタさんからのプレゼントはなかなか封を切れなかった、お気に入りの鉛筆は無くなるのが嫌で使えずにいたし、お皿の上に最後まで残しているのは、決まって一番好きな食べ物だった。

それはいつも私の右ポケットに常時しまわれているし、片手に収まる機械の中に内蔵されていたから、秒数に換算すると4秒くらいだったと思う。

そう、
私はその場でGoogle先生をよびだした。

今までの自分ではいけないと思ったし、
それではウィル・デュラントの教えに背いた事になる。

きっとウィル・デュラントだってそんな私を望んではいないはずだ。

だから私はすぐさまGoogle先生をよびだした、自分を変えたかった、
新しい世界を見たかったんだ--

つづく

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